ねこさんは、トレジャーハンター!?

豆井悠

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203 ガブリンは、いたずら盛り!?

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 セコイアのような巨木が、林立していた。

 小さくても50メートル、大きなものでは、樹高100メートルを軽く超えている物さえあった。

 それらの枝が日の光を遮り、一段と暗くなった森の奥に、それはあった。

「……たぶん、ここなのねー」

『だろうな……潜という文字の通り、この中だろう』

 ねこさんたちから隠れるように、樹木の影にひっそりと佇んでいたのは、ダンジョンへの入り口だった。

「いざ!」

 苔むした地面を、滑らないように慎重に進む。

「あー、ちょっぴりジメジメした感触が、何だかイヤなのねー……って、あぁ!?」

 だが、特にみっちりと苔が群生しているその入り口手前で、及び腰になったねこさんが盛大にすっころんだ!

『ご主人!』

「あれ? 痛くないのね?」

 びたーん、と背中を思い切り打ちつけたはずなのに、苔がクッションがわりになったのか、無傷なねこさん。

「でも、背中がびちょびちょ……ん? 何だか動いているような……」

 言われてみれば、確かにねこさんが、つつー、とダンジョン入り口に向かって地味に移動していた。

『少し傾斜しているのか……ほれ、ご主──』

「ぐぎゃーっ!」

 慎重に手を差し出したところへ、地中にいるはずのガブリンが、急に飛び出してきてネコサンの背中にじゃれついた!

『な!?』

「え?」

 宙を舞うロボ猫が視界に入った次の瞬間には、どーん! と茶トラの弾丸をその腹に受け……。

「『ぎゃああぁあっ!?』」

 ねこさんたちはもつれあったまま、ダンジョンの闇の中へ飲み込まれていった。

「……ぐぎゃ?」

 大惨事を引き起こした張本人は、すっかり静寂に包まれたその場所で、しきりに首を捻っていた。
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