ねこさんは、トレジャーハンター!?

豆井悠

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111 メインクーン姉さん

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「ネコサン、そろそろリハビリがてらバイトにでも行こうと思うのねー」

『‥‥‥う~ん』

 引き締まった顔で言うねこさんに、ロボは難色を示した。

『ご主人、悪い事は言わん。今日の所はギルドにしておけ』

「え? どうしてなのね‥‥‥」

 若干しょんぼりとねこさん。

『あの娘‥‥‥みけ子はヤバイ。今のご主人では弄ばれ放題になってしまうぞ』

「あ‥‥‥」

 思い当たる節のあるねこさんが、真顔になっていく。

「じゃ、じゃあギルドに行ってくるのねー」

『ああ、あまり無理はするなよ。あと、みけ美にも注意だぞ』

 ひきつった顔で頷いたねこさんが、ゆっくりと玄関を出ていった。



 ギルド入り口の重厚なドアを開けると、いつもの雑多なにぎやかさが耳に飛び込んできた。

「たのもう‥‥‥なのねー」

 消え入りそうな声で言うと、遠慮がちに受付カウンター兼酒場に足を踏み入れる。

「お、ねこさんじゃないか?」

 すぐにメインクーン姉さんが気づき、手招きした。

「お、お久しぶりでする‥‥‥」

「久し振りだね! とりあえずそこに座んな!!」

 おずおずと近づいたねこさんに、メインクーンは対面の席を勧めた。

「し、失礼しみゃす‥‥‥」

「はっはっは! 何緊張してんだい! ねこさんはこのギルドのエースだよ! もっと堂々としな!!」

「ひゃ、ひゃい」

 しかし、豪快に笑う姉さんに、委縮してしまうねこさんだった。

「おーい、みけ美、ねこさんに飲み物を!」

「あ、はーい! すぐに用意しますね!」

 カウンターからみけ美の心地よい返事が返ってきた。

「で、どうしたんだい? いや、当ててやろうか? ズバリ、悩み事‥‥‥だろう?」

 メインクーンの鋭い瞳に、冷や汗を垂らしながらねこさんは首肯した。
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