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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!
3-272. マジュヌーン(118)王の影 - 紳士同盟
しおりを挟む「現在、若君様と呼ばれる族長の二男と、若巫女様と呼ばれる次女との間で意見が別れておるようです」
と、カーングンスの内情を伝えてくるフォルトナ。
「若君様派閥はリカトリジオスとの同盟に積極的。若巫女様派閥は懐疑的」
「ヴァンノーニもそうだったが、よくまぁリカトリジオスと手を組もうなんて考えるな」
「“自分たちだけは大丈夫”だと思うのでしょう」
シューが中心になり、“不死身”のタファカーリら過激派が減った事で、前ほどは人間に対して攻撃的じゃなくなっているとは言え、それでもリカトリジオスの根っ子にあるのは犬獣人至上主義とでも言うかの意識だ。利害の一致で手を組んでも、そりゃ今殺すか後で殺すかの違いでしかねぇだろうにな。
「で、どーするよ?」
目的ははっきりしてる。後は手段だ。
「若巫女を殺すのがよろしいかと」
俺の問いに対して事も無げにそう言うフォルトナ。
「……安直だな。そりゃ懐疑派が居なくなりゃ多数決では同盟派が勝てるだろうが、リカトリジオスに排除されたと考えるかもしれねぇだろ」
「ですので、クトリア人、あるいは帝国人による殺害を疑わせる偽装をします」
「偽装、ねぇ……」
「魔術を使えば、魔術嫌いのリカトリジオスとは思われ難いでしょうし、また、事前工作として彼らの周りでクトリアの山賊か王国軍が彼らを攻撃してるかに思わせる布石を打つのも手でしょう」
聞く限り、悪くはない策にも思える、が……。
「……そう上手くいくもんかね」
「ふふ、ご安心召されい。我が死の芸術は、ただ敵を殺すことのみに非ず、死そのものをいかように演出するかも含まれるのです……!」
と、何故か妙に自信ありげに言い放つ。
▽ ▲ ▽
赤壁渓谷周辺をしばらく探って周辺の地形やカーングンス達の動向を調べる。確かに以前エリクサールが言っていた通り、山あいの高原で羊と馬の放牧をしている遊牧民。遠目に見ている分には「勇猛果敢な騎馬兵」とは思えねぇ。
ときおり、まるで不良のお祭りみてぇな殴り合いをしてたりする。いや、殴り合いじゃなく、相撲みたいな組み打ち格闘の練習と、片方が片方を一方的に殴り続ける、ってなヤツだ。いわゆる可愛がり、根性試しみてぇなもんかと思うと、フォルトナ曰わく、“血の儀式”ってのらしい。
リカトリジオスの“血の決闘”とやや似てて、体育会系な試練だそうだ。
高原の遊牧民だけあり、市街地のクトリア人よりも視力も良く、気配を察知する感覚も鋭い。魔人やヴァンノーニ達を探っているときより距離を置かなきゃならねぇし、まして周りもあまり遮蔽物もない地域だしで神経も使う。
が、そのお陰で助かった……と言うか、ニアミスせずに済んだ事がある。
リカトリジオス軍からの使者……猪人のイーノス他数人の使節団が来ていたからだ。
「使節団がこんなにおおっぴらに来ているとなれば、これはいよいよのようですぞ」
ほくそ笑むようなフォルトナ。
「何か楽しそうだな」
「ふふ……それは当然。何せ“災厄の美妃”が完全な形になってから初めての戦いですからな。私は以前、ヒジュル殿のときも、その前の主とのときも見ては居ますが、当代主どのが完全な“災厄の美妃”で戦うのを見るのは初めてですので」
と言う。
馴染みすぎたせいでたまに忘れそうになるが、基本的にコイツ等は“災厄の美妃”を信仰するカルトなイカれ集団なんだよな。
何にせよ、ここで奴らに見つかるのはあんまり良くねぇ。ますます距離を置いての監視に、「周囲にクトリア人らしき連中が来ている」かに見える偽装工作をいくつかしておく。
しばらくして、若巫女一行が移動を始めた。何やらリカトリジオス絡みでの行動らしい。それを追跡していると、別の追っ手がかかっているのが分かる。
「なんだアイツら」
「ふぅ~む……。呪術師派閥の者のようですが……」
