夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2024年7月

7月3日 2/2

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焼き上がったアイツのお母さんは当たり前だが小さくて細くて、悲しかった。
肉体は魂の入れ物だとは思うがとても寂しい。
俺も若くはないので、祖父母の火葬にも呼ばれ骨を拾ったこともあるが、人生で二番目に辛かった。
祖父母は血が繋がっていたが、それよりも悲しいと感じるのは不思議だ。
長女は骨を拾うのが怖かったようで、びくびくしていた。
結衣と芽衣は手が震え何度も落としながら納めていた。
骨壷に入れるともう外からも見えなくなり、自分自身の気持ちも落ち着いた。
文乃は焼き上がったと声がかかってから終始泣いていた。
そんな文乃を達也さんが支えていたのが印象的だった。
文乃は達也さんのお母さんが亡くなった時はどうしていたのだろう。
達也さんはアイツのお母さんの骨を拾っていたが、文乃は仲が悪かったようだが骨は拾ったのだろうか。
嫌いな嫁に拾われたくないと拒否していただろうか?
それとも文乃が拒否したのだろうか?
そんな大人たちを他所に陽翔と双子たちは何かしらの会話をしていた。
俺にはなにを話ているのかは分からなかったが、盛り上がっているようだった。
死の恐怖など関係ない子供が羨ましい。
若い頃は自分が死ぬのが怖かったが、いつの間にか周りの人がいなくなるのが怖くなっていた事に気がついた。

火葬場から戻って、一休みして遺影を飾ろうと仏間に置きっぱなしのアイツの椅子を動かし上がると、先に飾られていた写真の裏にホコリと蜘蛛の巣があった。
拭くものを持ってきてもらい拭いた。
仏間はきれいに片付けてあり掃除もしていたが、ここまでは手を出せなかったのだろう。
しばらくすると、近所の人が香典を持ってやってきた。
俺たちも線香を上げて帰ろうかと離していると、長男が仏壇に上がっているお菓子が欲しいと言い出した。
ダメだと叱ったが文乃が構わないと好きなのを選ばせてくれた。
お菓子を持って長女たちに見せに行くと、3人も欲しいとやってきた。
それぞれ狙っていたお菓子があったらしく、文乃から貰って喜んでいた。

実家に寄ってから家に帰ってきた。
もう少し休んでから、帰りたかったが仕事も学校も行かないといけないので帰ってきた。
長男のかさぶたもだいぶ剥げてきたので明日から幼稚園に行かせようと思う。
風呂から出ると、長女が電話来てたよとスマホを指さした。
どうせ迷惑電話だろうと思いほっといてあとから見ると、菜々美の名前の着信通知だった。
疲れていたのと夜遅くになってしまったので、明日にでも連絡しよう。
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