4 / 5
1章
3話-赤いペンキ-
しおりを挟む
朝のHRが終わる。1時間目は体育だ。女子が教室で着替えるため、男子はそそくさと教室を出ていく。私と凜も、着替えを始める。
「今日の体育って何するんだっけ?」
「今日は、女子が第一体育館でバドミントン。男子は外でサッカーって龍が言ってたかな?」
私が質問をして、凜が答える。この学校、公立学校にしては設備が良く、体育館が2つある。ほかにもいろいろな施設がある。2人で話しながら、かつ凜の胸の大きさを羨みながら、青色のジャージに着替えていく。着替えを終わらせたタイミングで、
「いってらっしゃい」
と咲夜が言う。体育はさすがに咲夜をつれていかない。人形を置いておく場所がないし、万が一何かが飛んできて咲夜に当たったら嫌だからだ。多分、唯一、学校生活で、咲夜と離れるときだろう。
「いってきます」
昨夜にそう返して、教室を後にした。
バドミントンの授業を始めてください。
「2人ペアになってください」
体育の女教師の声を合図として全員がペアを作り始める。私は凜のとこに駆け寄っていく。体育はいつも通り進行していった。運動の得意な凜が手加減なしで相手ペアを押し切ってしまうというふうに。凜は頭はあまりよろしく無いが、運動神経が良い。2年生でありながら弓道部の副部長をしているくらいだ。
体育が終わると女子はすぐに教室に向かう。始まる前は、「女子が着替え始めるから男子が早く出ていく」だったが、体育終わりは、「男子がもどってくるから女子が早く着替える」なのだ。この学校の暗黙の了解のようなものである。
教室に入った女子生徒は一様に黒板を見て騒いでいる。
黒板に真っ赤なペンキがぶちまけられていたのだ。
「今日の体育って何するんだっけ?」
「今日は、女子が第一体育館でバドミントン。男子は外でサッカーって龍が言ってたかな?」
私が質問をして、凜が答える。この学校、公立学校にしては設備が良く、体育館が2つある。ほかにもいろいろな施設がある。2人で話しながら、かつ凜の胸の大きさを羨みながら、青色のジャージに着替えていく。着替えを終わらせたタイミングで、
「いってらっしゃい」
と咲夜が言う。体育はさすがに咲夜をつれていかない。人形を置いておく場所がないし、万が一何かが飛んできて咲夜に当たったら嫌だからだ。多分、唯一、学校生活で、咲夜と離れるときだろう。
「いってきます」
昨夜にそう返して、教室を後にした。
バドミントンの授業を始めてください。
「2人ペアになってください」
体育の女教師の声を合図として全員がペアを作り始める。私は凜のとこに駆け寄っていく。体育はいつも通り進行していった。運動の得意な凜が手加減なしで相手ペアを押し切ってしまうというふうに。凜は頭はあまりよろしく無いが、運動神経が良い。2年生でありながら弓道部の副部長をしているくらいだ。
体育が終わると女子はすぐに教室に向かう。始まる前は、「女子が着替え始めるから男子が早く出ていく」だったが、体育終わりは、「男子がもどってくるから女子が早く着替える」なのだ。この学校の暗黙の了解のようなものである。
教室に入った女子生徒は一様に黒板を見て騒いでいる。
黒板に真っ赤なペンキがぶちまけられていたのだ。
0
あなたにおすすめの小説
後宮なりきり夫婦録
石田空
キャラ文芸
「月鈴、ちょっと嫁に来るか?」
「はあ……?」
雲仙国では、皇帝が三代続いて謎の昏睡状態に陥る事態が続いていた。
あまりにも不可解なために、新しい皇帝を立てる訳にもいかない国は、急遽皇帝の「影武者」として跡継ぎ騒動を防ぐために寺院に入れられていた皇子の空燕を呼び戻すことに決める。
空燕の国の声に応える条件は、同じく寺院で方士修行をしていた方士の月鈴を妃として後宮に入れること。
かくしてふたりは片や皇帝の影武者として、片や皇帝の偽りの愛妃として、後宮と言う名の魔窟に潜入捜査をすることとなった。
