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○僕とお家訪問
◆83
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モリモリとした土の道は僕達の少し前で──ぴょん太の身長分ぐらいの距離でピタッと、止まりました。
みんなの緊張感が高まっています。
次に何が起きるのか、ドキドキしているからだと思います。
もちろん、僕もドキドキ、ワクワクしてます。
でも、みんなのお顔はこわーい感じで、楽しみっ!というお顔ではありません。
何も怖い事は起こらないと思うのに、不思議ですね。
モリモリの土の道のピタッと止まった所が徐々にへこんできました。
小さな穴が出来てそれがどんどんと広がって来てます。
それに合わせるように、僕のワクワクもどんどん大きくなっていきます。
そして小さかった穴は、カショウが通れるぐらいの大きさになりました。
その穴の中から、何かがひょっこりと顔を出しています。
ありさんです!
「え……。ここにきてアーミーアントンが追加で出てくるとか……」
『まぁ、普通に考えればありえる事だろう。
アーミーアントンは軍隊蟻だからな。一匹いれば、最低千匹いると思えというぐらいだ。
それに、クイーン次第では万を超える事もあるだろう』
ふぉっ!?ありさん、お友達がいっぱいですね!
お土産のアップルパイが足りないかもしれません……。
『どうやら次が出てくるようだ』
つぎ?
ぴょん太の言葉通り、ありさんが出て来ました。
五匹のありさんがぴょんぴょんと順番に出て来て、穴の周りを囲む様に立っています。
まるで何かを守るような感じに見えます。
『ふむ。本命が来るのか……?』
ほんめい……?
何でしょうか?
ぴょん太はもうちょっと、詳しくお話しするべきだと思います。
うむむ、と僕が思っている間にまた穴の中から出て来ましたよ?
今度はどんなありさん……?
ん?──女の子?
ふぇっ!?
穴の中から顔を出しているのは、どうやら人族の女の子のようです。
ありさんの穴から出て来たという事は、女の子はありさんと一緒に住んでるんですか?
『クィーンか……』
「うえぇっ!? クィーンってやばいじゃないですか!」
カショウはまた叫んでます。
クィーンとは女の子の事でしょうか?そして、クィーンの何がやばいのですか?
「カチョ、クイーンの何がやばいのでちゅか?」
「それはですね……。何がやばいんでしょう?」
カショウは自分で叫んだのに、あれれ?と、首を捻っています。
やばいと叫んでいるのに分からないのですか?
じゃあ何でやばいと叫んだのでしょうね?
ぴょん太の可愛いお目々が、冷たいつめたーい眼差しでカショウを見ています。
そうなってしまうぴょん太の気持ちは僕も十分に分かりますので、うむうむと思わず頷いちゃいますよ。
『はぁ……。そんな事も知らずに叫んだのか?』
「あははははは……」
「カショウはもう少し魔物について勉強する必要があるわね。
帰ってからマティアス様に報告をしておくわ」
「うぇっ……」
『ふむ……。
そう言うのなら、エリーナは知っているのか?』
「当たり前でしょ? 公爵家で働く以上、常識よ!」
ふんむっ!と胸を張るエリーナは、すごい自信があるようですね。
なんだかエリーナが頼もしく見えますよ!
みんなの緊張感が高まっています。
次に何が起きるのか、ドキドキしているからだと思います。
もちろん、僕もドキドキ、ワクワクしてます。
でも、みんなのお顔はこわーい感じで、楽しみっ!というお顔ではありません。
何も怖い事は起こらないと思うのに、不思議ですね。
モリモリの土の道のピタッと止まった所が徐々にへこんできました。
小さな穴が出来てそれがどんどんと広がって来てます。
それに合わせるように、僕のワクワクもどんどん大きくなっていきます。
そして小さかった穴は、カショウが通れるぐらいの大きさになりました。
その穴の中から、何かがひょっこりと顔を出しています。
ありさんです!
「え……。ここにきてアーミーアントンが追加で出てくるとか……」
『まぁ、普通に考えればありえる事だろう。
アーミーアントンは軍隊蟻だからな。一匹いれば、最低千匹いると思えというぐらいだ。
それに、クイーン次第では万を超える事もあるだろう』
ふぉっ!?ありさん、お友達がいっぱいですね!
お土産のアップルパイが足りないかもしれません……。
『どうやら次が出てくるようだ』
つぎ?
ぴょん太の言葉通り、ありさんが出て来ました。
五匹のありさんがぴょんぴょんと順番に出て来て、穴の周りを囲む様に立っています。
まるで何かを守るような感じに見えます。
『ふむ。本命が来るのか……?』
ほんめい……?
何でしょうか?
ぴょん太はもうちょっと、詳しくお話しするべきだと思います。
うむむ、と僕が思っている間にまた穴の中から出て来ましたよ?
今度はどんなありさん……?
ん?──女の子?
ふぇっ!?
穴の中から顔を出しているのは、どうやら人族の女の子のようです。
ありさんの穴から出て来たという事は、女の子はありさんと一緒に住んでるんですか?
『クィーンか……』
「うえぇっ!? クィーンってやばいじゃないですか!」
カショウはまた叫んでます。
クィーンとは女の子の事でしょうか?そして、クィーンの何がやばいのですか?
「カチョ、クイーンの何がやばいのでちゅか?」
「それはですね……。何がやばいんでしょう?」
カショウは自分で叫んだのに、あれれ?と、首を捻っています。
やばいと叫んでいるのに分からないのですか?
じゃあ何でやばいと叫んだのでしょうね?
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そうなってしまうぴょん太の気持ちは僕も十分に分かりますので、うむうむと思わず頷いちゃいますよ。
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『ふむ……。
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