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しおりを挟む「先輩、なんかいつになく落ち着きが無いっスね」
「えっ?そう?」
何時も通り過ごしていたつもりが後輩にツッコまれた。
そんなに様子が違って見えたかな。
「他の人は分かんないと思うっスよ」
「そっか」
それならいいかと流す。
それだとどうして君は分かるんだ、とか思ったけど流す。
この後輩、「神谷紬(かみやつむぎ)」に関しては今更感があるから。
お抱えの美容師に整えてもらっているらしい黄色に近い天然パーマの茶髪は、実は私に出会って一月後に染めてもらったそうな。
しかも最初はロングだったのに今はショートで一部を結ってサイドテールにしている。
この娘、影響を受け易いのだ。
そう思う事にしている。
「最近新しいゲーム始めてね」
「新しいゲームっスか?」
「M&Mっていうゲームなんだけど知ってる?」
「あー、確か今って入手困難になってるあの?」
「そう、それ」
流石にニュースにもなってたレベルだ。
知らないって人もそういない。
「あれ、ウチも買おうと思ったんスけどビックリするくらい足が早くて気付いた時には完売だったんスよね」
「そうだったんだ、残念だったね」
「なんでサードロットは速攻で抑えたッス」
サードロットって昨日の夜予定が決まったばっかだったような・・・・・・気にするだけ無駄か。
だが争いと無縁な生活を送っている紬に私と同じプレイは出来ないだろう。
自由度が高いとはいえ、それが望むようなゲームライフに繋がるとは限らないわけだ。
「でもあのゲーム、自由度高過ぎて人を選ぶかもね」
「大丈夫ッス。情報は事前に収集してるんで・・・・・・先輩は歩兵ッスよね?」
「断定かい。まぁ違わないけどさ」
「だからウチは先輩をサポートする感じで行こうかと!」
サポートかぁ。
ある程度は一人でこなせるけど、支援してくれる人がいるのは心強いしいいかも。
「ツムちゃんの後輩力に期待だね」
「先輩のサポートに掛けては誰にも負けないッスから期待して欲しいッス!」
そんな事を駄弁りながら二人で途中まで帰宅していった。
ちなみに途中でクレープ買い食いした。
勿論先輩なんで奢ったよ。
▽
午後四時半に帰宅。
自分の部屋に戻った私はPCを起こして情報収集を始める。
M&Mは出たばかりの歴史の浅いゲームだが、そこは爆発的な売り上げを決めた人気者。
その自由度から有志が集まって情報を公開する纏めサイトが存在する。
私もある程度はここでお世話になっている。
今回このページを開いたのは他でも無い。
先日のプレイで発生した追加ミッションだ。
以前このページを開いた時、私が受けたミッションは不法占拠者の掃討以外の任務記述は無かった。
曰く初心者の登竜門程度の認識だった。
だが私が遂行した際には不法占拠者のリーダーが、しかも武装化したパワーローダーで襲ってきた。
あの火力に装甲、とてもじゃないが初心者では太刀打ち出来ない。
私も無人機対策に購入した装備が無ければ、そもそもお金に余裕が無かったらあの時点で詰んでいた
もしかしたら見落としがあったのではないか?
そう思って帰ったら先ず確認しようと考えた訳だがーー
「・・・・・・やっぱ無いよねぇ」
パワーローダーの情報は無い。
見落としていた訳ではなかった。
だったらあのミッションはなんだったのか。
記述が無い・・・・・・もしかして情報が秘匿されている?
思考しながらページを閲覧していると、見覚えのある名前をこのページで初めて見付けた。
「ショップにアラーニャ・・・・・・?」
新規追加項目、ショップ情報にあの時私が情報所得した四脚機動戦車アラーニャの文字があった。
更新は今日のお昼。
「ショップ追加経緯が不明、情報求む」と最後に記述があった。
これはつまり、私が情報所得した事でドッグオーダーズに情報が渡りショップリストに載ったという事に違いない。
誰も知らない情報を始めたばかりの私が握っている・・・・・・?
