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8話 新生活のはじまり
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ピピピピピ……。
遠くでアラームが鳴っている。
聞き慣れない音だ……。
「おはよう」
すぐ真横から声をかけられて私は目を見開いた。
「お、おはよう……ございます」
お、おおおお、大野君と一緒のお布団で寝てしまったよ!!
男の人のベッドで朝を迎えるなんて初めての事だ。
思ってもみないことで、あまりの衝撃に心臓がバクバクする。
それに……なんだか、すごく悪い子になった気分……。
昨日までの自分より一気に大人になった気もするから不思議だ。
あ、も、もちろん、何もないけどね!
私は昨日妹さんから借りたサクラ色のパーカーとデニムレギンスをきっちり着込んでいましたよ。
「この家……布団一つしかなくて……さすがに真冬だから床で寝るわけにもいかず……ごめん」
スウェット姿の大野君があくびを噛み殺しながらそう謝って来るけど……。
「わ、私の方こそ、ごめんなさい! 狭かったでしょ?」
いくら私がチビでもシングルベッドで大人が二人も寝たら身動きが取れなかったに違いない。
絶対、大野君寝不足だよね?
すごく眠そうだ。
枕元の目覚まし時計を見るとちょうど六時だった。
「もう……起きる?」
「ああ……今日は仕事だから……」
大野君はそう言って体を起こした。
「小田桐はまだ寝ててもいいよ」
そ、そんなワケにはいきません!
お世話になっているのに大野君のベッドを占領して二度寝なんて出来ない。
そもそも、私は睡眠時間は十分足りている。
九時すぎから大野君のベッドで熟睡しちゃってたんだもん……。
「私も起きるよ」
「じゃあ、ついて来て」
大野君に連れていかれたのは洗面所だった。
大野君は宣言通り私を鍛え始めた。
『俺はいつも起きたらすぐに洗濯機をまわすんだ。仕事に出掛ける前に干していきたいからね。そうすれば帰宅する頃には乾いているだろ?』
『それから朝食の準備、ご飯が炊けているのは前夜お米を研いでタイマーをかけていたからだよ』
『おかずは適当だな、俺はベーコンと卵を焼いたら終わり、朝はとにかく時間がないからさ』
そう話しながら手早く家事をこなしていく。
私は大野君にくっついて洗濯機の使い方や洗剤の種類を覚えたり、炊飯器のタイマーのかけ方を習ったりした。
『フライパンはここにあるから、あ、塩コショウはこの引き出しね』
大野君は私に説明しつつ二人分の朝食を作ってくれた。
「いただきます」
「どうぞ、めしあがれ」
ダイニングテーブルで向かい合って手を合わせる。
独り暮らしなので食器はそろっておらず大野君は吸い物椀に自分のご飯をよそっている。
そんなちぐはぐな食卓だったけど、大野君が焼いてくれた目玉焼きは黄身がトロトロの半熟ですごく美味しかった。
「大野君、慣れてるんだね」
「うん……俺一人暮らしは初めてだけど、家事は昔から結構してたからね……お袋がシングルになってからは特にね」
そっか……。
「小田桐も今日からやるんだぞ」
「うん……頑張るよ」
「じゃ、俺着替えてくるから」
そう言って大野君は部屋に戻ったので私は食器を洗う事にした。
とりあえずスポンジを泡立てて茶碗を磨く。
……私の部屋、今のままの状態じゃ住めないからお布団とか買いに行かないといけないな……。
なんてぼんやり考えていたら着替えた大野君がキッチンにやって来たけど……。
「!!」
大野君!! そ、そのカッコは!?
私……お茶碗を落とすかと思った!
大野君の服装は上下ともに紺色で裾が大きく膨らんだ特徴のある作業着だった……。
「そ、そのズボンは……?」
「ああ、ニッカ?」
「ニッカ……?」
「そう、ニッカポッカ……鳶服……つまり、鳶の作業着だよ」
とび……? って。
えぇぇえええええ!
「大野君の仕事って鳶だったの!?」
「……ああ、そうだよ」
なんと大野君の仕事は鳶だった!
私、鳶ってどういう仕事かいまいち良く分からないんだけど……。
工事現場の高い鉄骨の上とかで作業している人だっけ?
昨日、大野君と成人式で会った時にスーツを着ていたから勝手にサラリーマンなんだろうと思ってた。
……でも、成人式だもん。
よく考えたらスーツはデフォだよね?
