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20話 キス魔……!?
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そう耳元で囁かれる。
先生、その言葉、私が安心するってどういう意味……?
ああもうっ、難しいことを言われても分からない。
私、バカだもん。
はっきり言葉にしてくれないと分からないよ。
先生はどうして私にこんな風に触れるの?
まるで愛しい人に触れるように……。
先生の右手は私の耳に触れたまま、反対の手で眼鏡を外してテーブルに置いた。
銀色のフレームを掴む長い指、軽く伏せた瞳。
その優雅な動作を目で追ってしまう。
そんな、なにげない一瞬の動きが、まるでスローモーションのように私の心に焼き付いた。
黒く透き通った瞳が私を見下ろしている。
先生はゆっくりかがむと私の右頬に触れるだけの口づけを落とした。
さっき、同じ様に私も先生の頬にキスをした。
でも先生の触れ方は私のそれより数段色っぽい。
先生の右手が私の左耳を弄ぶ。
「んぁっ……ちょっ、セ、ンセ……?」
なんだかくすぐったいような背筋がゾクゾクするような不思議な心地。
優しい口づけは頬を滑って次第に唇に近づく。
「ずっとこうしてあなたに触れていたい。そう思うほど私も気持ちがいいですよ……。千尋さん……今はそれでいいじゃありませんか……ね」
「ふぁっ、先生っ……やっ」
先生の形のいい唇が私の唇に重なる。
その瞬間、電気が走ったかのようにビクンと体が跳ねた。
「あっ、んんっ……」
気持ちよければいいなんて、そんな刹那的な関係はイヤなのに。
でも、先生に触れられるとそんな気持ちは吹き飛んでしまう。
私だってホントは触れたいし、触れて欲しいんだから。
もう、拒めない。
気持ちとは裏腹に体は敏感に反応してしまう。
左耳を大きなてのひらで塞がれ、ちゅ……くちゅっと湿った口づけの音が脳に直接響く。
「あ……いい、せんせいっ、気持ちいっ……」
ああ、ん……ど、しよ……。
気持ち、いい……。
先生の巧みなリードに誘われてぎこちなく応えると、
「そう、上手ですよ……私も、とても気持ちがいいです」
って誉められた私はこの後、ちょっぴり調子に乗っちゃったと思う。
長いキスからやっと解放され、息を切らして目を開けた。
「……っはぁっ……はぁっ……はぁ」
先生と再会してから数日で、私のキスのスキルは格段に進化したはずだ。
父のオフィスで初めて唇を奪われたときは完全に翻弄されてしまったけど、先生に沢山教えられて少しは慣れてきた……はず。
まあ、先生限定だから良く分かんないけど……。
「さすが、千尋さん。キスが上手になりましたね。出来る子だと思ってましたけど、教えがいがありますよ。」
先生はそう言って私の頭をなでた。
……先生の教育のおかげです。
って、頼んだ覚えはないよ!
私自身、自分がこんなに出来る子だなんて、今まで知らなかった。
それに想像すらしていなかった。
まさか先生にこんなことを褒められる日が来るなんてね……。
ふと、視線を落として気が付いた!
うきゃー!
わ、わたしっ!
蓮を抱っこしたままだった!
蓮を抱いたまま、先生とディ、ディープなチューをしてしまったよぉぉぉお!
そ、それも最後は自分から求めちゃってた気がする……。
あああっ、私のバカッ!
ご、ごめんよー、蓮っ!!
「あの……千尋さん……?」
私が心の中でパニックを起こしていると、
「蓮さん、さっきから眠っていますよ」
先生はそう言って蓮の頭をなでた。
「へ?」
寝てる? って、ホントに寝てる!?
見おろすと蓮は静かな寝息をたてている。
「さすがに私も蓮さんの前では気をつかいます。ちゃんと確認済みですよ」
先生は少し胸をはってそう言うけど……。
「お父さんの前では全然気をつかわないのに?」
「それは、もちろん、あの人にはしっかり見せつけておかないと……ね」
全く悪びれる様子もなくそんなことを言う……。
「先生、恥ずかしいんだから私の両親の前でも、気をつかってください!」
「はい、それも却下」
私の要望はことごとく退けられてしまった……。
ああ、もうっ! これが惚れた弱みっていうやつなの?
こんなにめちゃくちゃなことをされても嬉しく思うなんて、私はどこかおかしいに違いない。
……先生には到底勝てそうにないよ。
無事、二枚の契約書にサインも済んだので、そろそろお暇することにした。
しっかし、蓮は寝すぎじゃない?
今夜は眠れないんじゃないかな……。
「これで、本当に契約成立ですね。千尋さん、私達、上手くやっていきましょうね」
先生はそう言うと白いシャツの上にベストを羽織った。
はぁぁっ、朝のかっちりとスーツを着込んだ先生もかっこよかったけど、ノーネクタイでシャツの首元のボタンも外してベストだけ羽織った休日モードの先生も、めちゃくちゃかっこいい……!!