「・・・・・・ちょっと優越感あるね」
ずっと前からこのゲームをプレイしている人達より少し情報にアドバンテージがあるのはなんか嬉しい。
ほんの一部だろうけど、この事実は誰も知らないのだから。
知ってて黙ってる人がいるから情報が更新されてない可能性の方が高いけどね。
私も口にはしないつもりでいる。
どの道、このゲームをやってれば見付けられる要素だ。
それなら束の間の優位を堪能してもいいだろう。
他にも情報が無いか漁る。
情報サイトだけじゃなく、個人のブログなんかも範疇に入れる。
サイトに載ってない情報をポロリと溢している事が稀にある。
そうした情報も時には得難い物もあったりして油断ならない。
プレイヤーはゲームの中からもネットに繋ぐ事は出来るけど、どうせならゲームの中で出来る事をしたい。
ゲーム内の情報収集は外で出来る限り行い、無い情報は自分で集める。
これがベスト。
しかしまぁ、結局良い情報は得られていない。
探して回るが戦闘職に就いている人の個人サイトは二件のみ。
それも私と同じで情報サイトを覗いて得た情報しかなかった。
大体は街中の探検か食べ歩きみたいな趣味レベルの、言うなら街の中で完結するようなサイトばかりだった。
でも食べ歩きは面白そう。
頭にグルメ情報をインプットしつつ、VR筐体の方にタイマーをセットする。
こうしておく事でゲームの中で時間を忘れても、プレイヤーに直接時間経過を教えてくれる。
どうやって伝えてくれるかはゲームによるが、M&Mでがどうなんだろうか。
実際にやってみれば分かるか。
今回は一週間をゲームの中で過ごす。
その間でゲーム内での情報収集とSP稼ぎ、そして以前の様に強敵に遭遇した時の対処手段の構築をしたい。
パワーローダーの件で思った事だが、陸戦兵器に遭遇するとミッションを放棄せざる得ない手傷を負わされてしまう。
隠れてやり過ごすのは大前提なんだけど毎回それが出来る訳じゃない。
それこそパワーローダーの時みたいに捕捉されて待ち伏せされたら戦闘は避けられない。
あんなのが何度も出てきたら商売あがったりだ。
待ち時間とかで攻略掲示板とか探ったけど、ドローンレベルの無人機は兎も角陸戦兵器と遭遇した歩兵いなかったんだよねぇ。
だから手段を自身で構築する必要があるわけ。
メットを被り起動。
今回の目標を頭で反復しながら、ゲームの世界へ飛び込むキーワードを呟いた。
「ダイブ」
▽
ゲームの世界に飛び込んだ瞬間に目に入ったのは自室の天井。
どうやらベッドに寝ているようだ。
最後にログアウトしたのが自室だったからかな。
ログアウトする場所は考えた方が良さそうだ。
装備を身に付けたままだったのでMTTを起動して装備を外す。
ついでにショップを開いてショルダーホルスターを購入。
届き次第装備し、そこにハンドガンと予備マガジンを突っ込む。
ホルスターはCQCタイプという奴ね。
慣れれば一番スムーズに抜けるからこのタイプは重宝する。
お出掛け準備が整ったので早速街の探索に向かう。
時間はたっぷりあるから気になる所はどんどん見ていこうと思う。
駐屯地宿舎から駐屯地役所に向かう途中。
歩いていると巨大な輸送用トレーラーが私をゆっくりと横切る。
ふと見るとその背後に牽引している荷台に大きな人型が寝かせて固定されているのを見る事が出来た。
あれは確か・・・・・・
(GT社製スタンダード“ブルドッグ”だったっけ)
読みはグレートテック。
全身に備えられた装甲と高い安定性を誇る重装型スタンダードで、良く見掛けるタイプがコレ。
値段も比較的お手頃だからプレイヤーもこれを最初に手に入れるって書いてあったな。
全身をブロック状の空間装甲で固めているのが特徴的だ。
スタンダードっていうのは企業統一されたMDの事で、アセンブリが複雑なハイエンドと違って最初からある程度の性能が保証される。
ただスタンダードは武装以外のアセンブリが不可になってるから、最終的にはハイエンドに行き着くと思われる。
こんなとこでスタンダードとはいえMDを見られるとは思わなかったから思わず立ち止まっちゃった。
早く街に出よう。
やっと役所に着いたのでついでに挨拶していく。
長身の金髪ショートの受付嬢、シーラの所に歩いて行く。
途中で気付いたのかシーラは私に手を振ってきた。
「ユキさん、お出掛けですか?」
「そだよ。ちょっと野暮用でね」
彼女の問い掛けにウインクで答える。
「一応私、年上なんですけどねー」
「気にしない気にしない。傭兵に年齢なんてあって無いようなものなんだし」
「それはそうですけど・・・・・・」
言い淀むシーラ。
何故かというと傭兵は死亡率が高い為、若かろうが老いていようがすぐにいなくなる。
そういう事から“年齢に限らず平等に接する”というのが、傭兵会社内での共通認識なのだ。
入社テストの教官のセリフはこれが理念としてある為だと思われる。
ちなみに情報サイトの用語辞書に書いてあった。
「それはそれとして、少し留守にするね。連絡があればこれにヨロシク!」
「・・・・・・分かりました。でも気を付けて下さいね?最近は街も物騒になってきましたから」
「ん、気を付けるよ」
街が物騒?
