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第二章 迷宮都市の救世主たち ~ドキ!? 転生者だらけの迷宮都市では、奴隷ハーレムも最強チート無双も何でもアリの大運動会!? ~
2-52. 追放者オークのガンボン(40)「レイフは、キーパーの仕事、してて 」
しおりを挟む【水の奔流】は大量の水を対象に叩き付ける魔法だ。
普通の人間なら直撃すれば立っていられないし、強力な術者なら木や岩、家までも打ち倒すほどの威力も出せる。
その直撃を受けて、岩鱗熊はわずかにたじろぐ。そう、わずかに、だ。
岩鱗熊は土属性の魔力を持つ魔獣で、その魔力を利した攻撃能力は特にない。
石飛礫を飛ばすことも無いし、土の牙を地面から生やすこともない。
必要ないからだ。生来の爪、牙、体重体格、膂力……。
それだけで、たいていの相手は粉砕される。熊というのは元々そういう生き物だ。例えば今まで戦って来た火焔蟻、双頭オオサンショウウオ、岩蟹等の魔獣、魔虫。正面から1対1で戦えば、魔力も持たぬ野生の熊に適うものは多分居ない。
生来の強靱な肉体だけでたいていの魔獣も他の野生動物も、当然人間やオークやドワーフやらも敵じゃない。
その上に、だ。
岩鱗熊はその身に宿した魔力を、全て防御に回している。
鼻筋から尾にかけての背を覆う岩のごとき鱗は、剣も矢も通さぬ鎧であり、また防御体勢をとり魔力を全身通わせることで、自重を倍増させ衝撃を受け付けない。まるで地に根を張った巨木のように揺るぎなくなる。
だからケルッピさんの【水の奔流】を直撃されても、殆ど怯むことは無い。
『ガンボン、場所が悪い! 一旦退こう!』
場所が悪い、というのは、ここがまだダンジョンキーパーとしてのレイフの支配区画になっていない、という事だ。
つまり、敵側の魔力溜まりの影響下にあって、敵方の従属魔獣には加護をがあるが、こちらには無い。
ただでさえ強靱強力な岩鱗熊がさらに強力になっているのだから、不利なんてものじゃないのは明白だ。
が。
俺は右手の棍棒を握り締め、気合いと共に一閃。
それを岩鱗熊はのそりとかわし、立ち上がって威嚇の吠え声を放つ。
空気が震えるほどのその声は、心胆のみならず魂まですら凍てつかせんかと言うほどのもの。
少なくとも、転生し闇の森で甦った直後の俺なら、間違い無く恐怖で動けなくなっていた。
吸う、吐く。吸う、吐く。
深く、長く、十分な呼吸。
それが出来るならまだまだいける。
低く体を落として走り込むと、3メートルはありそうな巨体で上から覆い被さるように両腕を振り下ろす。
早い。巨体でありながらも俊敏。野生の獣、しかも熊の恐ろしさは、けた外れの筋力膂力だけじゃない。
横に転がってそれをかわす俺は、かわすのみならずその腕の内側を棍棒で強かに殴る。
ぐぉう、と痛みに吠える。
そうだ。岩の鱗に覆われていない身体の内側は、ごく普通の野生の熊と変わらない。
岩鱗熊にとって四つ脚は守りの体勢。二本脚で立つのは攻めの体勢。
攻めの時には、眼前の敵に岩鱗で守られていない腹の側を晒すことになる。
『ガンボン!?』
退く気を見せない俺に、レイフが焦った様子の思念を送る。
一時退く。体勢を立て直してじっくりと攻める。
多分、それが順当だし賢い。
けれども───。
『レイフは、キーパーの仕事、してて』
賢い仕事は、レイフの役割だ。
俺は違う。
賢ぶって、砦にこもって、万全の体制を整えてじっくり進める───それは俺の役目じゃない。
俺は、今ここで、こいつに立ち向かう必要がある。
巨地豚のタカギさんが俺の横にすっくと立つ。乗れよ、相棒、とでも言うかのように。
タカギさんは俺にはない速度と機動力を与えてくれる。
乗るか、反るか。
岩鱗熊は再び咆哮を上げ、今度は四つ脚のまま突進を仕掛けてくる。
こんな体当たりを喰らったら、トラックに正面衝突するようなもの。
俺はタカギさんにひらりと(少なくとも自分の意識の中では)跨がって、それを飛び越すかに避ける。
岩鱗熊のぶち当たった木が、めきめきと音を立ててへし折れた。
こんな文字通りの化け物に対して勝算はあるのか?
