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2話 ずっと好きな人
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成人式が終わって帰宅したら久しぶりに姉が来ていた。
姉の愛美は私より八歳も年上でお父さんの転勤で福岡から長崎に戻ることになった時すでに大学四年生だった。
父は「大学なんて編入すればいい」と一緒に長崎に戻るよう強要したけど姉は譲らなかった。
「今通っている大学をきちんと卒業したいから私は残ります」
ってスパッと宣言して福岡に残り、そのままデパートに就職した。
お姉ちゃんはホントにカッコイイ。
私と違って背が高く、スタイルのいい美人だ。
いつも自信に満ちていて、自分の意見をしっかり持っている。
見た目も中身も、きっと父に似たんだろう。
お姉ちゃん、お盆もお正月も忙しいって言って普段は全然帰って来ないのに……。
珍しいこともあるもんだ。
リビングに家族四人が揃っているなんて。
「お姉ちゃん、久しぶり」
「うわぁ、千尋……素敵ねぇ……」
そう言ってうっとりと私の方を眺めているけど……。
素敵って……今、絶対振袖に向かって言ったよね?
「ね、素敵でしょう? お父さんがあつらえてくれたのよ」
ソファーに座ると母がお茶を淹れてくれた。
「お父さん随分張り込んだわね」
「……ああ……」
父は手元の新聞から顔をあげずに生返事を返す。
お父さん、私の振り袖姿、ちゃんと見てくれたのかな……?
なんだか今日はいつも以上によそよそしい。
「はぁー、それにしても疲れたぁ」
私は温かいお茶を飲んで一息つくと呟いた。
早朝から美容室に行ってヘアセットや着付けをしてもらったりと本当に今日は大変だった。
「お母さん、もう振袖脱いでもいいかなぁ? こんなカッコ、慣れてないから苦しくって……」
早く脱いで楽になりたい。
「そうねぇ……でも、せっかく着付けて貰ったんだし……もう少しだけ着ていたら?」
母は父の様子をうかがいながら答えた。
……お母さんはいつもこうだ。お父さんの顔色をうかがってばかり。
この日のために着物をあつらえた父の手前、すぐに脱いでいいと言いづらいのは分かるけど……。
「あ、そうだ写真撮ってあげるよ、写真! ほら千尋、そのスマホ貸して。お父さんの隣に座りなよ」
姉に促されて私は持っていたスマホを渡すと、しぶしぶ父の隣に移動した。
「ちょっと、千尋、もう少し寄りなさいよ」
私のスマホを構えた姉にそう言われるけど……それはムリ。
「千尋」
急に横から低い声で名前を呼ばれて私はビクッとしながら父を見た。
「な、なにっ?」
思わず声が上ずってしまう。
「お前ももう二十歳なんだから……将来の事とかちゃんと考えているのか?」
こんな、おめでたい日にまさかのお説教モード?
「まだ、か、考えてはないけど……」
来年の今頃は就職のことで頭がいっぱいなのかもしれない。でも……私まだ二年生だもん。
正直、いずれ社会に出て働かなくちゃいけないんだって考えるものの実感はまだ伴っていない。
いつかはこの家を出て一人暮らしをしたいと夢見ていることは両親には秘密だ。そのためにずっとお小遣いを貯めてきた。
でも、お姉ちゃんと違って私は頼りないと思われているから許して貰えるかは分からない。
情けないことにこの想いを伝える勇気すらない……。
「そんな悠長に構えているからお前はダメなんだ。……もういい、卒業したらお前はすぐに結婚しなさい」
父はそう言うと私の手首をつかんだ。
「……お前の結婚相手はもう決めている」
この言葉を聞いた瞬間私の中で何かがはじけた。
言葉が勝手に口から飛び出す。
「そ、そんな事勝手に決めないでよ!! わ、私はお父さんが決めた人と結婚なんてする気ない! 私、ホントは高校だってお母さんが行ったところじゃなくて地元の高校に行きたかったし、振袖だってもっとかわいいのが着たかった! お、お父さんは何でも勝手に決めて、ひどいよ!」
「千尋っ、お前っ!」
父は私の腕をきつく掴んだ。
「お前は俺のいう事を聞いていればいいんだ!」
「は、離してよっ!!」
私はその手を乱暴に振りほどくと成人式で提げていた小さなバッグひとつ持って家を飛び出した。
「私の結婚相手を……勝手に決めないでよ……」
泣きながら門を出ると背の高い男の人の胸にぶつかった。
「おっと、危ない……。千尋さん……?」
この声、冬馬先生だ。
ハッとして見上げると銀縁メガネの下の切れ長の瞳と目があった。
「トーマ先生……? どうして……」
父の部下の冬馬先生が私の家の方に来るのは久しぶりだ。
「愛美さんから連絡を貰ったので……千尋さん泣いて……?」
「千尋っ!」
玄関の扉が開いて姉が私を呼ぶ声がしたから私はすぐに走って逃げた。
「千尋さんっ!」
冬馬先生の慌てた声が聞こえたけど、振り返らない。
冬馬先生とお姉ちゃん、今でも連絡を取り合う仲だったんだ……。
ただ、ここから離れたい。
今は、家に帰りたくない。
私は、泣きながら夕方の街を歩いた。
着崩れた振袖でカフェやレストランに入る勇気はない。
やみくもに歩いていたら日が暮れてきた。
……少し、休みたい。
砂場とブランコがあるだけの小さな公園を見つけて木製のベンチに座った。
暗くなってきて気温も一気に下がってきたように感じる。
「寒い……これから、どうしよう……?」
ぼんやりと足元を見つめると……。
あれ? 私スニーカー履いてる……?