「そういや、言ってなかったな……」
大野君はバツが悪そうにしている。
うん、聞いてないよ。
でも、これで立派な筋肉や冬なのに日焼けしている理由が分かった。
「えーっと、驚かせてゴメン」
「うん、驚いたよ……大野君……」
私は大野君の姿をまじまじと見る。
うわぁー。
ため息が出ちゃう。
「大野君……その服……すごくカッコイイ……」
昨日、大野君が私の着物を褒めてくれたことを思い出した。
「うん、すごく似合ってる」
あれって自然と口から出ちゃうものなんだね。
背が高くって立派な体格の大野君は鳶服を着たらますます男らしくてかっこよくなった。
まだまだ甘ちゃんの女子大生をしていた私と比べて、仕事着の大野君の姿はキラキラと輝いて見えて眩しい。
「残念! スマホがあれば絶対写真撮るのにー!」
くぅー! 悔しい!
なんて、ばかなことを考えていたら、
「小田桐のそういう性格……本当、変わらないな」
って笑われてしまった。
……それは、やっぱり私の反応がお子様だという事でしょうか?
「じゃあ、俺は仕事に行くけど……いい子で留守番してるんだぞ」
玄関まで見送りに行くと心配そうに声をかけられた。
すっかり妹を気に掛けるお兄ちゃんの眼差しだ。
「あ、私、身の回りの物とか買いに行きたいんだけど……」
「そうだな……家の前の坂を下りたところに駅があってその横にスーパーがあるから行ってみるといいよ」
大野君は話しながら黒いブーツを履いた。
あれ? 履物は地下足袋じゃないんだ……?
「ああ、これはね、安全靴っていってつま先部分に鉄板が入っているんだよ……あ、そうだ小田桐、布団は俺が帰ってから一緒に買いに行こう……今日はそう遅くならないと思うから、それからスマホも」
「うん、ありがとう……」
「くれぐれも迷子にならない様に。ちゃんとこのアパートの場所を覚えてから出掛けろよ」
って大野君……心配のし過ぎだよ。
「大丈夫だよ、子供じゃないんだから……」
「悪い、つい……そうだ、はい、これ」
大野君は振り返ると私の手に家のカギを乗せた。
この家が私の家になったことを急に自覚する。
「……ありがとう」
「うん……じゃあ、行ってくるから」
「いってらっしゃい」
大野君が出勤してしまうと家の中が途端に静かになった。
そりゃそうだ。
私しかいないんだから。
なんだか沈黙が恐ろしい気がして、
「じゃ、荷解きでもしますか……」
なんて、普段言わない独り言を言ってみたりしながら私の部屋に向かった。
とりあえず昨夜買ってきたものを袋から出していく。
「あ、化粧水も買わなきゃ……」
なんの準備もなく駆け落ちしちゃったからホントに足りないものだらけだ。
出掛ける前に買い物リストを作成した方がいいかも……?
ピンポーン。
ふいに玄関のチャイムが鳴った。
だ、誰だろう……?
キッチンにインターフォンがあるんだけど……この家、画像は見えないんだ……。
ど、どうしよう?
出た方がいいのかな……?
しばらく迷っていると、またチャイムが鳴る。
ドンドンドン。
玄関のドアを叩く音。
怖い……。
「眞島さーん」
男の人の低い声。
ど、どうしよう。大野君!
誰か来たよ!
「眞島さーん、宅配便でーす」
た、宅配便!?
って……昨日コンビニに預けたあの荷物だ!
私はホッとして玄関の扉を開けた。
「お待たせしてすみません……」
妹さんから貰った服が大量に届いたのでひとまずシャワーを浴びてから、着替えることにした。
その後、私は大野君に教えて貰ったスーパーに行って食器やハンガー、化粧品等を買い込んだ。
夕方には大野君が軽トラを借りて帰ってきてくれたので近所のホームセンターで布団や衣装ケースを買う。
スマホは大野君が二台目として契約して私に貸してくれることになった。
……お父さんに見つからないよう気をつかってくれているのだろう。
スーパーのフードコートで夕食を済ませるとすぐに帰宅して部屋を整えた。
洋服はハンガーにかけたり衣装ケースに入れて全てクローゼットにしまう。
この部屋は和室を洋室にリフォームした様でクローゼットも元は押し入れだったのだろう。
布団もちゃんとおさまって、結局部屋はガランとしたままだ……。
「う……ん、ちょっと淋しい感じだけど……なんとか生活できそうか?」
「うん、ありがとう、大野君」
こうして私の新しい生活が始まったんだ。
遠くでアラームが鳴っている。
聞き慣れない音だ……。
「おはよう」
すぐ真横から声をかけられて私は目を見開いた。
「お、おはよう……ございます」
お、おおおお、大野君と一緒のお布団で寝てしまったよ!!
