悲しみの向こう側

崩れていく

病院について検査を受けた佑奈。
佑奈は検査結果は１人で知りたいと言ってきたので、私と杏奈は、外で佑奈を待った。
検査結果を聞き終わった佑奈が出てきた。出てきたとき、佑奈は暗い顔をしていたけど、杏奈が佑奈のところに行って、『検査どうだった？』と聞いて、佑奈は『だいじょうぶだよ。でも、ちょっと検査入院しないといけないらしい。』と言ってきた。
私は、佑奈と杏奈に、検査のこととかを色々聞くからちょっとだけ待っててねと伝えた。
私は、佑奈の検査をした先生に聞いた。
先生は、親族ではない私に言っていいのか戸惑っていた。
私は覚悟は出来ています。と伝えると先生は、わかりました。

『月城佑奈さんは、急性骨髄性白血病です。』

私は覚悟はしていたが先生の前で動揺を隠すことは出来なかった。
私は、先生に『この病気は治るのですか？』と聴いた。
先生は佑奈さんの場合、発見が遅かったため、今のところは、進行を遅らせることしかできないです。余命は半年です。と言われた。
思っていたよりも、あまり実感がわかなかった。
悲しいよりも、佑奈がどう思っているのかしか、思わなかなった。
診察室から出てきた私は、杏奈に、伝えた。
『佑奈はしばらくの間、学校を休んで、治療に専念しないといけない。』と伝えると、杏奈は、下を向いて泣きそうな顔をしていた。そしたら佑奈が杏奈を抱き締めた。
杏奈は、なにかが溢れたのか、涙を流した。
佑奈はその日に入院した。
佑奈は杏奈に、着替え持ってきて。それと、ノート、スケッチブック、パソコン、充電器、持ってきて。それ以外はいいかな。と言った。
杏奈は、分かったと言った。そして、杏奈は佑奈に『早く元気のなってね。待ってるから。』と言った。

一度家に帰った杏奈は、佑奈に言われたものを準備して、また一緒に病院に行った。

病院に向かっている途中で杏奈は、私に、『お姉ちゃんは治るんだよね?』と言ってきた。私は、杏奈に、『佑奈は治らないかもしれない。でも、佑奈が生きようとしてるからきっと神様は味方してくれるよ。』と杏奈に伝えた。
そしたら杏奈の顔は暗闇からひとつの光が差し込んだようにすごく笑顔になった。
病室につくと佑奈は、点滴をしていた。笑顔だったけど、目は笑っていなく、その奥に何かありそうな顔をしていた。
杏奈は佑奈といるときが１番の笑顔をしている。

私は、この二人の時間が続ければいいのに。と密かに思っていた。
私と杏奈は、学校が終わってから、佑奈のところに行き、たくさん話した。
私は、感じていた。
佑奈は、無理して笑顔を作っていることに。面会時間が終わりに近づて、帰ろうとしていたとき、私はスケッチブックを忘れたことに気づいて、杏奈を出入り口の近くの椅子で待っててもらって佑奈の病室のところに戻った。
戻った時、佑奈は体調を崩したらしく治療を受けていた。
治療が終わって、部屋に入ると、佑奈は酸素をつけていた。
私は、スケッチブックを取って、佑奈にまたね。と伝え、杏奈と一緒に帰った。

この頃から私の身体にも異変が起こっていたことは、私自身気づいていなかった。