その追っ手が何度か見せかけの襲撃を仕掛け、退散しようとするのを、密かにとっ捕まえてお馴染みのネムリノキ由来の薬で朦朧とさせて尋問すると、ありゃ警告の意味での偽装工作だったらしい。
「悪手だな」
「ですね」
偽りの危険を感じさせ、反リカトリジオスの根回し行為を控えさせたかったらしいが、あの若巫女様ってーのは、見た目に反して気骨がある。むしろそれをリカトリジオスからの妨害工作と見做してより活発になるだろう。
「この流れで、ただ殺すのはマズいですね。明らかにリカトリジオスではないという状況、証言が得られるようにしないと」
フォルトナがそう気難しげに言う。
またややこしくなったもんだ。面倒くせぇったらありゃあしねぇ。
「お開きにすっか?」
「何をおっしゃいます。このままではカーングンス達はリカトリジオスとの同盟を締結しない可能性が高いのですぞ。やはりクトリアからの脅威をより強く感じさせるべきでしょう」
「どうやんだよ」
「今回は、これを借り受けてきたではありませんか」
手にするのは廃都アンディルに居た死霊術士が持っていた“血晶髑髏の杖”。アルアジルが奴から取り上げ収集していた逸品だ。
▽ ▲ ▽
まずは小手調べにフォルトナが獄炎の矢で襲撃をする。それまでとは違う、明らかな殺意ある攻撃。ただこれは実際に殺すことを目的とはしていない。若巫女様一行をクトリア方面へと誘導し移動させる為だ。
思惑通りに奴らは東カロド川を渡り、モロシタテムの近くへ。
「ここで数人を仕留めてから野営地へ戻らせても良いでしょうな。何せ【獄炎の矢】はダークエルフの秘法。クトリア方面であれば、当然今のクトリア共和国議長の闇の森ダークエルフへと疑いがかかります」
まずはその手……と考えるが、血の匂いに釣られてか、毒蛇犬の群れが奴らを襲う。
そこに、何者かが割って入った。
「お前の手、ひとつ潰れたな。ありゃ元シャーイダールの探索者のドワーフだぜ。しかもクトリア共和国議長のダークエルフと親しい」
あの金ピカドワーフ合金鎧はモロシタテムでの戦いにも居たし、話じゃその後のセンティドゥ廃城塞でも結構な活躍。そして今じゃ議会の名誉顧問だなんだってのもやってるとか言う奴だ。
そう軽く笑い返すと、やや眉根にしわを寄せて、
「そうとは限りますまい」
と言う。
「ムキになんなよ。状況が変わりゃ別の手を使や良いだけだ」
実際その通りだが、あくまでフォルトナは首を振る。
「例えば……再び一行へ襲撃が来る。しかしそれが明らかにあのドワーフ達だけを避けていたとしたらどうです?」
ふん、と鼻を鳴らして考える。
「助けた振りをして同行し、手引きしたように見せる……?」
「ええ、その通りです」
悪くはねぇ。悪くはねぇが……、
「……そうウマくハマるかね……」
「やってみねば分かりますまい」
と言い切る。さて、どうなるやらな。
▽ ▲ ▽
が、そのフォルトナの意気込みは全くの無駄、空回りに終わる。
フォルトナは“血晶髑髏の杖”を使い毒蛇犬の死体を動く死体として再生して操り襲撃を目論むが、後からさらに同行した仲間も居て、そう上手くいかない。【獄炎の矢】に動く死体の襲撃によって、襲撃者がリカトリジオスではない事は強く印象づけられただろうが、決定的とまではいかなかった。
だが何よりも問題は、若巫女一行の後ろを着けていた別働隊が、まさにそのクトリア共和国議長のダークエルフだった事だ。
ありゃ一体何なんだ? なんで居るんだよ? と疑問に思うが、その答えはさっぱり分からない。
とにかく襲撃前に別働隊の存在を察知した俺達は、2つの可能性から二手に分かれて対処する事にした。
1つは、俺達の気付かないウチに若巫女が本隊から離れて後続の別働隊に紛れた可能性。これはその別働隊にかなりの魔力を持つ奴が居たことからだ。既に襲撃を何度か受けていることから、まだ襲撃犯に狙われることを考え、敢えて本隊を囮としたかもしれねぇ……と。
だがそれもあくまで低い可能性。リスクの方が高い。
もう1つはシンプルに伏兵として。若巫女一行が襲われたときにすかさず援護に駆けつけ、襲撃班を挟撃するつもりでの別働隊だ。
