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2023年11月

11月21日

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今日は妻の誕生日のピザの日だが長男の体調が悪いのでまた延期になった。
天気は良かったが長女を車で学校に送ってみた。
いつもと違う道を通るのはなんとなく楽しい。
長女いわく、隣のクラスの担任が禿げてきたらしい。
隣のクラスの先生は若い女の先生ではなかったのかと聞くと、それは向かいの教室の先生だったらしい。
その先生もこの前結婚したんだってと目をキラキラさせていた。
結婚式したのかなと楽しそうに話していた。
最近は結婚式をする人も減って結婚式場の倒産の話も聞くようになってきたからどうしたのだろう。
同業者も物を引き上げてきたなんて話もあったと思う。

今日もスーパーに寄り買い物をするとあの女性店員だった。
長男にうつったみたいだと世間話のように話すと、やっぱりそうなると思ってたと言われた。
自分も子供が3人いるので月の半分以上を休まなければならなくなって、新卒で入って12年務めた会社を辞めるはめになったと言っていた。
当時は父親が休むなんてって感じで私が休むしかなくて、肩身が狭い思いをしたと笑っていた。
その言葉になんだか胸が痛い。
妻も長女を産んで産休明けに仕事を辞めるしかなかったと話すと、政府は産む時の事は考えてくれるけど子供が病気で保育園に行けなくなったときのことは考えてくれないからねと怒っていた。
帰りの車の中で、1歳6ヶ月になった長女を抱えて風邪ひいたり胃腸炎で会社休むと嫌味言われると泣いていた妻を思い出した。
あのときもっと妻の力になれたのではないのかと今も時々思いだす。
小学校の頃の道徳の授業でも、同僚の子供が体調不良になって休んでも嫌味を言うのはやめましょうなどとは習わなかったなと世間を馬鹿にするような考えが浮かんだ。
アイツの妻ならば反論してそんなことにならなかったのではないかと考えていた。
ただ、経営者になり零細企業だと一人減るだけでも仕事が回らなくなる事情もあることを知ったので複雑だ。

家に帰ると妻にも風邪がうつったようだ。
我が家のエースが動けなくなるとは。
明日からどうしよう。
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