世界は僕の死に場所を探している

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一章

第5話〜天使と悪魔〜

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「にしても、先生よくわかりましたね、あの二人が神人しんじんの手下だって」

「あぁそれは」

そう言って僕は右耳の小さな機械を触った

「これのおかげですかね」

「何ですか?それ?」

小さな機械‥よくみるとイヤホンにも見えるそれは超小型アシスタントロボットツバキと言うもので
魔力がほとんどない僕は敵感知能力というものがない、なので微量に魔力を加えた機械、ツバキの助けを借りないといけなのだ
今回、神人の使い“天使”に気づいたのもツバキのおかげということだ

ここで疑問に思うのは“神”やら“天使”を“敵視”するのかということだ
一般に善のイメージがある両者だが
その実態は酷いものだ、“我々は神、逆らう者は処罰に処す”などと言い
教えに逆らった者は火炙り、串刺し、
八つ裂きといった処罰ではなく拷問をするのだ


僕がある異世界に行った時だ
その世界は幾つ者の種族が生活しており、神が現れる前までは異種族同士の結婚が当たり前だった
しかしある日、“自分は神だ”と言うものが現れた、それからというもの異種族同士の結婚をしている者を殺し、
そうしようとしている者たちを滅ぼした
神人、天使は下界のものの心臓を好む
そのためなら手段は選ばない

当然、いくつもある世界の人々は怒りで奮い立った、そんな時ある一つの世界に、対神人戦闘集団聖十界というものが組まれた“聖十界”は各世界の選りすぐりの戦士を集めて結成された戦闘集団だ

これで勝てると世界の誰もが思った矢先、突然聖十界の戦士たちが仲間の裏切りによって一夜にして死んだのだ
その結果世界は神人の奴隷化してしまったのだ

「でも、今更天使たちはなぜ先生に目をつけたのでしょうか?
先生は、“聖十界を滅ぼした”張本人には変わりないのですが‥」

「ユ、ユノ人聞きの悪いことを‥


「でも事実ですよね?」

「う、う、ぐうの音も出ないです」

じ、事実には変わりないのだが‥言い方があるだろ‥すみません謝ります、なので殺気をギラギラにまとった目線を送らないでください

「にしてもなぜ‥」


バリン!
突然メモリアのガラスが割れ二つの影が現れた

「それは俺から答えるぜ」

「こらシャナリスさんノックもせずに入らない、これだからおつむが‥」

「レマリナ、お前から殺そうか?」

そこには昨日まで一緒に話していた
レナとシャーナの姿が





「あぁ強化ガラスが割れちゃいました
結構高いのに‥」

「先生!呑気なこと言ってる場合じゃないです!」

ユノが割れたガラスを見ている僕に向かって言ってくる


「先生~昨日ぶりだなぁ
俺たちの正体気づいてたんだなぁさすが聖十界を滅ぼしただけあるなぁ」

シャーナが挑発するように言ってくる

「シャーナさん!いえ!“天使シャナリス!”なぜ先生を狙うんです!あなた達の目的は何ですか!」

「あぁ?そうだったなぁそれはなぁ
せ「聖十界の復活を防ぐためです」」

「お、おいレマリナ!今いいとこだっだろ!?」

「あーはいはい」

めんどくさそうに返事をするレナ、レマリナ

「聖十界の復活って何百年も前の話です!今更復活だなんて」

「‥‥」

「セ、センセイ!何か言ってください!復活ってどう言うことですか?!」

ユノが僕の肩を力強く揺する

「‥ユノ、すみませんそのことは後で説明します、今はここに連絡してくれませんか?お願いします」

そう言って僕は一枚の紙切れをユノに手渡した

「納得いきません!、今!説明してく‥‥「ねぇねぇいつまで話してるの?
あ、ごめんなさい~手が滑って攻撃しちゃった~」」

シャナリスの放った槍が僕の胸を貫く
「ゴバァッ!!」

「せ、先生!大丈夫ですか?!」

心臓貫いてるから大丈夫ではないとは思うけど

「だ、大丈夫です、と、とにかくそこへ、ショウに連絡してください
頼みましたよ、ユノ」

ユノは無言で頷き図書室の奥に走った






「アレェ?一人逃げちゃった~まぁいいか目的は先生だし」

「そうですね、今回はシャナリスさんに同意です、私達の目的はレトさん
いいえ
自分の仲間を殺すことでは飽き足りず愛する人まで殺した
ユサ・ソラヤさん?
すぐに逝かせてあげますよ」

「先生~バイバイ~
“天使の槍”!!」

再びシャナリスの槍が僕に目掛けて飛んできた










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