4 / 11
3話.優秀な指揮?【馬鹿の過信ほど怖いものは無い】
しおりを挟む
【side クロ】
「は??」
演習の日、俺は掲示板に張り出された班分けをみて、愕然とした。俺の班のメンバーは、俺とマリア、そして、王子と取り巻き達だったのだ。
俺の隣で班分けを見ていたマリアが呟く。
「王子様達、まだ学校にいたんだね」
授業が始まって一度も王子達を見ていなかったので、マリアがそう思うのも無理はない。だが、それ以上に不可解な点がある。
(王子と王子の取り巻き達が同じ班って事は、この班分けは王子が指示したか、先生が王子様に忖度したって事だよな? ならなんで、俺達を同じ班にする? 意味が分からない……何も起こらないといいけど)
不安な気持ちを抑えつつ、俺達は集合場所に向かった。
集合場所に集まった俺達は、ライス先生に連れられて、俺達は『魔獣の森』に向かう。
「さて、もうすぐ演習会場の『魔獣の森』に着く。皆、準備はいいな?」
ライス先生が俺達に向かって言った。
「分かっていると思うが、今日の演習は、班ごとに『魔獣の森』に入って、魔獣を狩ってもらう。より多くの魔獣を狩れるよう、皆頑張るように! 頑張った班は、明日のパーティーで表彰されるぞ。もちろん、1班で魔獣を狩りつくしてくれても構わない。仮に1班で魔獣を狩りつくせたら歴代最優秀賞班として、末代まで語り継がれる事になるだろう。まぁ、他班からは恨まれてしまうかもしれないがな。はははは!」
『魔獣の森』はスライムやコボルト、ゴブリンなどの非常に弱い魔獣がたくさん生息している。クラス全員がどれだけ頑張っても、魔獣を狩りつくす事など、不可能だ。初めての演習、そして、初めての実戦で緊張している生徒達をリラックスさせるためのライス先生なりのジョークなのだろう。
だが、次の瞬間、ライス先生の顔から笑みが消えて、厳格な表情で話し出す。
「だが……仮にそうなった場合でも、絶対に『指定区域』は出ないように! 『指定区域』を出た場合、命はないと思え! いいな!?」
「「「はい!」」」
今回、俺達が試験を行う『指定区域』は、事前に先生達が下調べを行って、安全を確認してくれた場所だ。さらに試験中は、対魔獣用の結界を張って、危険な魔獣が入ってこれないようにしてくれている。
ただ、対魔獣用の結界は人間には効果が無い。過去には、自分の実力を過信した生徒が『指定区域』の外に出てしまい、魔獣に襲われて死亡した事があったそうだ。
ゆえにライス先生は、何があっても絶対に『指定区域』は出ないように注意を促している。
「最後に、火魔法は使用禁止だ。火事になってしまうからな。注意事項は以上だ! 10分後に試験を始めるぞ。各班、位置につけ!」
俺とマリアは班ごとに割り振られたスタート地点へと向かった。
「遅いぞ」
俺達の班に割り振られたスタート地点で、不機嫌そうな王子が、取り巻き達一緒に俺達を待っていた。演習開始にはまだまだ余裕があるので、なんの問題もないはずだが、波風立てないためにもここは謝っておく。
「申し訳ありません」
「? ……申し訳ありません」
マリアも、なぜ俺が謝っているのか分かっていないようだが、空気を読んで謝ってくれた。
「…………ふんっ!」
そんな俺達を見て、王子はますます機嫌を悪くしてしまう。
(はぁ……どうするのが、正解だったんだよ。大丈夫か、これ?)