慌てた私は草履じゃなく履きなれたスニーカーを履いて家を飛び出していた。
振袖に不似合いな白いキャンバスのスニーカーを見ていたら何だかおかしくなってきた。
ふふふっ、どうりで走りやすかったはずだ。
「ははっ、おかしっ……私って、やっぱり抜けてるんだな……」
「小田桐……?」
え?
名前を呼ばれて顔をあげると今朝、成人式の会場で別れた大野君が立っていた。
「大野君……どうしてここに?」
朝と違ってラフなスウェットの上下にジャンバーを着て、手にはコンビニのビニール袋を提げている。
「俺んち、そこ」
大野君は親指を立ててクイッと公園の横のアパートを指さした。
「なんか、見覚えのある着物だなと思って……」
「うん……」
大野君は私の隣にドカッと座ると手に持っていたビニール袋からペットボトルを取り出した。
「隣、いい? って、もう座ってるけど……あ、水飲む?」
私が返事する前に私の手にボトルを握らせて自分はもう一本ビニール袋から取り出してキャップを開けた。
「あ、ありがとう……」
私もキャップを開けて口を付ける。
ああ、今まで気が付かなかったけどすごく喉が渇いていたんだ……。
私はゴクゴクと一気に半分以上、飲んだ。
「小田桐……その腕……」
「え……?」
水を飲むために腕をあげていたから振袖がめくれて手首が見えていた。
「その痕……」
父に強く握られたところが赤くなっている。
「……親父にやられたのか?」
「…………」
何も答えずにいたら大野君はさっと立ち上がった。
「とりあえず、ここは寒いからさ……行こう」
そう言って歩き出す。
え? 行こうって……?
「ほら、早く……俺について来い」
大野君が振り返ったので、私は慌てて立ち上がると彼の広い背中を追った。
「おじゃまします……」
「誰もいないから気にせずあがってよ」
大野君に誘われて公園横のアパートについて来てしまったけど……。
よく考えたら誰もいない方が問題だよ!
私、初めて男の人の部屋にお邪魔するんだもん。
な、なんか意識してしまう。
「適当に座って」
通された大野君の部屋は物がほとんどなくてガランとしていた。
「座布団もなくて悪いな、もう、俺の荷物はほとんど運び出しててさ」
そういえば、仕事の都合でここを離れるから、もう引っ越しも済んでるって言ってたっけ……?
「そんな隅っこに座らなくても……何もしないって」
大野君はハハハッと笑った。
その笑顔にホッとする。
「……泣くなよ」
気が付いたら頬を涙が伝っていた様で私と向かい合わせに座った大野君が大きな手でグイッとぬぐってくれた。
「小田桐の親父、相変わらず暴君か?」
暴君……?