正直、無い。
今の所全くの無為無策。
こんな化け物をほんの数瞬で屠ったナナイがどれくらい規格外なのかがよく分かる。
狂犬ル・シンの“呪い”の力を引き出せれば、単純な力業でも互角以上かもしれない。
しかしアレはあくまで呪いだ。自由自在に出したり引っ込めたり出来る力じゃないし、本当に制御出来るかもまだ分からない。
タカギさんと俺は、さらなる岩鱗熊の突進を避けながら距離を取る。
無闇には突っ込めない。特に四つ脚の状態では完全防備。棍棒で殴りつけてどうにかなるとは思えない。
立ち上がらせるか、あるいは……。
併走するケルッピさんが、時折水魔法で牽制を加えている。それは文字通りに牽制でしかなく、岩鱗熊の動きや気をやや逸らすのみで、何かしらの状況の打開に繋がるものじゃない。
木々の隙間や苔むした段差のある地面や岩場を巧みに駆けるタカギさん。だがしかしここを常から自分のフィールドとする岩鱗熊には適わない。
着実に距離を詰められ、すぐにも追い付かれそうなほどに肉迫される。
やや段差のある岩場の上へと跳ね上がる。
岩鱗熊もまたその跡を追い上体を上げて岩場を駆け上がり───その顎へと強烈な一撃。
俺はタカギさんを操り、岩鱗熊が上体を起こさざるを得ない場所を探しそこへと誘い込んでのカウンターを狙っていた。
……が、甘い。その一撃は強烈ではあったが、まだまだ浅く、岩鱗熊に反撃の余力を残していた。
仰け反りつつもその右手を一振り。
決して全力とは言えないその攻撃は、俺の棍棒の一撃など比べものにならない程に、重く鋭い。
衝撃に脳が揺れる。
跨がっていたタカギさんごと吹き飛ばされ、天地が歪んでひっくり返りぐらぐらと身体が揺れて力が入らない。
とんでもない威力だ。ユリウスさんのところで試合をさせられた雄牛兜なんか比べものにならない。
仰向けに転がされて、それでもなんとか上体を起こす。口の中に錆びた鉄の味が広がり、唾とともにそれを吐き出す。
腕、よし。脚、よし。あばら、よし。折れたりはしてない。衝撃で頭が揺れてるだけ。ああ、後は打ち身とそこそこの切り傷か。
左手首のブレスレット、術具のそれへと魔力を通して簡易魔法の【自己回復】。気休め程度だがバカには出来ない。
のそりと岩場の上へ上がってくる岩鱗熊。俺が倒れているのを確認して、今度は確実に止めを刺そうと狙ってきている。
ぶるり、と背筋を怖気が走るが、深く長い呼吸をへその下に貯めて追い払う。
最初の───この世界で前世の記憶を持って甦り、その初っ端に遭遇したそのときには、震えて縮こまり、何も出来ずに意識を失った。
今は、違う。
出来ることがある。やるべきことがある。だから───。
左手で腰に差していたミスリルダガーを投げつける。
それは岩鱗熊の顔面へと向かい飛んでゆくが、岩鱗熊は軽く頭を動かして難なくそれを回避。
再び俺へと向き直ったときに、その大きく開いた口へと塊を突っ込まれる。
「おおおおおおおおおおおッッッッッ!!!!」
俺の喉から溢れるのはまるで獣の雄叫び。
身体ごとぶち当たって、両手に握った棍棒の先を、寸分違わず鼻面へ叩きつけ、そのまま口の中にねじ入れる。
鼻面に神経が集中していて、とてつもなく痛いことは経験済み。そして多くの生き物、野生の獣にとって、口の中というのは鍛えようもない弱点なのも間違い無い。
気休めの【自己回復】の魔法とは言え、岩鱗熊の想定以上に素早くダメージから回復したことで油断を突き、攻撃の直前ミスリルダガーで気を逸らす。
その上で、岩鱗熊の重心がこちらへ傾くタイミング、つまりカウンター気味でそれを突き込んだ。
俺の雄叫びと重なるように響くは岩鱗熊の悲鳴ともとれる咆哮。どんなに強靱な肉体を持っていても、痛みだけは変わらない。強かろうが弱かろうが、痛いものは痛い。そこはヒトも、ケモノも、魔獣も変わらない。
牙も数本折れ、ぐちゃぐちゃにされた鼻面と口腔内の痛みに悶絶しながら、岩鱗熊は両手を振り回しもんどりうって暴れる。
