32 / 40
32
しおりを挟むお触り禁止令を出して一週間
1日目は捨て犬みたいに哀愁漂うセドは可愛いかった
無駄に顔がいいので許してしまいそうになった
グっと耐えた
反省もあって距離感も婚約者らしく節度を守っている
躾って大切
二日目は昨日の反省セドがお出かけしたようだ
だがまだ初々しい恋人同士の距離感だ
チラチラ見て来て時々死んだ魚の目をして下を向いて溜め息を吐くのが見受けられる
「……ローレンの……エキスが足リナイ………ローレンにふれたぃ…………ローレン………」
ブツブツ呟き始めた
手を上げては下げ上げては下げし始めてちょっと面白い
病むの早くない?
三日目は触ってる振りをするようになった
開き直った?
距離感はそのままで触ってませんよの距離で手が動く
身体中を撫で回す感じで
胸板や尻の前で掌をニギニギする行動にモヤッとする
特に胸の前では指先で摘んでる風にして引っ張ったりグリグリを演出して見せたり、男の弱点まで来たらネットリと指を這わせる様にして動かしてくる
殴っていいかな?
エロオヤジがいるから衛兵呼んで来よう
四日目は五日目より距離が近くなった
手を伸ばせば直ぐに無で回せる位置だ
セドは俺の言い付けを守っている
ーーーそう、セドは今だ俺に指一本触れていないのだ
エアーセクハラはされたが、決して触れてはいない
勿論俺からの接触もない
だからお互いゼロ接触である
思ったよりセドが耐えている?えっ耐えてたかな?
何度もいうが三日目間直接的な物理接触はされてない
今まで俺に触れていないと死ぬ病気に掛かってるのかと思う程ベッタリだったからね
偶然を装っての接触位は許容してたんだけど、全然触ってこない
ぁ……か、かか勘違いしないで欲しい
ほぼほぼ1日中ベタベタ、ギュウギュウしてくるセドからの暑苦しい接触行為がないことに不満など持っていない
……モチロン………ぜ、ぜんぜん……全然寂しいなんて思ってないし~、少し物足りないなんて
別にちょっとも思ってないから……小指の爪位なら思っても……無いこともないんだから
ーーーってツンデレみたいな事をちょっピリ思ってた四日目の俺を殴りたくなった五日目の俺
近い
近い!
近いよ!!
触れられてないけど、すっごく近い
セドがキッチリ1cmの空間空けて真後ろに居る
えっ?何?俺の憑かれてんの?みたいな至近距離でうざさが増しましよ
1cmの空間て空間なの?まぁ空間ていえば空間ですけど、確かに触れてはいない
何時もなら後ろからハグされてセド肌を無意識に感じてるが言い付けは守ってる
空気の接触は有っても、肌の接触はない
エアー接触ってやつかな
エアーでお触りしてくる
一般的なお触りと違う
可笑しい?
俺が?セドが?セドだよ
そのエアーお触りが俺の心にさざなみを起こさせて困っている
これって空気圧ってやつじゃないかな
セドの手がゆっくりと顔や首筋を這わせる様に皮膚の上の空気を撫でれば……こう……生暖かい微風が肌に触れ、ムズムズする!
気功に似てるかな
その内触れずに人倒せるんじゃない
生肌部分をセドが動く度に濃密な空気の層が俺の肌を撫でてゾワゾワするわけだ
身体じゅう
手の甲の上を丸くなぞられれば叩き落としたくなる
イライラする!昨日のイライラと今日のイライラは違う
まどろっこしい
いっそ触れよ!!ってなったって、違う!違うから、ただイライラするだけだ!
だから六日目は俺から触ろうとしたら……避けられたんだ
何で?
165
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢と同じ名前だけど、僕は男です。
みあき
BL
名前はティータイムがテーマ。主人公と婚約者の王子がいちゃいちゃする話。
男女共に子どもを産める世界です。容姿についての描写は敢えてしていません。
メインカプが男性同士のためBLジャンルに設定していますが、周辺は異性のカプも多いです。
奇数話が主人公視点、偶数話が婚約者の王子視点です。
pixivでは既に最終回まで投稿しています。
モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた
マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。
主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。
しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。
平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。
タイトルを変えました。
前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。
急に変えてしまい、すみません。
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*不定期連載です。
婚約破棄された悪役令息は隣国の王子に持ち帰りされる
kouta
BL
婚約破棄された直後に前世の記憶を思い出したノア。
かつて遊んだことがある乙女ゲームの世界に転生したと察した彼は「あ、そういえば俺この後逆上して主人公に斬りかかった挙句にボコされて処刑されるんだったわ」と自分の運命を思い出す。
そしてメンタルがアラフォーとなった彼には最早婚約者は顔が良いだけの二股クズにしか見えず、あっさりと婚約破棄を快諾する。
「まぁ言うてこの年で婚約破棄されたとなると独身確定か……いっそのこと出家して、転生者らしくギルドなんか登録しちゃって俺TUEEE!でもやってみっか!」とポジティブに自分の身の振り方を考えていたノアだったが、それまでまるで接点のなかったキラキライケメンがグイグイ攻めてきて……「あれ? もしかして俺口説かれてます?」
おまけに婚約破棄したはずの二股男もなんかやたらと絡んでくるんですが……俺の冒険者ライフはいつ始まるんですか??(※始まりません)
すべてを奪われた英雄は、
さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。
隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。
それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。
すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?
もう殺されるのはゴメンなので婚約破棄します!
めがねあざらし
BL
婚約者に見向きもされないまま誘拐され、殺されたΩ・イライアス。
目覚めた彼は、侯爵家と婚約する“あの”直前に戻っていた。
二度と同じ運命はたどりたくない。
家族のために婚約は受け入れるが、なんとか相手に嫌われて破談を狙うことに決める。
だが目の前に現れた侯爵・アルバートは、前世とはまるで別人のように優しく、異様に距離が近くて――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる