ねこさんは、トレジャーハンター!?

豆井悠

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204 ダンジョンを探索せよ!

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 二つの悲鳴が反響し、派手な衝突音が変則的なリズムを刻んだ。

 未踏のダンジョンとは思えないその騒音がやがて収まると、何もかもが漆黒と静寂に飲み込まれて、あの世に旅立ってしまったかのように感じられた。

「……い、痛いのねー」

『そうか……痛覚がある、という事は……まだ生きている証拠だ』

 ネコサンの目から眩い光がこぼれ、ダンジョン内を照らし出す。

「出入口が……見えないのね」

『ああ……だいぶ奥まで転がってしまったようだな』

 はあ、とねこさんたちのため息が、ユニゾンした。

「それにしても、ガブリンどうしたのね?」

『久しぶりの外出に、テンションがおかしくなったんだろう。幼い個体には、よくある事だ……だが、戻ったらキッチリと躾けるんだぞ、ご主人』

「わかったのね」

 気を取り直して、周囲を見回す。

「この辺には、潜竜木はなさそうなのね」

『そうだな。もっと深く潜ってみるか……』

 ぴょい、とねこさんの頭の上にネコサンが飛び乗り、ヘッドライトよろしく前方に明かりを飛ばした。

 警戒しながら道なりに歩を進める。

 ダンジョン探索の基本、右手を壁につけてを守りながら。

 下り階段があった。

 迷わず下りる。

 そうやって3フロア程進んで、うっすらと感じていた事が、確信に変わった。

『ご主人、どうやらこのダンジョンには、モンスターの類は生息していないようだな』

「なのねー、ここまでエンカウントしないのは、そう考えるのが自然なのね」

 経験の浅い者であれば、ここで緊張の糸が切れたかもしれない。

『ご主人、わかっていると思うが……』

「そこは、大丈夫なのね」

 だが、彼らはSSSスリーエスランクトレジャーハンター&ダンジョンマスター最高位のガーディアンマスターコンビなのである。

 そう、言わばダンジョンのプロたちが、油断することなどなかったのだ。


「あ、ここは!」

『ビンゴだな、ご主人!』

 警戒レベルをMAXにして、歩を進める事約3時間。

 15フロアに到達した所で、ついにねこさんたちの目の前に、それらしい採集ポイントが現れた。
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