影武者夫婦は、後宮内で起こる事件の謎を解けるのか。そしてふたりの想いの行方はいったい。
サイトより転載になります。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
後宮の偽花妃 国を追われた巫女見習いは宦官になる
gari@七柚カリン
キャラ文芸
旧題:国を追われた巫女見習いは、隣国の後宮で二重に花開く
☆4月上旬に書籍発売です。たくさんの応援をありがとうございました!☆ 植物を慈しむ巫女見習いの凛月には、二つの秘密がある。それは、『植物の心がわかること』『見目が変化すること』。
そんな凛月は、次期巫女を侮辱した罪を着せられ国外追放されてしまう。
心機一転、紹介状を手に向かったのは隣国の都。そこで偶然知り合ったのは、高官の峰風だった。
峰風の取次ぎで紹介先の人物との対面を果たすが、提案されたのは後宮内での二つの仕事。ある時は引きこもり後宮妃(欣怡)として巫女の務めを果たし、またある時は、少年宦官(子墨)として庭園管理の仕事をする、忙しくも楽しい二重生活が始まった。
仕事中に秘密の能力を活かし活躍したことで、子墨は女嫌いの峰風の助手に抜擢される。女であること・巫女であることを隠しつつ助手の仕事に邁進するが、これがきっかけとなり、宮廷内の様々な騒動に巻き込まれていく。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
明治かんなぎ少女の冥契 五百年の時を超えて、あなたに愛を
花籠しずく
キャラ文芸
――ですが、わたくしは生まれました。あなたに会うために。
月のものが来るようになってから、琥珀は不思議な夢を見る。誰かに探されている夢。きっと大切な人だったことは分かるのに、目が覚めると朧気で何も思い出せない。婚約者である志貴の言いなりの人形になる生活をし、生家とは会うと脅され、心が疲弊していたある日、家からひとり抜け出すと、妖魔のようなものに出会う。呪術師である志貴に、一時祓ってもらいはしたが、不思議と心が痛む。夢に美しい男が現れ、声に導かれるようにして、ある山のふもとの、廃れた神社の中に入ると、そこには苦しそうに蹲るあの妖魔がいた。琥珀はそれが夢に現れた、蘿月という男だと直感する。全身が黒い靄で包まれた彼の、靄を払う方法を、どうしてか琥珀は知っていた。口づけをし、息を吹き込むように、生きて、と願った。
帰ってすぐに志貴に殴られ、月のものがはじまっていたことが志貴にばれる。琥珀を穢そうとする志貴の様子に恐ろしさを覚えて、助けてと叫んだその瞬間、闇を裂くようにして、蘿月が現れた。
「琥珀は、俺が五百年待ち望んだ花嫁だ」
これは、時を超えて紡がれる愛の物語。そして虐げられた少女が、愛を知り、愛のために生きる自由を選ぶ物語。
※R-15っぽいゆるい性描写があります。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あやかし警察おとり捜査課
紫音みけ🐾新刊2月中旬発売!
キャラ文芸
※第7回キャラ文芸大賞にて奨励賞を受賞しました。応援してくださった皆様、ありがとうございました。
【あらすじ】
二十三歳にして童顔・低身長で小中学生に見間違われる青年・栗丘みつきは、出世の見込みのない落ちこぼれ警察官。
しかしその小さな身に秘められた身体能力と、この世ならざるもの(=あやかし)を認知する霊視能力を買われた彼は、あやかし退治を主とする部署・特例災害対策室に任命され、あやかしを誘き寄せるための囮捜査に挑む。
反りが合わない年下エリートの相棒と、狐面を被った怪しい上司と共に繰り広げる退魔ファンタジー。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる