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(ノアさんが…寝てる…ん?寝てる?)
目を開けるとカーテンから差し込む光にキレイな金髪が輝いた
少しだけ幼さの残る端正な寝顔が目の前にあった
「えっ…!あ…ッッ」
驚いて大きな声を出そうになるが咄嗟に手で押さえる
そういえば、お互いにソファーで寝ると譲らなくてそれならベッドで寝ようと何故か妥協して寝ることになったのだと昨日の一部を思い出した
(起きて、ない…よね…?)
未だ規則正しい寝息が聞こえている
今の声で起きてない事を確認してホッとする
気を取り直してそっとベッドから出る
(お水…もらおうかな…)
それと簡単な料理であれば今のサラでも作れそうだ
ずっと寝っぱなし、頼りっぱなしは流石に申し訳ない
キッチンへ向かい昨日のノアの言葉を思い出す。
[食べ物も俺がいない時好きなの食べていいからさ、食材もちょくちょく買い足しとくし、必要なのあれば遠慮なく言って?]
そう言っていたし朝ごはん作るくらいなら問題ないだろう
作っている間にノアが起きてくるかもしれない(よしっ)
と自分に少し気合を入れてサラは食材や調理器具を出して調理していく
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
料理を始めて数十分、サラは驚いていた
何故ならほぼ完ぺきに料理が出来ていたからだ
(記憶無くす前の私は料理が上手だったのね)
自分自身の事ではあるがなんだか感心してしまう
身体が覚えていることにもびっくりなのだが
まだまだ作りたい料理はあるので手を動かしていく
料理の良い香りが立ち込めていく
気分よく料理をしていると
ドタドタ――
バン――
と勢いよく寝室のドアが開けられる音が聞こえた
サラはびっくりしてそっちに目を向けると驚いた顔を向けるノアがサラの方をジーっと見て
「お前…記憶が戻ったのか…?」
消え入りそうな声でつぶやく
それはサラには届いていなかったようで
「ノア、さん…?おはよう、ございます…」
とやや驚いた表情をしながらか細い声で返された
ノアはハッとしていつも通りの雰囲気で言葉を変える
「あっ、ごめんねなんでもないよ、いい香りで目が覚めちゃって飛び起きちゃったよ」
と優しく落ち着いた声で話す
サラは特に気にした様子は無く「そう、ですか…あのもう少しでできるので…」と言ってまた手を動かす。
そうすると横にノアがそっと近づく
「俺も手伝うよ、二人の方が早いでしょう?」
そういって一緒に支度を始めるとその時
ピンポーン♪――
その時玄関のベルが鳴った
ノアが対応すると楽し気な声が聞こえてくる
(割と仲の良い人なのかな)とサラは準備しながら考えていると
聞こえてくる話ではどうやら今から部屋に招くらしい
一応客人が来るのならと思い一度手を止めて玄関の方に向かう
玄関のドアの前で待っていると遂に客人が現れたと思ったら
「サラ!!!会いたかったよ!!!」と突然抱きしめられた
「うっ…」とサラは少し苦しくうめいたが向こうはそれを気にする様子は無く
サラは諦めてその人の顔を確認するように顔を離すと向こうもこちらの顔を覗き込んできた
その時、顔の距離が近い事も気にせずにサラは目を見開いた
その正体は飾られた写真に写っていた黒髪の男だった
彼の顔を見たサラは突然の頭痛と眩暈に襲われてその場で意識が遠のいた
足元から崩れ去り黒髪の男が咄嗟に支える
「サラ!?サラ!?大丈夫!?」
遠くで声が聞こえる気がするが体が思うように動かない
(ごめんなさい)
そっと声にできない思いを呟いてサラは沈んでいく
深い闇の中で
[なんで俺じゃないんだよっっ!!!!!]