そんな王子様の態度に、俺の不安はますます大きくなるが、今更そんなことを言っても始まらない。
「指揮は俺がとる。先行するから死ぬ気でついてこい。足を引っ張るなよ」
「はい、努力します」
ぶっきらぼうに言った後、王子はそっぽを向いてしまった。俺としては極力丁寧に答えたつもりなのだが、何かが王子様の気に障ったらしい。
「(私より弱いのにね)」
「(シーッ!!! 本当の事でも言っちゃダメ!)」
ただ、王子がそっぽを向いたおかげで、マリアのつぶやきは聞こえなかったので、良かったと思う事にしよう。
それから少しして、『魔獣の森』にライス先生の声が響き渡る。
「それではこれより試験を開始する。よーい……スタート!」
ライス先生の合図とともに、各班一斉に走り出した。
「――よし、行くぞ!!」
俺達の班も、王子様を先頭に走り出す。しかし、案の定というべきか、先行する王子様はかなり適当な方向に走り出した。
(俺かマリアが先行した方がいいと思うんだけど……まぁ、仕方ないか)
「ねぇ、クロちゃん。あっちに行った方が――」
「――しっ! 今は、王子様について行こう」
「? 分かったー」
マリアが言おうとした事は分かる。『魔獣の森』の様子からして、もっと右の方に進めば、魔獣がいる可能性が高い事をマリアは言いたかったのだろう。
だが、長年魔獣を狩って来た俺とマリアからすれば当たり前の事でも、王子にとって、その事は理解できない事のようだ。魔獣が居そうにない方向に、どんどん進んで行く。演習の事を考えれば、王子様に進言して、進路を変えるべきなのだが、王子様が素直にいう事を聞くとは思えない。
ならば、ここは王子様の指示に従っておくのが得策だろう。そう思って、俺は何も言わずに先行する王子様の後を追った。
【side フィリップ王子】
俺は先行しながら後ろを確認する。
(よしよし、ちゃんとついて来ているな)
この日の為に取り巻き達にも内緒で準備を進めたのだ。アリアとあいつがついて来ていなかったら、話にならない。
(試験なんか後回しだ! まずは俺の目的を達成しないとな!)
俺は試験では使用が禁止されている索敵用の魔道具を使い、あえて魔獣を避けながら『指定区域』の奥へ奥へと進んで行く。『指定区域』は『魔獣の森』の中でも外側の、比較的弱い魔獣しか出てこない場所に設置されているが、それでも最奥まで行けば、『魔獣の森』の奥地まで行く事が出来る。もちろん、対魔獣用の結界が張ってあるため、どれだけ『魔獣の森』の奥地まで進もうと、『指定区域』内に危険な魔獣などいない。だが、対魔獣用の結界さえなければ、そこは本来、危険な魔獣がたくさんいる場所なのだ。
(ま、強者たる俺には関係のない話だがな。だが、あいつは……くくくっ)
俺やマリア、そして俺の取り巻き達ならば、一般に危険と言われている魔獣も、どうという事は無いだろう。だが、クラスで最弱のあいつにとってはそうではない。
(実力不足で不幸な事故にあってしまっても仕方ないよな。それに、緊急事態でも落ち着いて行動する俺を見れば、マリアも俺に惚れるに違いない。そのために、取り巻き達にすら内緒で作戦を進めたんだからな。くくく。我ながら完璧な計画だ。唯一の問題は、そうなった時『マリアがあいつをかばいかねない』という事か……これを使う前に、あいつとマリアを引き離さなければ)
俺は、『指定区域』の最奥を目指しながら、マリアとあいつを引き離すべく、作戦を練った。
「は??」
演習の日、俺は掲示板に張り出された班分けをみて、愕然とした。俺の班のメンバーは、俺とマリア、そして、王子と取り巻き達だったのだ。
俺の隣で班分けを見ていたマリアが呟く。
「王子様達、まだ学校にいたんだね」
授業が始まって一度も王子達を見ていなかったので、マリアがそう思うのも無理はない。だが、それ以上に不可解な点がある。
(王子と王子の取り巻き達が同じ班って事は、この班分けは王子が指示したか、先生が王子様に忖度したって事だよな? ならなんで、俺達を同じ班にする? 意味が分からない……何も起こらないといいけど)
不安な気持ちを抑えつつ、俺達は集合場所に向かった。
集合場所に集まった俺達は、ライス先生に連れられて、俺達は『魔獣の森』に向かう。
「さて、もうすぐ演習会場の『魔獣の森』に着く。皆、準備はいいな?」
ライス先生が俺達に向かって言った。
「分かっていると思うが、今日の演習は、班ごとに『魔獣の森』に入って、魔獣を狩ってもらう。より多くの魔獣を狩れるよう、皆頑張るように! 頑張った班は、明日のパーティーで表彰されるぞ。もちろん、1班で魔獣を狩りつくしてくれても構わない。仮に1班で魔獣を狩りつくせたら歴代最優秀賞班として、末代まで語り継がれる事になるだろう。まぁ、他班からは恨まれてしまうかもしれないがな。はははは!」
『魔獣の森』はスライムやコボルト、ゴブリンなどの非常に弱い魔獣がたくさん生息している。クラス全員がどれだけ頑張っても、魔獣を狩りつくす事など、不可能だ。初めての演習、そして、初めての実戦で緊張している生徒達をリラックスさせるためのライス先生なりのジョークなのだろう。
だが、次の瞬間、ライス先生の顔から笑みが消えて、厳格な表情で話し出す。