男の人のベッドで朝を迎えるなんて初めての事だ。
思ってもみないことで、あまりの衝撃に心臓がバクバクする。
それに……なんだか、すごく悪い子になった気分……。
昨日までの自分より一気に大人になった気もするから不思議だ。
あ、も、もちろん、何もないけどね!
私は昨日妹さんから借りたサクラ色のパーカーとデニムレギンスをきっちり着込んでいましたよ。
「この家……布団一つしかなくて……さすがに真冬だから床で寝るわけにもいかず……ごめん」
スウェット姿の大野君があくびを噛み殺しながらそう謝って来るけど……。
「わ、私の方こそ、ごめんなさい! 狭かったでしょ?」
いくら私がチビでもシングルベッドで大人が二人も寝たら身動きが取れなかったに違いない。
絶対、大野君寝不足だよね?
すごく眠そうだ。
枕元の目覚まし時計を見るとちょうど六時だった。
「もう……起きる?」
「ああ……今日は仕事だから……」
大野君はそう言って体を起こした。
「小田桐はまだ寝ててもいいよ」
そ、そんなワケにはいきません!
お世話になっているのに大野君のベッドを占領して二度寝なんて出来ない。
そもそも、私は睡眠時間は十分足りている。
九時すぎから大野君のベッドで熟睡しちゃってたんだもん……。
「私も起きるよ」
「じゃあ、ついて来て」
大野君に連れていかれたのは洗面所だった。
大野君は宣言通り私を鍛え始めた。
『俺はいつも起きたらすぐに洗濯機をまわすんだ。仕事に出掛ける前に干していきたいからね。そうすれば帰宅する頃には乾いているだろ?』
『それから朝食の準備、ご飯が炊けているのは前夜お米を研いでタイマーをかけていたからだよ』
『おかずは適当だな、俺はベーコンと卵を焼いたら終わり、朝はとにかく時間がないからさ』
そう話しながら手早く家事をこなしていく。
私は大野君にくっついて洗濯機の使い方や洗剤の種類を覚えたり、炊飯器のタイマーのかけ方を習ったりした。
『フライパンはここにあるから、あ、塩コショウはこの引き出しね』
大野君は私に説明しつつ二人分の朝食を作ってくれた。
「いただきます」
「どうぞ、めしあがれ」
ダイニングテーブルで向かい合って手を合わせる。
独り暮らしなので食器はそろっておらず大野君は吸い物椀に自分のご飯をよそっている。
そんなちぐはぐな食卓だったけど、大野君が焼いてくれた目玉焼きは黄身がトロトロの半熟ですごく美味しかった。
「大野君、慣れてるんだね」
「うん……俺一人暮らしは初めてだけど、家事は昔から結構してたからね……お袋がシングルになってからは特にね」
そっか……。
「小田桐も今日からやるんだぞ」
「うん……頑張るよ」
「じゃ、俺着替えてくるから」
そう言って大野君は部屋に戻ったので私は食器を洗う事にした。
とりあえずスポンジを泡立てて茶碗を磨く。
……私の部屋、今のままの状態じゃ住めないからお布団とか買いに行かないといけないな……。
なんてぼんやり考えていたら着替えた大野君がキッチンにやって来たけど……。
「!!」
大野君!! そ、そのカッコは!?
私……お茶碗を落とすかと思った!
大野君の服装は上下ともに紺色で裾が大きく膨らんだ特徴のある作業着だった……。
「そ、そのズボンは……?」
「ああ、ニッカ?」
「ニッカ……?」
「そう、ニッカポッカ……鳶服……つまり、鳶の作業着だよ」
とび……? って。
えぇぇえええええ!
「大野君の仕事って鳶だったの!?」
「……ああ、そうだよ」
なんと大野君の仕事は鳶だった!
私、鳶ってどういう仕事かいまいち良く分からないんだけど……。
工事現場の高い鉄骨の上とかで作業している人だっけ?
昨日、大野君と成人式で会った時にスーツを着ていたから勝手にサラリーマンなんだろうと思ってた。
……でも、成人式だもん。
よく考えたらスーツはデフォだよね?