夢なのか現実なのか分からない
それなのにどこまでもリアルな、悲しみと怒りが入り混じった知らない男の声が聞こえた
目を開けるとカーテンから差し込む光にキレイな金髪が輝いた
少しだけ幼さの残る端正な寝顔が目の前にあった
「えっ…!あ…ッッ」
驚いて大きな声を出そうになるが咄嗟に手で押さえる
そういえば、お互いにソファーで寝ると譲らなくてそれならベッドで寝ようと何故か妥協して寝ることになったのだと昨日の一部を思い出した
(起きて、ない…よね…?)
未だ規則正しい寝息が聞こえている
今の声で起きてない事を確認してホッとする
気を取り直してそっとベッドから出る
(お水…もらおうかな…)
それと簡単な料理であれば今のサラでも作れそうだ
ずっと寝っぱなし、頼りっぱなしは流石に申し訳ない
キッチンへ向かい昨日のノアの言葉を思い出す。
[食べ物も俺がいない時好きなの食べていいからさ、食材もちょくちょく買い足しとくし、必要なのあれば遠慮なく言って?]
そう言っていたし朝ごはん作るくらいなら問題ないだろう
作っている間にノアが起きてくるかもしれない(よしっ)
と自分に少し気合を入れてサラは食材や調理器具を出して調理していく
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
料理を始めて数十分、サラは驚いていた
何故ならほぼ完ぺきに料理が出来ていたからだ
(記憶無くす前の私は料理が上手だったのね)
自分自身の事ではあるがなんだか感心してしまう
身体が覚えていることにもびっくりなのだが
まだまだ作りたい料理はあるので手を動かしていく
料理の良い香りが立ち込めていく
気分よく料理をしていると
ドタドタ――
バン――
と勢いよく寝室のドアが開けられる音が聞こえた
サラはびっくりしてそっちに目を向けると驚いた顔を向けるノアがサラの方をジーっと見て
「お前…記憶が戻ったのか…?」
消え入りそうな声でつぶやく
それはサラには届いていなかったようで
「ノア、さん…?おはよう、ございます…」
とやや驚いた表情をしながらか細い声で返された
ノアはハッとしていつも通りの雰囲気で言葉を変える
「あっ、ごめんねなんでもないよ、いい香りで目が覚めちゃって飛び起きちゃったよ」
と優しく落ち着いた声で話す
サラは特に気にした様子は無く「そう、ですか…あのもう少しでできるので…」と言ってまた手を動かす。
そうすると横にノアがそっと近づく
「俺も手伝うよ、二人の方が早いでしょう?」
そういって一緒に支度を始めるとその時
ピンポーン♪――
その時玄関のベルが鳴った
ノアが対応すると楽し気な声が聞こえてくる
(割と仲の良い人なのかな)とサラは準備しながら考えていると
聞こえてくる話ではどうやら今から部屋に招くらしい
一応客人が来るのならと思い一度手を止めて玄関の方に向かう
玄関のドアの前で待っていると遂に客人が現れたと思ったら
「サラ!!!会いたかったよ!!!」と突然抱きしめられた
「うっ…」とサラは少し苦しくうめいたが向こうはそれを気にする様子は無く
サラは諦めてその人の顔を確認するように顔を離すと向こうもこちらの顔を覗き込んできた
その時、顔の距離が近い事も気にせずにサラは目を見開いた
その正体は飾られた写真に写っていた黒髪の男だった
彼の顔を見たサラは突然の頭痛と眩暈に襲われてその場で意識が遠のいた
足元から崩れ去り黒髪の男が咄嗟に支える
「サラ!?サラ!?大丈夫!?」
遠くで声が聞こえる気がするが体が思うように動かない
(ごめんなさい)
そっと声にできない思いを呟いてサラは沈んでいく
深い闇の中で
[なんで俺じゃないんだよっっ!!!!!]
夢なのか現実なのか分からない
それなのにどこまでもリアルな、悲しみと怒りが入り混じった知らない男の声が聞こえた
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