「だが……仮にそうなった場合でも、絶対に『指定区域』は出ないように! 『指定区域』を出た場合、命はないと思え! いいな!?」
「「「はい!」」」
今回、俺達が試験を行う『指定区域』は、事前に先生達が下調べを行って、安全を確認してくれた場所だ。さらに試験中は、対魔獣用の結界を張って、危険な魔獣が入ってこれないようにしてくれている。
ただ、対魔獣用の結界は人間には効果が無い。過去には、自分の実力を過信した生徒が『指定区域』の外に出てしまい、魔獣に襲われて死亡した事があったそうだ。
ゆえにライス先生は、何があっても絶対に『指定区域』は出ないように注意を促している。
「最後に、火魔法は使用禁止だ。火事になってしまうからな。注意事項は以上だ! 10分後に試験を始めるぞ。各班、位置につけ!」
俺とマリアは班ごとに割り振られたスタート地点へと向かった。
「遅いぞ」
俺達の班に割り振られたスタート地点で、不機嫌そうな王子が、取り巻き達一緒に俺達を待っていた。演習開始にはまだまだ余裕があるので、なんの問題もないはずだが、波風立てないためにもここは謝っておく。
「申し訳ありません」
「? ……申し訳ありません」
マリアも、なぜ俺が謝っているのか分かっていないようだが、空気を読んで謝ってくれた。
「…………ふんっ!」
そんな俺達を見て、王子はますます機嫌を悪くしてしまう。
(はぁ……どうするのが、正解だったんだよ。大丈夫か、これ?)
そんな王子様の態度に、俺の不安はますます大きくなるが、今更そんなことを言っても始まらない。
「指揮は俺がとる。先行するから死ぬ気でついてこい。足を引っ張るなよ」
「はい、努力します」
ぶっきらぼうに言った後、王子はそっぽを向いてしまった。俺としては極力丁寧に答えたつもりなのだが、何かが王子様の気に障ったらしい。
「(私より弱いのにね)」
「(シーッ!!! 本当の事でも言っちゃダメ!)」
ただ、王子がそっぽを向いたおかげで、マリアのつぶやきは聞こえなかったので、良かったと思う事にしよう。
それから少しして、『魔獣の森』にライス先生の声が響き渡る。
「それではこれより試験を開始する。よーい……スタート!」
ライス先生の合図とともに、各班一斉に走り出した。
「――よし、行くぞ!!」
俺達の班も、王子様を先頭に走り出す。しかし、案の定というべきか、先行する王子様はかなり適当な方向に走り出した。
(俺かマリアが先行した方がいいと思うんだけど……まぁ、仕方ないか)
「ねぇ、クロちゃん。あっちに行った方が――」
「――しっ! 今は、王子様について行こう」
「? 分かったー」
マリアが言おうとした事は分かる。『魔獣の森』の様子からして、もっと右の方に進めば、魔獣がいる可能性が高い事をマリアは言いたかったのだろう。
だが、長年魔獣を狩って来た俺とマリアからすれば当たり前の事でも、王子にとって、その事は理解できない事のようだ。魔獣が居そうにない方向に、どんどん進んで行く。演習の事を考えれば、王子様に進言して、進路を変えるべきなのだが、王子様が素直にいう事を聞くとは思えない。
ならば、ここは王子様の指示に従っておくのが得策だろう。そう思って、俺は何も言わずに先行する王子様の後を追った。
【side フィリップ王子】
俺は先行しながら後ろを確認する。
(よしよし、ちゃんとついて来ているな)
この日の為に取り巻き達にも内緒で準備を進めたのだ。アリアとあいつがついて来ていなかったら、話にならない。
(試験なんか後回しだ! まずは俺の目的を達成しないとな!)
俺は試験では使用が禁止されている索敵用の魔道具を使い、あえて魔獣を避けながら『指定区域』の奥へ奥へと進んで行く。『指定区域』は『魔獣の森』の中でも外側の、比較的弱い魔獣しか出てこない場所に設置されているが、それでも最奥まで行けば、『魔獣の森』の奥地まで行く事が出来る。もちろん、対魔獣用の結界が張ってあるため、どれだけ『魔獣の森』の奥地まで進もうと、『指定区域』内に危険な魔獣などいない。だが、対魔獣用の結界さえなければ、そこは本来、危険な魔獣がたくさんいる場所なのだ。
(ま、強者たる俺には関係のない話だがな。だが、あいつは……くくくっ)
俺やマリア、そして俺の取り巻き達ならば、一般に危険と言われている魔獣も、どうという事は無いだろう。だが、クラスで最弱のあいつにとってはそうではない。
(実力不足で不幸な事故にあってしまっても仕方ないよな。それに、緊急事態でも落ち着いて行動する俺を見れば、マリアも俺に惚れるに違いない。そのために、取り巻き達にすら内緒で作戦を進めたんだからな。くくく。我ながら完璧な計画だ。唯一の問題は、そうなった時『マリアがあいつをかばいかねない』という事か……これを使う前に、あいつとマリアを引き離さなければ)
俺は、『指定区域』の最奥を目指しながら、マリアとあいつを引き離すべく、作戦を練った。
28
あなたにおすすめの小説
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
【完結】奪われたものを取り戻せ!〜転生王子の奪還〜
伽羅
ファンタジー
事故で死んだはずの僕は、気がついたら異世界に転生していた。
しかも王子だって!?