足、長すぎじゃない!?
気を抜いたら、うっとりと見惚れちゃう……。
「車まで、私が蓮さんを抱いていきますよ」
先生はそう言ってうつらうつらしている蓮を抱っこしてくれる。
寝ている赤ちゃんってすごく重いので助かります。
うん、ちょっと抱き方が様になって来た気がする。
先生のキ、キスに私が慣れたように……先生も蓮に慣れてくれているんだ……。
エレベーターに乗り込むとひとつ下の階で若い女性が乗って来た。
お互いに軽く会釈をする。
何だか、私達やけにジロジロ見られている気がするんだけど……そ、そっか、イケメンで独身の冬馬先生が赤ちゃんなんて抱いているからびっくりしているのかも知れない。
うわぁ、きっとこのチビな女は誰だ? って思われてるよね?
うううっ、いたたまれない。
気まずいよぉ。
早く一階に着いてくれぇ。
そんなことを考えて固まっていたら、
「千尋さん、やっぱりこのエレベーターはお嫌いですか?」
って、冬馬先生が手をつないできた。
せ、せんせいっ!
ま、ますます見られてる!
っつーか、睨まれてるから!
手はつながないで!
そう視線でうったえたものの、
「ん?」
……伝わるわけないか。
私が熱い視線を送っていると勘違いしたのか、先生ににっこり微笑まれてしまった。
うわぁ、いい笑顔。
眩しいくらいだ。
これじゃ、ただのラブラブカップルじゃん……!
ご、誤解ですよぅ。
でも、見ず知らずの近所の人に否定するのも変だし、良く考えたら私達、表向きは婚約者だもんね。
そう誤解でもないのか。
じゃ、ま、いっか。
私も先生の手を握り返して先生を見上げるとにこっと微笑み返した。
……ああっ、幸せ!
夕方の街は今日も渋滞している。
空いていれば十分程で着く距離だけど、少し時間がかかりそうだ。
母の軽自動車はホントに小さいので冬馬先生との距離も自然と近くなる。
この距離感には、まだ慣れないなぁ……。
「渋滞なんて大嫌いだったんですが……隣に千尋さんがいると思うと永遠に車が進まなければいいのにって思いますね」
先生は前を見たままそんな甘いことを言う。
ホントの婚約者じゃないのに、もう少し一緒にいたいって思ってくれているようなのは素直に嬉しい。
私も一緒にいたいもん。
しかし、今日はめまぐるしい休日だった。
先生に抱き着いて大泣きしたり、キスを避けたのに、初めてじ、自分から……キス、しちゃったり。
一緒にお昼寝をしたのは嬉しかったな。
向かい合って眠る蓮と先生に胸がキュンキュンした。
で、でも、まさか、蓮を膝に抱っこしたまま、あ、あんな、濃厚な口づけをしてしまうなんて……。
は、反省しないと……。
それにしても……。
「トーマ先生ってめちゃくちゃ『キス魔』ですよね……」
「え? キス魔? と、突然何を言い出すんです!?」
私の言葉に先生は上ずった声で答える。
「だって、私達再会したばかりなのに何回キスしたと思ってるんですか……?」
うわ、ダメだ。自分で言いだしておきながら恥ずかしくなってきた。
今まで交わしたキスが脳裏に一気によみがえる。
「そうですねぇ……」
「いや、いいです! 数えなくて! 大体、さ、さっきなんて蓮がいるのにベロチューするし……」
「べろちゅ、って千尋さん……あなたは相変わらず愉快な方ですね」
愉快だなんて、そんなこと言ってもだまされないんだからね。
先生が、かなりのキス魔だって事にはもう気が付いているんだから!
「そうですか……私が、キス魔……ですか……。そんなこと、はじめて言われました。自分ではどちらかというと淡白でつまらない男だと思っていましたので……」
先生が淡白だなんてとんでもない!
先生はかなり濃厚なタイプだと思うよ……誰と比べてっていうのは比べる相手がいないから分からないけど。
「先生、大体キスが上手すぎるでしょ?……あ、あんな、キスされちゃ……もう」
「上手ですか? それは嬉しい誉め言葉ですね」
「ほ、ほめてないよっ!」
「だって、上手いという事は気持ちがいい……感じるってことでしょ?」
先生は私にチラッと流し目を送るとニヤリと笑った。
そりゃ、キスを交わしている間に気持ちよくなっちゃうのは事実だよ。
でも、か、感じるって……!
会話がどんどん色を帯びてきてしまって、まだ若い私にはこれ以上はムリです。
も、もうダメだ。
急にドキドキしてきた!
「せ、先生っ、もうっ、降参! い、家に着くまで話しませんっ!」
私は白旗をあげた。
ま、負けたー!
