悲しみの向こう側

雲龍神楽

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ごめんね

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私の名前は『久遠麻耶』
余命宣告がされ余命が残り少ないと分かってしまった。
余命宣告がされてしばらくして、杏奈の双子のお姉ちゃんの佑奈がこの世を去ってしまった。
佑奈の方が私より先に余命を宣告されていたことは知っていた。
佑奈が元気だったとき杏奈が1人でこれから生きていけるかどうかを話し合っていた。
杏奈は人見知りが激しく親しい人にしか話さなかった。私も最初は、全然話してくれなかった。
杏奈はいつも佑奈と一緒で佑奈の後ろに隠れていたりしていた。
佑奈は杏奈と違って、人見知りがなく、みんなと話したりして、明るい存在。


私と杏奈たちは、小学校からの幼なじみ。
家が近かったからそれからずっと。

高校へと進学をしたと同時に、佑奈の身体に異変が起きてきた。例えば、立ち上がったと同時にふらつきが目立ったり、息切れが激しくなって体調を崩すようになり、学校を休むようになった。

この時すでに、佑奈の身体に悪魔が忍び寄っていたことは誰も知らなかった。

杏奈は佑奈が居ないと元気を無くしていた。
私は、佑奈と同じクラスで、杏奈のクラスとは別々。
杏奈のクラスには杏奈が仲良くなる友達が居ない。だからいつも教室の窓際の前から2番目の自分の席で、本を読んだりしている。自分の世界に入りきっている。
私と佑奈は出来るだけ、休み時間になると、杏奈のところに行っては、話をしたりしていた。
でも最近は、佑奈が休み時間になると寝てることがあるから、杏奈のところに行くのは、私1人になることが多くなっていた。
杏奈は、私が1人で来たときに必ず『お姉ちゃんは?』と聞いてくる。
私は、毎回、『今日も寝てる。でも、ちゃんと授業は受けているよよ。』
私は、杏奈に、『友達と話したりしてるの?と聞くと横に首をふる。』私は友達と話せる日が来ないといけないのにと思いながら杏奈と話している。

お昼になると、いつも杏奈が私たちのクラスのところに来て一緒にご飯を食べてる。
杏奈と佑奈の家は、お手伝いさんが居てるから、二人のお弁当はいつも豪華だ。私のお弁当は、ご飯、ウインナー、玉子焼き、といったシンプルかつバランスの悪い弁当だから、私はたまに二人からご飯を分けてもらってる。
でも最近、佑奈のお弁当が小さくなっていて、量も杏奈とは違って少なくなっている気がする。
量も少なくなっているのに、佑奈はほとんど、食べようとはしていなかった。

私は、佑奈に『何かあったの?体調でも悪いんか?』と聞くと
佑奈は『だいじょうぶ。お腹空いてないから。』と言っていたけど私と杏奈は心配をしていた。

みんながお弁当を食べ終わると、佑奈は寝ようとしていた。

私は、杏奈の所に行って杏奈に佑奈のことを聞いた。
『佑奈、病院に行ったの?』と聞くと、杏奈は、首を横にふって話そうとはしなかった。
私は、杏奈に明日、佑奈と一緒に病院に行くことを進めた。
佑奈と杏奈で行くのが嫌なら私も行くよ。と言ったら、『来て。』という眼差しで杏奈は私を見た。
私は、二人と一緒に病院に行くことにした。
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