その狂乱に巻き込まれかけた俺を、網のようなものに絡め捕り引き離すのは大蜘蛛の糸。
気がつくと周りには増援が来ている。
まずは大蜘蛛。レイフの使い魔となったアラリンと、他数体。
それから例の尻尾が毒蛇になっている犬のような魔獣。これらはここに来てから支配区画にしたところで従属化したものだろう。
『なんとか、突貫でやったよ……』
レイフの思念がそう告げてくる。思念なのに荒く息を吐いてるのが分かるようだ。
それまでに造りかけていた魔力中継点を急いで完成させ、とにかくこの場所までをレイフの魔力溜まりの影響下にした。
魔力溜まりの魔力が通じていれば、従属魔獣や召喚獣を送り込むコストが格段に下がる。
つまりそれだけ手数が増える。
俺は再び立ち上がり、棍棒を構えて戦線復帰をしようとすると、いつの間にかそばに来ていたケルッピさんが立ちふさがる。
何か? と思うと、ふわっと霧のような水飛沫を俺に向かって吹きかける。
【水の癒し】という水属性の治癒魔法だ。内出血をしていた打ち身の箇所がひんやりとして気持ち良い。それと、その飛沫を浴びて流れる血を見て、思ってた以上に出血してたのが分かる。
暴れまわる岩鱗熊には、大蜘蛛達が連携して糸を吐きかけて動きを阻害し、例の毒蛇犬が次々と尾で噛みつき毒を注入している。
さしもの岩鱗の防御も、豪腕も、生命力も、この集団の暴力の前には適わない。
暫くして岩鱗熊は動かなくなる。
この場での戦いはこれにて決着───と思ったが、それはまだ早かった。
敵側も、援軍を送り込んで来ていたのだ。
◆ ◆ ◆
一進一退、というよりかは、なんというか消耗戦の泥仕合。
敵の主力は岩鱗熊。数は多くないが個体の強さが桁違いで、こいつ一頭が参戦した瞬間に戦局が一気に逆転する。
俺、タカギさん、ケルッピさんとでなんとか消耗、疲弊させて、大蜘蛛アラリンと新人蜘蛛達で糸を絡め、とどめは毒蛇犬というやり方でなんとか一頭を仕留められる。
俺個人の実力では、まだまだタイマンで下すのは不可能のようだ。
敵側もこの地に生息する魔獣を次々従属化して送り込んで来るので、大蜘蛛やそれに類する魔虫、毒蛇犬なんかも敵になる。混戦になるとそれぞれの個体が敵なのか味方なのか分からなくなり、すげー混乱する。
岩鱗熊の他に敵にしか居ない魔虫に、大きな蠍も居る。体長は1メートルから2メートルくらいか。兎に角硬いし素早いし怯まないし尾には毒針もあるしで、岩鱗熊より厄介かもしれない。
一度毒針を刺されて死にそうなほど痛み呼吸困難にもなったけど、ケルッピさんの【毒の浄化】でなんとかなる。
レイフは前線を次々に拠点化していく。召喚インプ達が所狭しと走り回り、石や土を積み上げ魔法で防壁化し、支配区画化した場所が監視所、ねぐら、家畜小屋という、魔力の恩恵のある区画へと変化する。
敵の無計画で散発的な攻勢に、レイフはきちんとした指示を出して対応しているようだった。
防壁の前面に監視所区画を造り、そこへと相手を誘い込む。
新たに召喚可能になった白骨弓兵や、工房で製作した防衛用石弓や高所から石や丸太を落とす罠を使い迎撃し、手傷を負った生き残りを蜘蛛糸で絡め、毒蛇犬や剣やメイスで武装した白骨兵に襲わせる。
監視所区画は味方の攻撃力や防御力に魔力である程度の補正をしてくれる。
それだけでも有利だが、同時に三方から飛び道具で狙えるように設計をしているから、多数で攻められても迎撃可能だった。
しかしそうやってこちらの支配区画と化した拠点で有利に動けても、敵側の支配区画ではまたそれが逆転する。
要所にある樹木の要塞とも言える敵の魔力中継点には必ず一体のアルラウネが居て、樹木を操作した攻撃や防御を次々繰り出し、例の幻惑フェロモンでこちらの従属魔獣達を混乱、また寝返らせる。
従属魔獣は使い魔化しているケルッピさんや大蜘蛛アラリンさん等とは異なり、ちょっとした事で離反や寝返りもしてしまうので、そこに幻惑魔法をやられると効果てきめんだ。