そういえば中学生の頃、クラスの皆で計画したのに私だけ街に遊びに行かせてもらえなかった事があったっけ? あの時も、お父さんが許してくれなかった。
「うん……そうだね、変わらない」
「で? 何があった?」
「…………」
大野君はそう聞いたきり長い時間私の答えを待ってくれた。
また涙が浮かんできて、私はしゃくりあげる。
「わたし……私ね、……ひ、く……お、お父さんが決めた人と、け、結婚させられそうっ」
「結婚か……小田桐はそれでいいのか?」
「そんなのイヤッ!……イヤだよ……」
これまでずっとお父さんの言う通りに生きてきた。
でも……。
「自分の事は、自分で決めたい」
結婚するのなら、ちゃんと自分が好きな人と結婚したい。
中学の頃からずっと、ずっと好きな人と……。
姉の愛美は私より八歳も年上でお父さんの転勤で福岡から長崎に戻ることになった時すでに大学四年生だった。
父は「大学なんて編入すればいい」と一緒に長崎に戻るよう強要したけど姉は譲らなかった。
「今通っている大学をきちんと卒業したいから私は残ります」
ってスパッと宣言して福岡に残り、そのままデパートに就職した。
お姉ちゃんはホントにカッコイイ。
私と違って背が高く、スタイルのいい美人だ。
いつも自信に満ちていて、自分の意見をしっかり持っている。
見た目も中身も、きっと父に似たんだろう。
お姉ちゃん、お盆もお正月も忙しいって言って普段は全然帰って来ないのに……。
珍しいこともあるもんだ。
リビングに家族四人が揃っているなんて。
「お姉ちゃん、久しぶり」
「うわぁ、千尋……素敵ねぇ……」
そう言ってうっとりと私の方を眺めているけど……。
素敵って……今、絶対振袖に向かって言ったよね?
「ね、素敵でしょう? お父さんがあつらえてくれたのよ」
ソファーに座ると母がお茶を淹れてくれた。
「お父さん随分張り込んだわね」
「……ああ……」
父は手元の新聞から顔をあげずに生返事を返す。
お父さん、私の振り袖姿、ちゃんと見てくれたのかな……?
なんだか今日はいつも以上によそよそしい。
「はぁー、それにしても疲れたぁ」
私は温かいお茶を飲んで一息つくと呟いた。
早朝から美容室に行ってヘアセットや着付けをしてもらったりと本当に今日は大変だった。
「お母さん、もう振袖脱いでもいいかなぁ? こんなカッコ、慣れてないから苦しくって……」
早く脱いで楽になりたい。
「そうねぇ……でも、せっかく着付けて貰ったんだし……もう少しだけ着ていたら?」
母は父の様子をうかがいながら答えた。
……お母さんはいつもこうだ。お父さんの顔色をうかがってばかり。
この日のために着物をあつらえた父の手前、すぐに脱いでいいと言いづらいのは分かるけど……。
「あ、そうだ写真撮ってあげるよ、写真! ほら千尋、そのスマホ貸して。お父さんの隣に座りなよ」
姉に促されて私は持っていたスマホを渡すと、しぶしぶ父の隣に移動した。
「ちょっと、千尋、もう少し寄りなさいよ」
私のスマホを構えた姉にそう言われるけど……それはムリ。
「千尋」
急に横から低い声で名前を呼ばれて私はビクッとしながら父を見た。
「な、なにっ?」
思わず声が上ずってしまう。
「お前ももう二十歳なんだから……将来の事とかちゃんと考えているのか?」
こんな、おめでたい日にまさかのお説教モード?
「まだ、か、考えてはないけど……」
来年の今頃は就職のことで頭がいっぱいなのかもしれない。でも……私まだ二年生だもん。
正直、いずれ社会に出て働かなくちゃいけないんだって考えるものの実感はまだ伴っていない。
いつかはこの家を出て一人暮らしをしたいと夢見ていることは両親には秘密だ。そのためにずっとお小遣いを貯めてきた。
でも、お姉ちゃんと違って私は頼りないと思われているから許して貰えるかは分からない。
情けないことにこの想いを伝える勇気すらない……。
「そんな悠長に構えているからお前はダメなんだ。……もういい、卒業したらお前はすぐに結婚しなさい」
父はそう言うと私の手首をつかんだ。
「……お前の結婚相手はもう決めている」
この言葉を聞いた瞬間私の中で何かがはじけた。
言葉が勝手に口から飛び出す。
「そ、そんな事勝手に決めないでよ!! わ、私はお父さんが決めた人と結婚なんてする気ない! 私、ホントは高校だってお母さんが行ったところじゃなくて地元の高校に行きたかったし、振袖だってもっとかわいいのが着たかった! お、お父さんは何でも勝手に決めて、ひどいよ!」
「千尋っ、お前っ!」
父は私の腕をきつく掴んだ。
「お前は俺のいう事を聞いていればいいんだ!」
「は、離してよっ!!」
私はその手を乱暴に振りほどくと成人式で提げていた小さなバッグひとつ持って家を飛び出した。
「私の結婚相手を……勝手に決めないでよ……」
泣きながら門を出ると背の高い男の人の胸にぶつかった。
「おっと、危ない……。千尋さん……?」
この声、冬馬先生だ。
ハッとして見上げると銀縁メガネの下の切れ長の瞳と目があった。
「トーマ先生……? どうして……」
父の部下の冬馬先生が私の家の方に来るのは久しぶりだ。
「愛美さんから連絡を貰ったので……千尋さん泣いて……?」
「千尋っ!」
玄関の扉が開いて姉が私を呼ぶ声がしたから私はすぐに走って逃げた。
「千尋さんっ!」
冬馬先生の慌てた声が聞こえたけど、振り返らない。
冬馬先生とお姉ちゃん、今でも連絡を取り合う仲だったんだ……。
ただ、ここから離れたい。
今は、家に帰りたくない。
私は、泣きながら夕方の街を歩いた。
着崩れた振袖でカフェやレストランに入る勇気はない。
やみくもに歩いていたら日が暮れてきた。
……少し、休みたい。
砂場とブランコがあるだけの小さな公園を見つけて木製のベンチに座った。
暗くなってきて気温も一気に下がってきたように感じる。
「寒い……これから、どうしよう……?」
ぼんやりと足元を見つめると……。
あれ? 私スニーカー履いてる……?