けれど5歳になる頃、宰相の謀反にあい、両親は殺され、僕自身も傷を負い、命からがら逃げ出した。
助けてくれた騎士団長達と共に生き延びて奪還の機会をうかがうが…。
以前、投稿していた作品を加筆修正しています。
聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした
藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると
土地を蝕む邪気となって現れる。
それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。
派手な奇跡は起こらない。
けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。
――その役目を、誰一人として理解しないまま。
奇跡が少なくなった。
役に立たない聖女はいらない。
そう言われ、私は静かに国を追放された。
もう、祈る理由はない。
邪気を生み出す原因に目を向けず、
後始末だけを押し付ける国を守る理由も。
聖女がいなくなった国で、
少しずつ異変が起こり始める。
けれど彼らは、最後まで気づかなかった。
私がなぜ祈らなくなったのかを。
異世界転生してしまった。どうせ死ぬのに。
あんど もあ
ファンタジー
好きな人と結婚して初めてのクリスマスに事故で亡くなった私。異世界に転生したけど、どうせ死ぬなら幸せになんてなりたくない。そう思って生きてきたのだけど……。
神々に見捨てられし者、自力で最強へ
九頭七尾
ファンタジー
三大貴族の一角、アルベール家の長子として生まれた少年、ライズ。だが「祝福の儀」で何の天職も授かることができなかった彼は、『神々に見捨てられた者』と蔑まれ、一族を追放されてしまう。
「天職なし。最高じゃないか」
しかし彼は逆にこの状況を喜んだ。というのも、実はこの世界は、前世で彼がやり込んでいたゲーム【グランドワールド】にそっくりだったのだ。
天職を取得せずにゲームを始める「超ハードモード」こそが最強になれる道だと知るライズは、前世の知識を活かして成り上がっていく。
神に逆らった人間が生きていける訳ないだろう?大地も空気も神の意のままだぞ?<聖女は神の愛し子>
ラララキヲ
ファンタジー
フライアルド聖国は『聖女に護られた国』だ。『神が自分の愛し子の為に作った』のがこの国がある大地(島)である為に、聖女は王族よりも大切に扱われてきた。
それに不満を持ったのが当然『王侯貴族』だった。
彼らは遂に神に盾突き「人の尊厳を守る為に!」と神の信者たちを追い出そうとした。去らねば罪人として捕まえると言って。
そしてフライアルド聖国の歴史は動く。
『神の作り出した世界』で馬鹿な人間は現実を知る……
神「プンスコ(`3´)」
!!注!! この話に出てくる“神”は実態の無い超常的な存在です。万能神、創造神の部類です。刃物で刺したら死ぬ様な“自称神”ではありません。人間が神を名乗ってる様な謎の宗教の話ではありませんし、そんな口先だけの神(笑)を容認するものでもありませんので誤解無きよう宜しくお願いします。!!注!!
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇ちょっと【恋愛】もあるよ!
◇なろうにも上げてます。
【読切短編】処刑前夜、地下牢に現れた王女は言った。「お前でなければ駄目なんだ」滅びの未来を覆す、騎士との契約
Lihito
ファンタジー
王国騎士団の副長ヴェルドは、無実の罪で投獄され、明日処刑される運命にあった。
腐敗した国に絶望し、静かに死を待つ夜。
地下牢に現れたのは、実権を持たない「傀儡」と噂されるイゾルデ王女。
彼女はヴェルドに仮死毒を渡し、こう告げた。
「死んで、私の影になれ」
彼女は知っていた。
この国が三年後に滅ぶこと。誰が裏切り者か。
そして——ヴェルドこそが、国を救うための唯一の「切り札」であることを。
これは、滅びの未来を知る孤独な王女と、一度死んで生まれ変わった騎士が、裏から国を救う「共犯」の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる