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○ 僕と家族
◆ 14
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「あのさあ、今ってどういう状況なわけ?」
ソファーに座っているねえ様に抱っこされて、良い子良い子と頭を撫でられている僕と、かあ様に良い子良い子と頭を撫でられてるとう様。
突然こんな光景が目に入ったら、びっくりするかもですね?
うー。
でも僕、ちゃんと説明出来そうにもないよ?
「あら兄様、見たままですわよ?」
「いや、それが分からないから聞いてるんだけど?」
ねえ様の言葉に額を押さえる仕草をするにい様。
そう、気がついたらにい様がお部屋にいたんだ!
いつの間に?って僕、ちょっとだけ驚いちゃった。
にい様はお部屋の中の状況を見て、不思議に思ったんじゃないかなあ。
当事者の僕でもよくわかんないって思うぐらいだもん。
でもねえ様はにい様の疑問なんか放置して、僕の頭をずっと撫で撫でしているの。
僕、撫で撫でされるの好きだから嬉しいけど、あまりされすぎるとハゲちゃわないかなぁって心配になるよ。
「にーしゃま、僕にご用でしゅか?」
ここは僕の部屋だから、僕に用事があるんじゃないのかなって思ったんだ。
「ああ。ユーリが目が覚めたって聞いてね。すごく心配してたから、顔を見に来たんだ」
「しょれはありがちょごじゃます。僕もにーしゃまのお顔を見れちぇ、嬉しいでしゅよ」
「ユーリッ! 僕の天使……。やっぱりユーリと会話をすると癒されるなぁ」
カッコいいにい様のお顔が、なんか残念な感じになっちゃった……。
とう様のちっちゃい版って感じで、何時もは本当にカッコいいのに……。
にい様の髪の色はとう様と同じ黒色だけど、ふわふわ。
お顔はキリッとしたカッコいいお顔です。キラキラの時のとう様と同じだよ。
瞳の色だけは僕と同じ紫色で、でも僕よりちょっと濃い感じかも。
カッコいいにい様とお揃いなので、ちょっと嬉しいと思っている僕なのです。
同じ瞳の色だから、きっと僕も将来カッコよくなるのです!
むっふー!
それにしても今日はみんな天使、天使言い過ぎなのです。
天使がゲシュタルト崩壊します!
うっ?ゲシュタルト崩壊ってなんですか?
ふむふむ。記憶さんの国の言葉なのですか。なるほどなのですっ!
「兄様、一つ訂正をお願い致しますわ。
ユーリは兄様の天使ではなくて、私の天使ですわよ」
「はっ? シア、寝言は寝て言うものだぞ?」
「はあっ!? こんな可愛らしいユーリが兄様と一緒にいては、毒されてしまうでしょう?
ご自身の事を鑑みてから、仰ってくださいますかしら?」
「それを言うなら、シアの方こそ……」
僕が記憶さんとふむふむしてたら、にい様とねえ様が言い合いしてました。
けんかはダメです。がみがみはいいことじゃありません!
「もう、メーッ! でしゅ! プンプンけんかはダメでしゅ! にーしゃまもねーしゃまも仲良くちてくだしゃい!
仲良く出来にゃいのは、わりゅい子でしゅよ!」
「ユーリ……」
「違うのよ、ユーリッ!」
僕に怒られて、シュンとしたお顔のにい様に慌てているねえ様。
でも、二人はごめんなさいしようとしないので、僕は実力行使に出る事にしますっ!
「ねーしゃま、僕をはなちゅです! 僕はプンプンでしゅよ! 仲良く出来にゃい人とはいっちょにいれましぇん。
僕、かあしゃまのとこに行くでしゅ!」
「そんなっ! ユーリ、待ってっ!」
「かあしゃま、むかえに来てくだちゃい」
「ええ、喜んで。兄妹は仲良くしなくちゃですものね」
「あいっ!」
かあ様はねえ様から僕を受け取ると、抱っこしてくれた。
ひゅふー。
安定のお胸ふわふわです!