先生、その言葉、私が安心するってどういう意味……?
ああもうっ、難しいことを言われても分からない。
私、バカだもん。
はっきり言葉にしてくれないと分からないよ。
先生はどうして私にこんな風に触れるの?
まるで愛しい人に触れるように……。
先生の右手は私の耳に触れたまま、反対の手で眼鏡を外してテーブルに置いた。
銀色のフレームを掴む長い指、軽く伏せた瞳。
その優雅な動作を目で追ってしまう。
そんな、なにげない一瞬の動きが、まるでスローモーションのように私の心に焼き付いた。
黒く透き通った瞳が私を見下ろしている。
先生はゆっくりかがむと私の右頬に触れるだけの口づけを落とした。
さっき、同じ様に私も先生の頬にキスをした。
でも先生の触れ方は私のそれより数段色っぽい。
先生の右手が私の左耳を弄ぶ。
「んぁっ……ちょっ、セ、ンセ……?」
なんだかくすぐったいような背筋がゾクゾクするような不思議な心地。
優しい口づけは頬を滑って次第に唇に近づく。
「ずっとこうしてあなたに触れていたい。そう思うほど私も気持ちがいいですよ……。千尋さん……今はそれでいいじゃありませんか……ね」
「ふぁっ、先生っ……やっ」
先生の形のいい唇が私の唇に重なる。
その瞬間、電気が走ったかのようにビクンと体が跳ねた。
「あっ、んんっ……」
気持ちよければいいなんて、そんな刹那的な関係はイヤなのに。
でも、先生に触れられるとそんな気持ちは吹き飛んでしまう。
私だってホントは触れたいし、触れて欲しいんだから。
もう、拒めない。
気持ちとは裏腹に体は敏感に反応してしまう。
左耳を大きなてのひらで塞がれ、ちゅ……くちゅっと湿った口づけの音が脳に直接響く。
「あ……いい、せんせいっ、気持ちいっ……」
ああ、ん……ど、しよ……。
気持ち、いい……。
先生の巧みなリードに誘われてぎこちなく応えると、
「そう、上手ですよ……私も、とても気持ちがいいです」
って誉められた私はこの後、ちょっぴり調子に乗っちゃったと思う。
長いキスからやっと解放され、息を切らして目を開けた。
「……っはぁっ……はぁっ……はぁ」
先生と再会してから数日で、私のキスのスキルは格段に進化したはずだ。
父のオフィスで初めて唇を奪われたときは完全に翻弄されてしまったけど、先生に沢山教えられて少しは慣れてきた……はず。
まあ、先生限定だから良く分かんないけど……。
「さすが、千尋さん。キスが上手になりましたね。出来る子だと思ってましたけど、教えがいがありますよ。」
先生はそう言って私の頭をなでた。
……先生の教育のおかげです。
って、頼んだ覚えはないよ!
私自身、自分がこんなに出来る子だなんて、今まで知らなかった。
それに想像すらしていなかった。
まさか先生にこんなことを褒められる日が来るなんてね……。
ふと、視線を落として気が付いた!
うきゃー!
わ、わたしっ!
蓮を抱っこしたままだった!
蓮を抱いたまま、先生とディ、ディープなチューをしてしまったよぉぉぉお!
そ、それも最後は自分から求めちゃってた気がする……。
あああっ、私のバカッ!
ご、ごめんよー、蓮っ!!
「あの……千尋さん……?」
私が心の中でパニックを起こしていると、
「蓮さん、さっきから眠っていますよ」
先生はそう言って蓮の頭をなでた。
「へ?」
寝てる? って、ホントに寝てる!?
見おろすと蓮は静かな寝息をたてている。
「さすがに私も蓮さんの前では気をつかいます。ちゃんと確認済みですよ」
先生は少し胸をはってそう言うけど……。
「お父さんの前では全然気をつかわないのに?」
「それは、もちろん、あの人にはしっかり見せつけておかないと……ね」
全く悪びれる様子もなくそんなことを言う……。
「先生、恥ずかしいんだから私の両親の前でも、気をつかってください!」
「はい、それも却下」
私の要望はことごとく退けられてしまった……。
ああ、もうっ! これが惚れた弱みっていうやつなの?
こんなにめちゃくちゃなことをされても嬉しく思うなんて、私はどこかおかしいに違いない。
……先生には到底勝てそうにないよ。
無事、二枚の契約書にサインも済んだので、そろそろお暇することにした。
しっかし、蓮は寝すぎじゃない?
今夜は眠れないんじゃないかな……。
「これで、本当に契約成立ですね。千尋さん、私達、上手くやっていきましょうね」
先生はそう言うと白いシャツの上にベストを羽織った。
はぁぁっ、朝のかっちりとスーツを着込んだ先生もかっこよかったけど、ノーネクタイでシャツの首元のボタンも外してベストだけ羽織った休日モードの先生も、めちゃくちゃかっこいい……!!