初めて聞く情報だけど、私が移動している間にイベントに進展があったのかな。
流石にそんなピンポイントなタイミングで起きるとは思えないけど・・・・・・
でもこの世界の住人の言う事だ。
頭に留めといた方が身の為かもしれない。
不穏な空気を感じながらも、私は街の散策に駆り出した。
バスに乗って暫くして、初期リスポーン地点に到着。
料金を払ってバスを降りると、改めて周りを見回す。
現代の街並みに近いが見た事のない形状の車両が走り回り、稀に小銃を手に巡回するガードを見る辺りその世界特有の環境を身に感じる。
初期リスポーン地点をじっくりと見た事は無かったが、どうやら自然公園みたいな場所らしい。
時折老人が散歩していたり、子供が走り回ったりしているのが見て取れる。
長閑な光景だが、空を見上げてもそこに青い空は無い。
木々から覗くのは巨大な継ぎはぎの天井と、陽の光を再現した照明だけだ。
鳥の代わりに空を飛ぶのは監視用のドローンだけ。
日常と非日常が混じり合ったこの感じ・・・・・・いつ見ても堪らない。
そのまま歩みを進め自然公園を抜ける。
途中何人かNPCとすれ違ったが、彼らにも個性が設定されているのだろうか?
開発に五年掛かったと開発者インタビューにあったけど、だとしたなら納得のクオリティと言える。
あ、そこのお店、美味しいシェイクが飲めるってブログにあったな。
買ってみよ。
小さな露店の店員に一声掛けてMTTを備え付けの端末に翳す。
後は注文を店員に伝えれば自動で引き落としされ、店から商品を受け取れる。
この世界におけるお店って大体がこのデジタルマネーを使った物が多く、やり方さえ覚えてしまえば財布すら携行しなくていいので楽々だ。
シェイクを受け取り店から離れる。
するとすぐに他のお客さんが同じ様に注文する。
やっぱ美味しいとこは何処でも人気なんだねぇー。
それを見届けながらストローを咥えて軽く口に含んだ。
「あ、美味しい」
クリーミーな甘さと爽やかな果実系の酸味であっさりとした旨味がある。
飲み易いなこれ。
ツムちゃんにも教えてあげよ。
初期リス位置の自然公園から東に向かうと今いる商業区になる。
ここら辺はお金が潤沢になってきたらお世話になる人が多いだろう。
軽食店からレストラン、服飾店や生活雑貨店、大型のデパートの他にもガンショップ等も存在する。
文字通り商業で発達した区画だ。
プレイヤーが利用出来る店はここにある全て。
つまりこの全てにショップとしての機能があるのだ。
しかもプレイヤーが店舗を出店する事も出来る。
もうお店出してるプレイヤーっているのだろうか。
少し探してみるか。
巨大な地下都市の一区画。
しかしまぁ、驚くほど広い。
加えてこのラットホール、実は地上区画も存在する様だ。
一部をドッグオーダーズが占有しており、前回のミッションではそこから地上のミッションへと向かった。
幾つか天井へと伸びる柱みたいなのが見えるのだが、それが地上階へと繋がるエレベーターなんだ。
特に中央のエレベーターはこの都市最大で、地上で得た物資なんかを大型の輸送機や輸送車に載せてあちこちに供給するわけ。
あれを見れば一瞬でここが別世界だと分かるくらいの規模だ。
私はまだ近くで見た事無いけど、その内見る機会もあるだろう。
暫く歩いているけど本当に色々あるね。
アクセサリー専門店とか、宝石店とか、時計専門店とかいらなそうなお店もある。
プレイヤーに不要でもこの世界では需要が有る、というのがすぐに分かるのも面白い。
アクセサリーとか服とかは私も興味あるから覗いてみるのもアリだね。
時折お店に入って買い物したりして更に歩いてると、今度は軍需品を売りに出しているお店なんかを見付けた。
情報サイト曰くMTTから繋げるショップサイトにあるものばっからしいけど、こうして見ると銃が浸透しているのを感じられる。
そこから少し歩くと、他のお店と一風違うというか・・・・・・
「少し汚い」
中古物件をそのまま使っているような、そんな印象を受けるお店。
店名は“マッドラフター”
笑う狂人、で良いのかな。
見た感じは個人運営の軍需品ショップなんだけど、見た目が印象悪い。
でもこういう所って隠れた名店っぽくていいよね。
(いざとなったら銃もあるし、入ってみようか)
扉を潜って中に入る。
なんだか凄いリサイクルショップみたい。
思ったより綺麗に陳列されているが、どこか原風景を浮かべそうな古めかしさすら感じる。
アレだ、昔に母と入った駄菓子屋に似ている。
あのお店は後継者がいなくて潰れてしまったが、あの何処か安心する雰囲気が似ている気がする。
店のラインナップを見てみる。
見た事のある装備品や端末も置いてるが、見た事のない物も見受けられる。
危険物として固められているが、ショーケースに入った球体状の物体はどうやらEMPグレネードのようだ。
他にも携帯用オートハッキングシステムや見た事のないピストル状のスタンガン。
それにこれはヒートナイフと書いてある。
どれも見た事のない代物だ。
他にも魅力的な品物があり見物してると、奥から声をかけられた。
「あら、可愛らしい子が来たわね」
「っ!?」
野太いオネェ口調が耳に入り、そちらに注目する。
逞しい筋肉に私が見上げるほどの巨躯。
頭髪は短く切り揃えられ、勇ましい顔立ちには何故かレベルの高い女性用メイク。
少ししなっとした所作は女性の物。
しかし目の前にいるのはムキムキの巨漢。
「ようこそマッドラフターへ、歓迎するわ可愛い子ちゃん。店主のラザニアよん」
見た事のない人種だ。
第一印象がそれな私は変わっているのだろう。
見た目のインパクトは強烈だけど、こういう人の扱いは知っている。
「それはどうも。店主さんも良い趣味ね」
「これでもファッションには自信があるのよ」
そっちじゃなくてこっちの商品の事なんだけど。
まぁいいや。
「ところでこれ・・・・・・」
「あぁら!お目が高いわねぇー!これはアタシが作った新商品よん!」
「店主さんが?」
クネっと両掌を合わせる。
という事はこれはプレイヤーメイド。
現状では出回っていない商品という事だ。
一応端末でプレイヤーショップの検索をしてみるが、マッドラフターの名は無い。
そもそもプレイヤーショップ自体が少ない。
というかこの時点で店舗持ちってβの人か?
「・・・・・・一応訊くけど、プレイヤーでいいの?」
「それを訪ねてくるって事はアナタもプレイヤーね?面と向かってプレイヤーと話すのは初めてだわ」
「私もだよ」
これで確定。
ラザニアさんは間違いなくプレイヤーだ。
「見た感じ年上だけど、敬語の方がいい?」
「いやぁねぇ、ゲームで礼儀は大切だけど、雰囲気まで壊す必要は無いわよ」
「そう?ならこのまま行かせて貰うわ」
相手の了解を得たので変に気を使わなくて良くなりそうだ。
勿論、それも限度はあるだろうからそこは気を付けないとね。
ラザニアさんがプレイヤーだとすると、ここにある商品は全て手作りなのだろう。
NPC店舗に並んでいない商品が並んでいるのを見る限りその腕の良さが窺える。
「コレ見せて貰っても?」
「いいわよぉ・・・・・・はい、どうぞ」
私が見たかったのはこのヒートナイフだ。
他の装備も気になるが、少しゴツいシースながら大型の無線機程度のサイズに収めている。
そしてそのシースには予備の刀身と思われる物が二本刺さっているみたい。
「今使える材料だとどうしても刀身の消耗が抑えられなくてね、充電用シース部と予備刀身用ホルダーがどうしても必要だったの」
「今刺さってるのが充電用シース?」
「そうよん。シースは一応Moleで固定出来る様にしてあるけど、別で無線ポーチを使った方が安心かもしれないわね」
ナイフを引き抜く。
グリップにはトリガーみたいな部品と、チェッカリングの入った押しボタン。
ボタンを押す。
刀身がパチンと音を立てて外れて下に落ちた。
こっちがリロード用だったようだ。
拾い直して装着、今度はトリガーの方を引く。
甲高い唸りを上げて刀身が瞬く間に赤熱化した。
使用可能になるまでが早い。
もう一度トリガーを引くと、唸りの残響を残してゆっくり熱が引いていった。
「・・・・・・これ、切れ味はどうなの?」
「普段は普通のナイフ、お肉の処理には困らない程度ね。でも赤熱化してる時は厚さ8mmの鉄板なら簡単に抜けるわ」
刀身のサイズは18mm。
これなら歩兵用の防弾プレートくらいは貫通出来る。
それにいざという時に強力な手札の一つとして使えそうだ。
「店主さん、これと幾つか装備を買うわ」
「あら嬉しい!」
「それと一緒に今後も仲良くしたいんだけど・・・・・・」
「あらあらあらぁ!アタシとフレになりたいなんて珍しい子もいたものねぇ!」
「そう?親切で有能で、お友達になりたそうな人なんていっぱいいそうなものだけど」
実際はそうじゃないのだろうか。
これだけ技術先行してる程の人で、見掛けで人を判断しない人なんて普通にお友達になりたいと思うんだ。
「みんなアタシを見ると一目散に逃げ出すのよねぇ・・・・・・どうしてかしら」
「さぁ?私には逃げ出す人の真意は分からないわ。話すまで為人なんて分からないし」
私から自分の登録IDを見せて登録してもらい、私はその申請にOKを出す。
こうして私はこのゲームで初めてのフレンドを得たのだった。
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