ねこさんは、トレジャーハンター!?

豆井悠

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141 スキルの秘密

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『ご主人、どうした?』

 激しい夕立の中帰宅したねこさんを見て、ロボが訝しむ。

「ねこバリアを使ったら、何だか色々もりもり沸き上がってきて、この通りなのねー」

(そんなことが‥‥‥? でも本当みたいね、全く濡れていないし、何だか顔色も毛並みもいいわ)

 そう、例のリジェネが発動したおかげでむしろピンピンなねこさんなのだ。

『リース、ちょっとご主人のステータスを見てくれ』

(いいけど‥‥‥あら? これは‥‥‥)

『どうした?』

「なのねー?」

 リースの困惑したような声に、二人もオーブを覗き込んだ。

『‥‥‥スキル? 瀕死時体力及び魔力リジェネ発動、え?』

「すきる、とは?」

 ねこさんたちも眉間にしわを刻んだ。

(この世界の住人たちは、ほとんど魔法を使えないわよね?)

 こくり、とねこさん。

『スキルに至っては、全く発現していないはずだ』

 ごくり、とねこさんの喉が鳴る。

(武術とか剣術とかあるわよね?)

『現状は、ただ殴ったり切ったりしているような状況になっているはずだが‥‥‥』

(その武術とか剣術の魔法みたいなものが、スキルなの)

「ほ、ほう?」

 全く理解していないような表情のねこさんが、相槌を打った。

『どうやら莫大な魔力が一気に体に流れ込んだために、スキルが解放されたみたいだな‥‥‥』

(‥‥‥チャト、どうする?)

『どうもこうもワタシ程度が‥‥‥ワタシ程度?』

(‥‥‥あ、そうだったわね。そういう風になってるんだよね)

 何か引っかかりを覚えたようなネコサンを、リースからあふれ出た柔らかい光が包み込んだ。

「な、何を‥‥‥?」

 心配そうなねこさんに、リースが続ける。

(心配しないで。ねこさんにもいつか分かる時が来るから)

 その言葉と同時に部屋中が光で満ち溢れ、二人は意識を失った。


(そう、いつか、きっと‥‥‥)

 静まり返った部屋に、リースのつぶやきがこぼれた。
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