ねこさんは、トレジャーハンター!?

豆井悠

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209 遺跡都市 にゃんがん

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「おお、その盾とやらは、ここにあるのねー?」

『ああ、そうだ』

 ガブリンを飛ばして目的地にやってきたねこさん一行。

「しかし、やっぱりガブリンでの移動は早くて助かるのねー」

 早朝、6時に出発して、なんと9時には到着していたのだ。

『アースドラゴン様様だな』

「なのねー」

 ネコサンの言うとおりである。

 にゃんどらから南へ約200キロの位置にある遺跡都市【にゃんがん】。

 徒歩で移動していたらと思うと、ゾッとするねこさんだった。

「しかし……やたらと賑わっているのね……もしかして、今日はお祭り?」

『いや、違う。ここはいつ来ても──』

 歩きながら街の解説をしようとした所で、ネコサンの言葉が急に遮られた。

「お兄さん、よかったらなんか買っていってよ!」

 道端に様々な武器や防具を並べている露天商だ。

「む……」

 素直にその商品たちを、ねこさんは吟味した。

「むう、どれもこれも何だか古びているのねー……しかも、見たことないような物も……」

「安くしておくから、頼むよ!」

 いけると思ったのか、商人はかなりぐいぐいとねこさんに迫った。

『やめておけ、ご主人』

「なんだよ、邪魔するな……って、ガーディアンロボ!?」

 ネコサンを見るや、青い顔で急に店じまいしだした。

「へへへ……こいつらは違法な物じゃないからな……それに、みんなやってる事なんだからな!?」

 大荷物を背負い、脱兎のごとく走り去るその様を見て……。

 いや、自分でしっかり違法行為と認めてるじゃん……。

 そんな、ネコサンの表情だった。

『ご主人。ここは古代遺跡の周囲に、様々な職業の猫たちが集まって出来た街だ』

「ほう」

『本来は、遺跡に入るのに街の許可が必要なんだが……』

 す、と町の中心の方向を指さす。

「なんなのねー?」

 ねこさんはその指先へ視線を飛ばした。

『滅茶苦茶広いから、こっそりと中に入って、盗掘する輩が後を絶たないんだ』

「あー……」

 確かに、街の中心部に山のようにそびえる遺跡は、完全に監視できないのだろう。

『まあ、トレジャーハンターも紙一重だから、深くは追及しないが……』

 ちらり、とねこさんを窺うロボ猫。

「全然違うのね! ねこさんたちトレジャーハンターは、ルールは守るのね! 盗掘団と一緒にしないでいただきたい!!」

 ふんす、と鼻息を荒げ、胸を張った。

『ふっ、それが、ご主人の矜持、という奴か』

 ネコサンは、何だかうれしそうな顔をしていた。
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