やっぱりかあ様のお胸が一番ですねっ!
ぐりぐり。
ソファーに座っているねえ様に抱っこされて、良い子良い子と頭を撫でられている僕と、かあ様に良い子良い子と頭を撫でられてるとう様。
突然こんな光景が目に入ったら、びっくりするかもですね?
うー。
でも僕、ちゃんと説明出来そうにもないよ?
「あら兄様、見たままですわよ?」
「いや、それが分からないから聞いてるんだけど?」
ねえ様の言葉に額を押さえる仕草をするにい様。
そう、気がついたらにい様がお部屋にいたんだ!
いつの間に?って僕、ちょっとだけ驚いちゃった。
にい様はお部屋の中の状況を見て、不思議に思ったんじゃないかなあ。
当事者の僕でもよくわかんないって思うぐらいだもん。
でもねえ様はにい様の疑問なんか放置して、僕の頭をずっと撫で撫でしているの。
僕、撫で撫でされるの好きだから嬉しいけど、あまりされすぎるとハゲちゃわないかなぁって心配になるよ。
「にーしゃま、僕にご用でしゅか?」
ここは僕の部屋だから、僕に用事があるんじゃないのかなって思ったんだ。
「ああ。ユーリが目が覚めたって聞いてね。すごく心配してたから、顔を見に来たんだ」
「しょれはありがちょごじゃます。僕もにーしゃまのお顔を見れちぇ、嬉しいでしゅよ」
「ユーリッ! 僕の天使……。やっぱりユーリと会話をすると癒されるなぁ」
カッコいいにい様のお顔が、なんか残念な感じになっちゃった……。
とう様のちっちゃい版って感じで、何時もは本当にカッコいいのに……。
にい様の髪の色はとう様と同じ黒色だけど、ふわふわ。
お顔はキリッとしたカッコいいお顔です。キラキラの時のとう様と同じだよ。
瞳の色だけは僕と同じ紫色で、でも僕よりちょっと濃い感じかも。
カッコいいにい様とお揃いなので、ちょっと嬉しいと思っている僕なのです。
同じ瞳の色だから、きっと僕も将来カッコよくなるのです!
むっふー!
それにしても今日はみんな天使、天使言い過ぎなのです。
天使がゲシュタルト崩壊します!
うっ?ゲシュタルト崩壊ってなんですか?
ふむふむ。記憶さんの国の言葉なのですか。なるほどなのですっ!
「兄様、一つ訂正をお願い致しますわ。
ユーリは兄様の天使ではなくて、私の天使ですわよ」
「はっ? シア、寝言は寝て言うものだぞ?」
「はあっ!? こんな可愛らしいユーリが兄様と一緒にいては、毒されてしまうでしょう?
ご自身の事を鑑みてから、仰ってくださいますかしら?」
「それを言うなら、シアの方こそ……」
僕が記憶さんとふむふむしてたら、にい様とねえ様が言い合いしてました。
けんかはダメです。がみがみはいいことじゃありません!
「もう、メーッ! でしゅ! プンプンけんかはダメでしゅ! にーしゃまもねーしゃまも仲良くちてくだしゃい!
仲良く出来にゃいのは、わりゅい子でしゅよ!」
「ユーリ……」
「違うのよ、ユーリッ!」
僕に怒られて、シュンとしたお顔のにい様に慌てているねえ様。
でも、二人はごめんなさいしようとしないので、僕は実力行使に出る事にしますっ!
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「そんなっ! ユーリ、待ってっ!」
「かあしゃま、むかえに来てくだちゃい」
「ええ、喜んで。兄妹は仲良くしなくちゃですものね」
「あいっ!」
かあ様はねえ様から僕を受け取ると、抱っこしてくれた。
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やっぱりかあ様のお胸が一番ですねっ!
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