慌てた私は草履じゃなく履きなれたスニーカーを履いて家を飛び出していた。
振袖に不似合いな白いキャンバスのスニーカーを見ていたら何だかおかしくなってきた。
ふふふっ、どうりで走りやすかったはずだ。
「ははっ、おかしっ……私って、やっぱり抜けてるんだな……」
「小田桐……?」
え?
名前を呼ばれて顔をあげると今朝、成人式の会場で別れた大野君が立っていた。
「大野君……どうしてここに?」
朝と違ってラフなスウェットの上下にジャンバーを着て、手にはコンビニのビニール袋を提げている。
「俺んち、そこ」
大野君は親指を立ててクイッと公園の横のアパートを指さした。
「なんか、見覚えのある着物だなと思って……」
「うん……」
大野君は私の隣にドカッと座ると手に持っていたビニール袋からペットボトルを取り出した。
「隣、いい? って、もう座ってるけど……あ、水飲む?」
私が返事する前に私の手にボトルを握らせて自分はもう一本ビニール袋から取り出してキャップを開けた。
「あ、ありがとう……」
私もキャップを開けて口を付ける。
ああ、今まで気が付かなかったけどすごく喉が渇いていたんだ……。
私はゴクゴクと一気に半分以上、飲んだ。
「小田桐……その腕……」
「え……?」
水を飲むために腕をあげていたから振袖がめくれて手首が見えていた。
「その痕……」
父に強く握られたところが赤くなっている。
「……親父にやられたのか?」
「…………」
何も答えずにいたら大野君はさっと立ち上がった。
「とりあえず、ここは寒いからさ……行こう」
そう言って歩き出す。
え? 行こうって……?
「ほら、早く……俺について来い」
大野君が振り返ったので、私は慌てて立ち上がると彼の広い背中を追った。
「おじゃまします……」
「誰もいないから気にせずあがってよ」
大野君に誘われて公園横のアパートについて来てしまったけど……。
よく考えたら誰もいない方が問題だよ!
私、初めて男の人の部屋にお邪魔するんだもん。
な、なんか意識してしまう。
「適当に座って」
通された大野君の部屋は物がほとんどなくてガランとしていた。
「座布団もなくて悪いな、もう、俺の荷物はほとんど運び出しててさ」
そういえば、仕事の都合でここを離れるから、もう引っ越しも済んでるって言ってたっけ……?
「そんな隅っこに座らなくても……何もしないって」
大野君はハハハッと笑った。
その笑顔にホッとする。
「……泣くなよ」
気が付いたら頬を涙が伝っていた様で私と向かい合わせに座った大野君が大きな手でグイッとぬぐってくれた。
「小田桐の親父、相変わらず暴君か?」
暴君……?
そういえば中学生の頃、クラスの皆で計画したのに私だけ街に遊びに行かせてもらえなかった事があったっけ? あの時も、お父さんが許してくれなかった。
「うん……そうだね、変わらない」
「で? 何があった?」
「…………」
大野君はそう聞いたきり長い時間私の答えを待ってくれた。
また涙が浮かんできて、私はしゃくりあげる。
「わたし……私ね、……ひ、く……お、お父さんが決めた人と、け、結婚させられそうっ」
「結婚か……小田桐はそれでいいのか?」
「そんなのイヤッ!……イヤだよ……」
これまでずっとお父さんの言う通りに生きてきた。
でも……。
「自分の事は、自分で決めたい」
結婚するのなら、ちゃんと自分が好きな人と結婚したい。
中学の頃からずっと、ずっと好きな人と……。
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