ねこさんは、トレジャーハンター!?

豆井悠

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192 みけ美、踏みにじる!?

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「ぼ、僕は、君の妹の世話をしてやっている会社、その社長の息子なんだぞ!」

 みけ美に足で頭部を押さえつけられた事に逆上したのか、ロークはお説教前の調子で叫んでいた。

「それで? ていうか、その根性がダメだって、さっきギルマスにたしなめられてましたよね?」

 だが、彼女は、ひるむどころか寧ろ語気を強めながら、その足に体重をかけるのをやめない。

「ぐっ……や、やめろお!?」

 彼は、物理的に重い、と言うよりは、尊厳を踏みつけられている、そんな風に感じているのかもしれない。

「それに、ここはトレジャーハンターギルド。実力が全ての戦場なんですけど?」

 それでも容赦しない彼女は、ぐりぐりーん! と頭の毛並みが心配になるほどに踏みにじる。

「ああ!? ごめんなさいい……やや、やめてー!? この若さで禿げたくはないですう!?」

「み、みけ美くん……後の事は私とねこさんに任せて、どうかこの辺で勘弁してあげて……」

「ねこさんからもお願いなのねー」

 流石にやり過ぎと感じたギルマスとねこさんが、みけ美に許しを請うた。

「……ねこさんがそう言うなら」

 そ、と足を退けると、ロークは脱兎のごとき勢いでねこさんの背後に隠れた。

「ああ、ありがとうございます」

 そして、言いながらぶるぶると震える。

「ふっふっふ……だがなあ、みけ美くんに踏まれていた方が幸せだった……そう思うような試練が、カミングスーン、なんだぜえ!?」

 そんなロークをビビらせるような発言が、ギルマスの口から飛び出す。

「「ひえ!?」」

 併せて向けられた鋭い視線に、何故だかねこさんまでビビり散らかすのだった。
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