なので、そういうアルラウネの居る敵拠点には、俺、タカギさんに使い魔化したアラリンさんとケルッピさん。そしてハナから幻惑などの精神操作の効かない白骨兵中心で攻めるしか無くなる。
アルラウネは本来小さな草の球根のようなものが本体で、その周りの肉体を構成しているのは周囲の樹木や蔦、草花なのだという。
だからその核とも言える本体を潰さない限り、いくらバラバラに粉砕しても時間が経てば元通りに復元される。
ケルッピさんの【水の奔流】でも、俺やタカギさんの強烈な一撃でも、その核となる本体を正確に見極めて狙うことは出来ない。
つまり、アルラウネを相手には決定的戦力に欠けている。
何度目になるか、今目の前にいた小さめのアルラウネをバラバラにして、中継点のある樹木の要塞の敵を一掃する。
ここにレイフが魔力を注いで支配下に置けば、敵の拠点の二つ目を落としたことになる。
敵も最初の頃のような数を頼りにした散発的な攻めをしなくなり、守りも堅くなってきていた。
情勢が悪くなると岩鱗熊や毒蛇犬らを一旦退かせて、回復を待って攻勢に出るということもし始めたため、敵戦力をなかなか削れない。
レイフによると恐らくはあと一つ、一カ所の敵拠点を落とせれば、そこから敵のダンジョンハートへ攻勢を仕掛けられる状況になるだろう、とのことだ。
だがその一カ所を攻めるのに決め手がない。
気力体力の回復のため、この新しい拠点で小休止。
最初の岩鱗熊との戦いからもう二日程経っている。
その間戦い、休み、飯食って糞をして寝て、と、完全に野戦遠征状態。
のんびり料理を作る暇もないが、幸いにここは本当に食べ物は豊富で、果物なんかも沢山ある。
倒した魔獣なんかも簡単に焼いて食べたりもしてる。こっちも実にシンプルに塩とハーブを練り込んで火で炙るだけ。
ゴブリン達の集落での飯を思い出す。
何本かの樹木を絡めて作られたこの拠点は、全体としてはダークエルフ郷の住居に似てる。
ただ階層とかその他の生活居住区画とかは作られておらず、真ん中に中継点があり、その周りを樹木の壁で囲っているだけ。
レイフがさらに加工増改築しているので、最前線の要塞化が現在急ピッチで進んでいる。
日も暮れて、そろそろ夜になり始める。
人間同士の戦いと違い、魔獣、魔虫を主戦力としたこの戦いでは、夜も昼もありはしない。
特に毒蛇犬なんかはむしろ本質的には夜行性だそうで、何度か夜襲をかけられえらいことにもなった。
城、とも言える樹木の砦の外側に、家畜小屋やねぐら、監視所等の区画を作り、それらを四方に配置して従属魔獣達の待機場所にし、樹木の砦内側にも新たに階層を造り、二階部分を俺用の部屋にして、またその外側に白骨弓兵を配置する見張り台も設ける。
蜘蛛糸の結界や罠も設置し、あとついでに蔦と蜘蛛糸で作ったハンモックもつるしてもらいそこで休む。
二階には俺とタカギさん。一階の中継点の近くは、睡眠の必要がない精霊獣のケルッピさんと白骨兵達。
さらには外周に白骨兵を数体巡回させ、夜襲に備えたその布陣での休憩を取り、次の攻勢に備えて仮眠をとる。
“夜襲”は、全く思いも寄らぬ方法で行われた。
岩鱗熊でも、毒蛇犬でもない。大蜘蛛でも大蜻蛉でもなく、五体ほどのアルラウネを従えた、やはり緑色の身体を持つ女性。
しかもアルラウネが木々草花樹木を組み合わせて造られた模造品のような身体であるのに対して、その女性は確かに一部草花等で造られてはいるが、もっと肉感的というか、全体的に生身の人間のようにも見える。
だが、同時にそれがただの生身の人間ではないということも感じ取れる。
人の形を模したこの世ならざる者。幻想と現実の境界に在る者。そうとしか言いようのない雰囲気を纏っている。
「停戦の交渉にきました」
その人の形を模したこの世ならざる者は、やはりこの世のものならざる響きの声で俺へとそう告げた。
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