足、長すぎじゃない!?
気を抜いたら、うっとりと見惚れちゃう……。
「車まで、私が蓮さんを抱いていきますよ」
先生はそう言ってうつらうつらしている蓮を抱っこしてくれる。
寝ている赤ちゃんってすごく重いので助かります。
うん、ちょっと抱き方が様になって来た気がする。
先生のキ、キスに私が慣れたように……先生も蓮に慣れてくれているんだ……。
エレベーターに乗り込むとひとつ下の階で若い女性が乗って来た。
お互いに軽く会釈をする。
何だか、私達やけにジロジロ見られている気がするんだけど……そ、そっか、イケメンで独身の冬馬先生が赤ちゃんなんて抱いているからびっくりしているのかも知れない。
うわぁ、きっとこのチビな女は誰だ? って思われてるよね?
うううっ、いたたまれない。
気まずいよぉ。
早く一階に着いてくれぇ。
そんなことを考えて固まっていたら、
「千尋さん、やっぱりこのエレベーターはお嫌いですか?」
って、冬馬先生が手をつないできた。
せ、せんせいっ!
ま、ますます見られてる!
っつーか、睨まれてるから!
手はつながないで!
そう視線でうったえたものの、
「ん?」
……伝わるわけないか。
私が熱い視線を送っていると勘違いしたのか、先生ににっこり微笑まれてしまった。
うわぁ、いい笑顔。
眩しいくらいだ。
これじゃ、ただのラブラブカップルじゃん……!
ご、誤解ですよぅ。
でも、見ず知らずの近所の人に否定するのも変だし、良く考えたら私達、表向きは婚約者だもんね。
そう誤解でもないのか。
じゃ、ま、いっか。
私も先生の手を握り返して先生を見上げるとにこっと微笑み返した。
……ああっ、幸せ!
夕方の街は今日も渋滞している。
空いていれば十分程で着く距離だけど、少し時間がかかりそうだ。
母の軽自動車はホントに小さいので冬馬先生との距離も自然と近くなる。
この距離感には、まだ慣れないなぁ……。
「渋滞なんて大嫌いだったんですが……隣に千尋さんがいると思うと永遠に車が進まなければいいのにって思いますね」
先生は前を見たままそんな甘いことを言う。
ホントの婚約者じゃないのに、もう少し一緒にいたいって思ってくれているようなのは素直に嬉しい。
私も一緒にいたいもん。
しかし、今日はめまぐるしい休日だった。
先生に抱き着いて大泣きしたり、キスを避けたのに、初めてじ、自分から……キス、しちゃったり。
一緒にお昼寝をしたのは嬉しかったな。
向かい合って眠る蓮と先生に胸がキュンキュンした。
で、でも、まさか、蓮を膝に抱っこしたまま、あ、あんな、濃厚な口づけをしてしまうなんて……。
は、反省しないと……。
それにしても……。
「トーマ先生ってめちゃくちゃ『キス魔』ですよね……」
「え? キス魔? と、突然何を言い出すんです!?」
私の言葉に先生は上ずった声で答える。
「だって、私達再会したばかりなのに何回キスしたと思ってるんですか……?」
うわ、ダメだ。自分で言いだしておきながら恥ずかしくなってきた。
今まで交わしたキスが脳裏に一気によみがえる。
「そうですねぇ……」
「いや、いいです! 数えなくて! 大体、さ、さっきなんて蓮がいるのにベロチューするし……」
「べろちゅ、って千尋さん……あなたは相変わらず愉快な方ですね」
愉快だなんて、そんなこと言ってもだまされないんだからね。
先生が、かなりのキス魔だって事にはもう気が付いているんだから!
「そうですか……私が、キス魔……ですか……。そんなこと、はじめて言われました。自分ではどちらかというと淡白でつまらない男だと思っていましたので……」
先生が淡白だなんてとんでもない!
先生はかなり濃厚なタイプだと思うよ……誰と比べてっていうのは比べる相手がいないから分からないけど。
「先生、大体キスが上手すぎるでしょ?……あ、あんな、キスされちゃ……もう」
「上手ですか? それは嬉しい誉め言葉ですね」
「ほ、ほめてないよっ!」
「だって、上手いという事は気持ちがいい……感じるってことでしょ?」
先生は私にチラッと流し目を送るとニヤリと笑った。
そりゃ、キスを交わしている間に気持ちよくなっちゃうのは事実だよ。
でも、か、感じるって……!
会話がどんどん色を帯びてきてしまって、まだ若い私にはこれ以上はムリです。
も、もうダメだ。
急にドキドキしてきた!
「せ、先生っ、もうっ、降参! い、家に着くまで話しませんっ!」
私は白旗をあげた。
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