夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2024年9月

9月3日

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始業時間すぐに、昨日行ったお宅から息子だと名乗る男からの電話があった。
どうして昨日戸を直してくれなかったのかとの苦情だった。
タンスは動かせるが、服や箱は動かせないので片付けてもらわないとと言うと、それくらいやって欲しいと話していた。
紛失があった場合にはこちらでは責任が取れないので再度、自分たちで片付けてもらいたいと説明したが、怒りは治まらなかった。
「もう良いです。他のところに頼みます。」と語気を荒らげて電話が切れた。
他のところでは対応してくれるのだろうか?
昔からお客さんの物は極力触ったり動かしたりするなと教えれていたから心配だ。
せっかく、佐々木君に時間を作ってもらい連れて行こうと思っていたのに。
そもそも、息子さんが片付ければいいのにどういうつもりだろうか。
もしかした断られて正解だったのかもしれない。
早瀬さんにもキャンセルになったと言うと、電話口の声が漏れていたようで、ちゃんとしたところで受けてくれるのかと心配した。
それでも俺と同じように、キャンセルになって逆によかったかもと話していた。
また来たらどうするかと聞かれ、使いそうな部屋ではあったので、片付けてくれているなら引き受けると伝え、工房に向かった。

工房に佐々木君もいたので、キャンセルになったと言うと喜んでいた。
古い家独特の暗い感じだけでも苦手なのに物がいっぱいなのは嫌だったようだ。
ひもを引っ張る仕草をしながら電気つけてもあまり明るくならないのも苦手だそうだ。
古い家は天井が低いうえに照明器具自体の位置も低いので、どうしても暗くなりがちだ。

工房で一息入れようと、スマホを見ると菜々美からの返事が来ていた。
連絡すること忘れていて遅くなったんだろうという非難めいた文言が一番先にあった。
もちろんその通りだった。
その後には1人でやることもないので、昨日のあの時間はもう寝ている事も書いてあった。
俺は何もすることがなくても、疲れていない日は一定くらいの時間の後に寝ているので驚きだ。
最近は布団に入っても中々眠れないので少し羨ましい。
夜は涼しくて快適なはずなのに眠れないし、睡眠を改善するというチョコを食べても眠れない。
理由が全くわからないが時間はあるので、アイツのお母さんが亡くなったとこ事を考えてしまう。
毎日後悔するし、アイツのお母さんが亡くなったときも葬儀のときも妻が泣いていたことも考えてしまう。
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