どちらの可能性でも、やるなら同時にそれぞれを攻撃するべきで、毒蛇犬の動く死体を手先として使え、矢による遠距離からの襲撃が可能なフォルトナが先行している本隊を、そして後続の、人数は少ないが高い魔力の何者かが居る別働隊を俺が担当するってな流れになったが、俺が素早く無力化出来たのはモロシタテムの警備兵たちのみ。2人も居たダークエルフは、1人は腕の立つ魔法剣士で、もう1人はあまり戦闘向きじゃねぇがそこそこの腕前の魔術師。魔力を奪ってもさすが長命の魔法剣士は技前だけで俺の攻撃を凌ぎきり、魔術師を守ろうとする。
ただそれだけなら時間の問題。技は優れてても基本的には魔力込みで戦うダークエルフの身体能力じゃあ俺には敵わない。
問題は……、
「くっそ……、聞いてねえぜ、“災厄の美妃”にこんな力があるなンてよ……」
さらに途中から“援軍”として空から降りて来た南方人の男。元シャーイダールの探索者で、モロシタテムでも、さらにその前は廃都アンディルへと進軍してた“不死身の”タファカーリの部隊の奴隷としても会ったことのある、奇妙な縁でのニアミスが続いているアイツだ。
「……ったく……。どいつもこいつも知ってやがるとは、どーゆーこったよ……」
と、思わずそう愚痴るのは、やつが俺のことを“災厄の美妃”の持ち手として認識してたことへだ。直接相対してやり合うのは初めてで、俺からその情報か奴に渡ったワケじゃあねぇ。マジでどっからネタバレしてんのか分かりゃしねぇぜ。
だが、そいつはさらにそこから俺へと追い討ちを仕掛けてくる。
「何言ってんだ、お前さん有名人だぜ? 辺土の老人とかいう薄汚いジジイにそそのかされて、世の中ぶっ壊そうと狙ってる、厄介なイカれ猫獣人がいる……ってな」
───そのふざけた言葉に、俺は一瞬頭が真っ白になる。
「……ざけろ、てめェ……」
低く、ざらついた声……或いは、半ば言葉にもならない呻き。
「誰があの糞ジジイの手下だッて……!?」
それまでの前傾気味で“災厄の美妃”を突き出す態勢から一転、真っ直ぐど真ん中へと一直線の直蹴り。
腹の部分には革の胴当てがしてあるが、それでもこの不意を突いた蹴りの衝撃はみぞおちを直撃。そのまま後ろへ転がって、なんとか立ち上がり体勢を整えようとするが、その顔面へとさらなる蹴りを入れる。
「いいか、てめェ……二度と、そうだ、二度と俺のことをあのジジイの手下だなんて呼ぶんじゃねーぞ」
吐き捨てるその言葉が、奴の耳に届いているかも分かりゃしねぇ。
だがそいつで半ば無力化出来たかと思ったのははやとちりだ。怒りが判断を鈍らせたか、魔力循環も狂わせ、身体能力も奪ったハズが、いきなり再起動して飛び退くと、土のドームみてぇなねぐらの近くのダークエルフ剣士と、その中に隠れていた術士を抱えてそのまま飛び去っていく。
ここで瞬時に逃げの判断をして全速で実行出来るなんざかなりのものだ。流石の俺もその後は追えず、結局は全員逃すことになる。
それら含めて全体的な事の顛末を把握するのは、離れた場所でフォルトナと合流してから。俺の方の動きは灰砂の落とし子が見ていたから、あちらに後続が合流する流れになった事でフォルトナも即座に引いた。
お互いたいした事も出来ないまま逃げ出すかたち。結局若巫女は本隊に居て、俺が襲った後続に居たのは、この時点じゃまだ確信はなかったがクトリア共和国議長のダークエルフじゃねえかと言う事になる。
「ふぅむ……。となると残念ながらこれ以上深追いは出来ませんな」
“災厄の美妃”は完全なものには戻せたが、とは言えやはりまだ“蜘蛛の女王の使徒”を敵に回す可能性は減らしたい、との方針は生きている。
フォルトナを監視に残して聖域へと帰還し、アルアジルに報告をするとやはりまた奇妙に喉を鳴らして軽く眉根を寄せ、
「やはり、いざとなれば致し方ありませんが、出来るだけかのダークエルフの関わらないところで工作をするしかないでしょうね」
と言う。
だがよ、そりゃ、この現状でどれだけ可能なのかね?
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