夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2024年3月

3月5日

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出社すると会社の電話の留守電のボタンが光っていた。
急ぎの仕事かと思い再生すると、片岡さんのお母さんからで余程のことがあったのかと思い真剣に耳を澄ました。
昨日仕事から帰ってきて頭が痛いとのことで食事もせず寝込んでいたが、今日は38度超えの熱が出て動けないので休ませますとのことだった。
熱なんてインフルエンザも落ち着いてきた頃だろうと思いながらスケジュールボードを確認すると、早瀬さんも休みの日だった。
工房に顔を出そうと思っていたが、留守番と電話番をしないといけないようだ。
仕事も少く東と交代で留守番していこともあり若い頃を思いだすなぁと物思いに耽っていると、富田さんが出社して来た。
会うのは一週間ぶりくらいだったが相変わらず元気そうだった。
暖かくなってきたから頑張って働いていくとニカッと笑っていた。
東の現場の話をすると、昔同じようなことがあったと言っていた。
近くで大きな工事をしていて地盤沈下が起きたとのことで、大変だったそうだ。
その時は納品前だったので納める物の半分がキャンセルになったらしい。
「地盤沈下なら大工たちの責任じゃないけど、施主さんにとってはなぁ。」と気の毒だという顔をした。

スケジュールボードを見ながら「女の子たちは休みか」と残念そうにしていたので何かあるのかと聞くと、先週行ってきた現場でみかんを3箱もらったので2箱持ってきたとのことだった。
ニヤニヤしながらありがとうございますと言うと、「いないなら仕方ないから野郎同士仲良く分けろ」と、箱を降ろして出ていった。

誰もいなかったので、休憩中にお茶を淹れみかんを食べていると電話がなった。
工房の越さんからだった。
社長がついに動けなくなってはって動いていたが、体調不良になり救急車で運ばれてそうだ。
「詳しいことは分からないんですけど、とりあえずちょっとバタバタしますって連絡でした。」と電話が切れた。
体調不良ってなんだろうと思っていると、お疲れですと言いながら北島が入ってきた。
工房の社長と言うと、「俺もそれで外回りから直接こっちに来たんですよ、大輔さんから急ぎの電話で救急車で病院行くからあまり大きな仕事引き受けないでって、なんか知らないっすか」と慌てた様子だった。
俺も体調不良ということしかわからないと答えると、工房に戻り聞いてくると慌てて出ていった。
結局、今日は北島からも他の人からも連絡はなく何もわからないままだったが、大丈夫だろうか。
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