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第一章:朝、目が覚めたらお姫様一行の保護者になっていた俺。
第5話「俺、半分と半分を足してみる」
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げ、身体がちっせえせいで、うっかり変な所をなぐっちまった……
はぁ、マジかよ、臭くなったりしてねえだろうな?
「……ば、化け物?!」
「あらあら、これは……私にはどうにもできそうにないわねぇ?
お父様がいうように、魔王を殺せるくらい鍛えてもらえばよかった」
くんくん、……おえっ!
バッチリ臭くなってんじゃねえか!?
昨日リズのやつが、クソみたいに小せえ手で一生懸命洗ってくれたっていうのに……殺す。
「おらぁ、クソガキ共!
てめえのせいで俺のボディにくせえ匂いがついちまったぞ!?
どうしてくれんだ……ああん?」
「ひぃぃぃ!!!?
あ、アニキ起きてくれでやんす!
ブサイクなぬいぐるみがこっちにくるでやんすぅ!!!?」
ああ?
ブサイクなぬいぐるみって、まさか、俺の事か?
…………上等だ。
「せっかく、心優しい俺様が穏便に済ませようとしてやったのに、この色男をブサイクと言ったんだ。
てめえら、覚悟はできてんだろうな?」
「……はっ!?
お、オレは言ってねえぞ!
全部こいつが言ったんだ、俺には関係ねえ!!!」
ふむ?
ま……それもそうだな。
「そうか、ならお前らを半殺しにしようと思ったけど、やめよう」
にやり。
俺は優しく微笑んだ。
「……あの顔……
やっぱり魔王に違いない。
空想上の存在ではなかったなんて……あんなのが二人もいるなんて、聞いてない……」
「女として、ちょっとそそられる部分はあるけど……あれは、手を出しちゃダメね」
「……へ?
なんでみんな、さっきからあのネコッタさんのことを怖がってるんですか?
あんなに可愛いのに!」
おお、やっぱわかるやつにはわかるんだな!
このキュートなボディに、メロメロってわけだ。
うはは。
「ほっ……そ、そうか?
助かるぜ……じゃ、じゃあ俺たちはこれで……」
「は?
何でそいつを連れてくんだ?」
俺のことをブサイクだと言った張本人を連れて行こうとする男を引き留める。
「なんでって……そりゃ、こいつは俺の連れだから——」
「関係ないって言ったよな?」
「え?」
確かにこいつは言ったはずだ。
俺のことをブサイクと言ったのはこっちの男で、だから自分は無関係なのだと。
言ってること自体は間違ってない。
だが、それならこっちの男にきっちり落とし前を付けてもらう。
「俺は、お前ら二人とも半殺しで許してやろうと思った。
だけどな、お前は関係ないからこっちの男に二人分の落とし前を付けてもらうしかない。
つまり……半分と半分、合わせて「全殺し」ってわけだ」
「ひぃっ!!!
あ、アニキぃいいい!!!?」
「だ、大丈夫だコビン!
それなら俺も一緒に謝る!
半殺しで許してくれるんだろっ、さあ、好きにしてくれ!!!」
ま、そうくるよな。
男同士の友情ってやつは、意外と固えもんだ。
しかし、そういうわけにはいかせない。
「だめだ。
だってさ、お前には関係ないんだろ?
なら、俺がこいつに何しようと、お前には……関係ないってわけだ!」
決まった……
本当はアメリアをいじめるのに使いたかったが、俺ももう大人だ。
女はちゃんと大事にしてやらないとな。
さてさて、あとはリズの頑張りを無駄にした、このクソ生意気なガキどもをまとめてぶっ殺して――
「こらっ。
弱い者いじめをしてはいけません!!
あと、これは私のお洋服にイタズラした罰です……えいっ」
ぽこん!
ん?
