転生令息の、のんびりまったりな日々

かもめ みい

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○ 僕と家族

◆ 18

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「僕達がお願いして作ってもらっただけだから、僕達がプレゼントって言うのもおかしいんだけどね」
「事前に知っていましたら、ユーリに似合う可愛らしいものを贈りましたのに……。
 とは言いましても、今回お願いして作ってもらったものはユーリも気に入ると思いますわ」

 ふぉおー!
何ですか!何ですか!
期待に僕のお胸ドキドキですよー!

「マティアス、ユーリへ例のものを」
「畏まりました。ユールリウス坊っちゃま、こちらを」

 マティアスがシューッと何か押してきたですよ?
上にちょこんと何かのってます。
でも、銀色の丸いのが見えるだけで、他はなにもないのです。
キョロキョロしても何もないです。
とう様抱っこの高いところから見てるので、まちがいないですよ。

「う? 銀色のまりゅいのなんでしゅか?」
「ユーリ。プレゼントはこの中に入ってるよ」
「ふぉおー! 気になりゅでしゅ! 早く見たいでしゅ! お胸どきどきちてまちゅよー!」
「おお、本当だ。ユーリのお胸がドキドキしてるね」

 とう様が僕のお胸にお手手をあててドキドキを確認してます。
 ふおっ!?
 とう様のお手手は大きいですねー。
ぷにぷにの僕のお胸が全部、とう様のお手手に隠れちゃいましたよ。

 むっふー!

ああ、ついにとう様のカタカタお胸より、僕のぷにぷにお胸の方が良いと気付いちゃいましたね。
でも、お胸は交換出来ないのです。だからカタカタお胸でも、しょぼーんってなっちゃダメですよ。

「じゃあユーリ、開けるよ」
「ふぉおー! わくわしまちゅねー!」

 僕はとう様抱っこで大人しく待ってます。
でも、お目々はぱっちりと開けて見てますよ!
だって、せいきの瞬間を見逃しちゃダメですからね!

 う?
せいきってなんですかね?

「ジャーン!」

 にい様が銀色のを持ち上げました。

「ふぉおおー!!
 ……う? なんでしゅか? ちちゃい白いおしゃらに、なにか入ってましゅ?」
「ふっふーん。何が入ってるか分かるかしら? ユーリが大好きなものよ」

 うー。
 ねえ様、いじわるです。教えてくれてもいいのに。
 う?
 何かにおいがします。甘いにおいです!
甘いにおいにさそわれて、お鼻が自然にひくひくしちゃいます。

「甘いにおいがしまちゅ」
「甘い匂いがするという事は、これが何か分かったんじゃないかな?」
「お、お菓子でしゅか!? 僕の見たことのにゃいものでしゅー!!
 ふぉおー! おいちいでしゅか! このお菓子おいちいでしゅか!?」

 お菓子と分かって、僕の気分は更にふぉおー!ってなりました!
おやつの時間以外にお菓子を食べられるなんて、すごいですっ!

「とうしゃま、お菓子食べりゅでしゅよ。抱っこないないでしゅよ!」

 早く食べたい僕は、早く早くととう様の腕をばんばんして、抱っこからの解放をお願いしました。
でも、そのまま抱っこされてます。
 ふぎぃーっ!と、とう様の腕を押しますが、全然動きません。
とう様、お胸以外にお腕もカタカタです……。

「ここではなぁ……」
「そうですわね、移動致しましょうか」

 う?
 とう様とかあ様のお話で、どうやらお部屋を移動してからのお菓子みたいです。
 うー。
 僕のお腹はお菓子さん、いらっしゃーいですよ!いつでもうえるかむなのですよ。
だから、お部屋移動しなくても大丈夫ですよ?
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