夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

文字の大きさ
165 / 784
2024年3月

3月27日

しおりを挟む
出社すると東がいたので、昨日の佐々木君の話をした。
やはり既に納品したらしく、新しく写真は撮れないそうだ。
障子紙は自分たちで貼りたいとのことだったので、持っていくと、小学生の子たちが手伝っていたらしい。
「昔はこうやって新年を迎えていたのだと思うと、いいなぁって思うけど自分の家に障子はちょっとな」と微笑ましく思っていたようだ。
俺も思ったことあると言うと、「絶対に無理じゃん、あと10何年先でも無理」とすごく笑われた。
俺も無理だとはわかっているが、笑われると悔しい。
早瀬さんもうつむいて笑いをこらえていた。

佐々木君の様子がおかしい話をすると、自分も会社に入ってすぐ自分に合わないのではないかと思い悩んだこともあったので、もう少し様子をみたらどうかと話していた。
早瀬さんは燃え尽き症候群ってこともあるんじゃないかと話していた。
佐々木君が来たので、東が思い出したように鷲尾さんの奥さんから連絡あったと話を変えた。
俺にはなかったと言うと、「西村さんってどなたかかわらなくて、先にお電話頂いた東さんに連絡したんですけど、お礼を伝えて頂けませんか?」と女性の声真似をした。
「若い女の声だったから多分一緒に暮らしている下の子だと思う。」と続けた。
知らないおっさんより、知ってるおっさんの方が話しやすいと思うと仕方がない。

お礼と若い女という言葉を聞いて佐々木君が話に加わった。
なんかあったんですかと楽しそうに東に聞いていた。
独立前に勤めていた会社の上司の命日が来月の初めにありお供えを送ったのでそのお礼の電話があったことを説明した。
5月はアイツのお父さんの命日があるので顔を出さないとと思っていると、上司の方はいくつで亡くなったかと聞かれた。
「独立して10年位だから当時は60 代だとしてもまだ若くないですか?」と。
たしか今は50半ばだと言うと全然現役なのにと驚いていた。
本人からはガンだと言われていたと思うが、死因を聞くわけにはいかないので詳しくはわからない。
10年も前の付き合いだったのに命日とか気にするのかと聞かれたので、会社を辞めたあとも公私共に時々会ったり、今この仕事を続けられるのもその人のおかげだと説明した。
何かあったのかと聞かれ、始業時間も過ぎていたので簡単に若い頃のミスの尻拭いをしてもらったと説明した。

今も時々、物理的に長男のお尻を拭くことがあるが仕方がないと思うし、佐々木君のフォローも嫌ではないのも鷲尾さんがいたからかもしれない。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...