世界は僕の死に場所を探している

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一章

第5,5話〜訪れるはずのフィクション〜

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「ソラ何してる、それはボクに喧嘩を売ってると見ていいんだね?」

なんでこうなるんだろう

「メア、お前なたかがこれくらいで怒るなよ」

「おい、たかがこれくらいって言ったか」

やべ墓穴だ

「ソラお前は何もわかってない、なんでカレーライスを混ぜるんだ!」

「別にいいじゃん!?
人それぞれでしょ?!」

現在、僕とメアは“アルビル”と言う世界の小さな森で昼ご飯を取るところだった
アルビル地球によく似た世界だ
しかしここは僕たちの世界ではない

アルビルはアメを直すために来たのだ、地球とは似てるといっても異なる世界だ、当然 住む動物や植物は違う
以前ある世界に一人で行った時魔物を食えば強くなれると言っていた人がいたが‥普通に考えて食べたくもない
例えるなら‥そうGを食するようなものだ想像しただけでもゾッとする

なので現在、地球から持ってきたレトルトカレーを作っていた
そして食べようとしてライスとルーを混ぜたらこのざまだ

「メア、僕はルーとライスを混ぜるのが好きなんだよ」

「バカだねぇー、なんでルーとライスが分けてあるか知ってるか?」

赤髪の少女メアは僕をバカにするような眼、というかバカにしている眼で見てくるの

「分けてあるのは、そう!スプーンに乗せた時にもいい具合にルーとライスが半分半分になるからだ!」


「は、はぁ」

何言ってるんだ、そんなわけないだろたまたま皿に盛りつけたらそうなったなんだったんだろ

「メア、そんなことより、あ」

やばいやってしまった、

「そんなことよりだと?」





あれから1時間くらいだろうか?すごくどうで‥んんん!
すごくためになるカレーの歴史を教えてもらった
カレーとカレーライスって一緒じゃない?
僕だけかな?思ってるの?


「メア、すごくためになったよ」

とか言っておこう

「そうだろうそうだろう!」

メアはうんうんと頷いた

「ところでメアこれからなんだけど‥次の世界に行こうと思っているんだ」

メアは、‥あいつどんだけカレー食べるんだよ
顔だけ僕に向けてモグモグとカレーを穂張っている

「モーラに行こうと思ってる」

グッと親指を立てて了解と反応するメア


異世界に旅をしたり住んだりするのは今の時代珍しいことではない
それはなぜか

魔法の普及だ

主に黒魔術、白魔術の実用化
科学では証明できないような力の発見などが魔法と呼ばれた

元々魔法というものはあったのだがそれはごく一部の人間であって世界の誰でもが使えるわけではなかった、ではなぜ魔法が普及したのか、
一番は“魔石”の発見だ
魔石は魔力つまり科学では証明できない力が宿っており、今まで迫害され続けてきた魔法が使える人間“魔法使い、魔女”たちによって一般の人間にも魔法が使えるようになったというわけだ
ちなみに魔石は魔法使い、魔女たちもどこから出てきたのかわからないらしい

なので今はひょいひょいと異世界に行くことができるのだ

「そろそろ行こうか」

「そうだな
と言うか服をくれ」


おっと忘れてたメアずっとすっぽんぽんだった
僕はお手製の肩掛けバックからメアの服を渡した
メアの服はthe魔女という服装だ確か、ゴスロリ?って言うんだけ?

「ねぇソラ、この服しかないの?」

気に入らなかったかな?

「あ、うんそれしかなかったんだよ、いろんな店回ったんだけど、メアに似合うのはその服かなぁって」

僕がそう言うと

「そ、そうなんだ!なら仕方ないね!」

なんだ?風邪か?顔が髪バリに赤くなってる

ちなみに僕の服装は上は淡い蒼色のパーカーに下は黒のズボンそして白いローブを羽織った服装だ

「よし!行くかモーラに!」

「うん!」



僕はバックから魔法陣を書く杖ではなく円柱形ものを取り出した
そして上下に何回か振るカタカタと音が鳴る

「え?なにそれ」

魔法陣を書こうとしていたメアが驚き聞いてきた

「え?メアまだ魔法陣使ってるの?」

「なに言ってるの?異世界に移動するときは魔法陣が描かないと‥」

いくら魔法が普及したからといっても昔からの伝統、きちんと魔法陣で異世界転移は今でも変わらない‥僕を除いては

「時代遅れだなぁ今は魔法陣なんて古いよ今は




「世界観ぶち壊しだな」

僕はメアのそんな言葉を無視して
スプレーをかけた









「せ、先生!起きてください!!」

「ユノ?ここは?」

確かシャナリスの槍で‥
今まで見てたのはやっぱり夢か
もう二度とあいつは帰っては来ない


それにしても見慣れない天井、メモリアではないことは確かだ

「おお、目覚めたかアオ
お前なぁモモシロを困らせるなよ、
俺が駆けつけたら首がぶっ飛んでやがるし」

僕のことをアオと呼ぶ奴は一人しかいない

元聖十界魔獣従士まじゅつし
白式将ハクシキショウ
唯一、あの日地球にいなかった人物だ
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