「……終わった。
魔王に手をあげるなんて、きっと死ぬまで……いいえ、しんでからもずっと拷問を受けることになる」
「あ、あらあら。
お母様と一緒ならご機嫌をなおしてもらえるかしら……
すぐに来てもらえたらいいのだけど」
はぁ、マジかよ、臭くなったりしてねえだろうな?
「……ば、化け物?!」
「あらあら、これは……私にはどうにもできそうにないわねぇ?
お父様がいうように、魔王を殺せるくらい鍛えてもらえばよかった」
くんくん、……おえっ!
バッチリ臭くなってんじゃねえか!?
昨日リズのやつが、クソみたいに小せえ手で一生懸命洗ってくれたっていうのに……殺す。
「おらぁ、クソガキ共!
てめえのせいで俺のボディにくせえ匂いがついちまったぞ!?
どうしてくれんだ……ああん?」
「ひぃぃぃ!!!?
あ、アニキ起きてくれでやんす!
ブサイクなぬいぐるみがこっちにくるでやんすぅ!!!?」
ああ?
ブサイクなぬいぐるみって、まさか、俺の事か?
…………上等だ。
「せっかく、心優しい俺様が穏便に済ませようとしてやったのに、この色男をブサイクと言ったんだ。
てめえら、覚悟はできてんだろうな?」
「……はっ!?
お、オレは言ってねえぞ!
全部こいつが言ったんだ、俺には関係ねえ!!!」
ふむ?
ま……それもそうだな。
「そうか、ならお前らを半殺しにしようと思ったけど、やめよう」
にやり。
俺は優しく微笑んだ。
「……あの顔……
やっぱり魔王に違いない。
空想上の存在ではなかったなんて……あんなのが二人もいるなんて、聞いてない……」
「女として、ちょっとそそられる部分はあるけど……あれは、手を出しちゃダメね」
「……へ?
なんでみんな、さっきからあのネコッタさんのことを怖がってるんですか?
あんなに可愛いのに!」
おお、やっぱわかるやつにはわかるんだな!
このキュートなボディに、メロメロってわけだ。
うはは。
「ほっ……そ、そうか?
助かるぜ……じゃ、じゃあ俺たちはこれで……」
「は?
何でそいつを連れてくんだ?」
俺のことをブサイクだと言った張本人を連れて行こうとする男を引き留める。
「なんでって……そりゃ、こいつは俺の連れだから——」
「関係ないって言ったよな?」
「え?」
確かにこいつは言ったはずだ。
俺のことをブサイクと言ったのはこっちの男で、だから自分は無関係なのだと。
言ってること自体は間違ってない。
だが、それならこっちの男にきっちり落とし前を付けてもらう。
「俺は、お前ら二人とも半殺しで許してやろうと思った。
だけどな、お前は関係ないからこっちの男に二人分の落とし前を付けてもらうしかない。
つまり……半分と半分、合わせて「全殺し」ってわけだ」
「ひぃっ!!!
あ、アニキぃいいい!!!?」
「だ、大丈夫だコビン!
それなら俺も一緒に謝る!
半殺しで許してくれるんだろっ、さあ、好きにしてくれ!!!」
ま、そうくるよな。
男同士の友情ってやつは、意外と固えもんだ。
しかし、そういうわけにはいかせない。
「だめだ。
だってさ、お前には関係ないんだろ?
なら、俺がこいつに何しようと、お前には……関係ないってわけだ!」
決まった……
本当はアメリアをいじめるのに使いたかったが、俺ももう大人だ。
女はちゃんと大事にしてやらないとな。
さてさて、あとはリズの頑張りを無駄にした、このクソ生意気なガキどもをまとめてぶっ殺して――
「こらっ。
弱い者いじめをしてはいけません!!
あと、これは私のお洋服にイタズラした罰です……えいっ」
ぽこん!
ん?
「……終わった。
魔王に手をあげるなんて、きっと死ぬまで……いいえ、しんでからもずっと拷問を受けることになる」
「あ、あらあら。
お母様と一緒ならご機嫌をなおしてもらえるかしら……
すぐに来てもらえたらいいのだけど」
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