「そういや、言ってなかったな……」
大野君はバツが悪そうにしている。
うん、聞いてないよ。
でも、これで立派な筋肉や冬なのに日焼けしている理由が分かった。
「えーっと、驚かせてゴメン」
「うん、驚いたよ……大野君……」
私は大野君の姿をまじまじと見る。
うわぁー。
ため息が出ちゃう。
「大野君……その服……すごくカッコイイ……」
昨日、大野君が私の着物を褒めてくれたことを思い出した。
「うん、すごく似合ってる」
あれって自然と口から出ちゃうものなんだね。
背が高くって立派な体格の大野君は鳶服を着たらますます男らしくてかっこよくなった。
まだまだ甘ちゃんの女子大生をしていた私と比べて、仕事着の大野君の姿はキラキラと輝いて見えて眩しい。
「残念! スマホがあれば絶対写真撮るのにー!」
くぅー! 悔しい!
なんて、ばかなことを考えていたら、
「小田桐のそういう性格……本当、変わらないな」
って笑われてしまった。
……それは、やっぱり私の反応がお子様だという事でしょうか?
「じゃあ、俺は仕事に行くけど……いい子で留守番してるんだぞ」
玄関まで見送りに行くと心配そうに声をかけられた。
すっかり妹を気に掛けるお兄ちゃんの眼差しだ。
「あ、私、身の回りの物とか買いに行きたいんだけど……」
「そうだな……家の前の坂を下りたところに駅があってその横にスーパーがあるから行ってみるといいよ」
大野君は話しながら黒いブーツを履いた。
あれ? 履物は地下足袋じゃないんだ……?
「ああ、これはね、安全靴っていってつま先部分に鉄板が入っているんだよ……あ、そうだ小田桐、布団は俺が帰ってから一緒に買いに行こう……今日はそう遅くならないと思うから、それからスマホも」
「うん、ありがとう……」
「くれぐれも迷子にならない様に。ちゃんとこのアパートの場所を覚えてから出掛けろよ」
って大野君……心配のし過ぎだよ。
「大丈夫だよ、子供じゃないんだから……」
「悪い、つい……そうだ、はい、これ」
大野君は振り返ると私の手に家のカギを乗せた。
この家が私の家になったことを急に自覚する。
「……ありがとう」
「うん……じゃあ、行ってくるから」
「いってらっしゃい」
大野君が出勤してしまうと家の中が途端に静かになった。
そりゃそうだ。
私しかいないんだから。
なんだか沈黙が恐ろしい気がして、
「じゃ、荷解きでもしますか……」
なんて、普段言わない独り言を言ってみたりしながら私の部屋に向かった。
とりあえず昨夜買ってきたものを袋から出していく。
「あ、化粧水も買わなきゃ……」
なんの準備もなく駆け落ちしちゃったからホントに足りないものだらけだ。
出掛ける前に買い物リストを作成した方がいいかも……?
ピンポーン。
ふいに玄関のチャイムが鳴った。
だ、誰だろう……?
キッチンにインターフォンがあるんだけど……この家、画像は見えないんだ……。
ど、どうしよう?
出た方がいいのかな……?
しばらく迷っていると、またチャイムが鳴る。
ドンドンドン。
玄関のドアを叩く音。
怖い……。
「眞島さーん」
男の人の低い声。
ど、どうしよう。大野君!
誰か来たよ!
「眞島さーん、宅配便でーす」
た、宅配便!?
って……昨日コンビニに預けたあの荷物だ!
私はホッとして玄関の扉を開けた。
「お待たせしてすみません……」
妹さんから貰った服が大量に届いたのでひとまずシャワーを浴びてから、着替えることにした。
その後、私は大野君に教えて貰ったスーパーに行って食器やハンガー、化粧品等を買い込んだ。
夕方には大野君が軽トラを借りて帰ってきてくれたので近所のホームセンターで布団や衣装ケースを買う。
スマホは大野君が二台目として契約して私に貸してくれることになった。
……お父さんに見つからないよう気をつかってくれているのだろう。
スーパーのフードコートで夕食を済ませるとすぐに帰宅して部屋を整えた。
洋服はハンガーにかけたり衣装ケースに入れて全てクローゼットにしまう。
この部屋は和室を洋室にリフォームした様でクローゼットも元は押し入れだったのだろう。
布団もちゃんとおさまって、結局部屋はガランとしたままだ……。
「う……ん、ちょっと淋しい感じだけど……なんとか生活できそうか?」
「うん、ありがとう、大野君」
こうして私の新しい生活が始まったんだ。
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