俺の婚約者は悪役令息ですか?

SEKISUI

文字の大きさ
34 / 40

34

しおりを挟む

 7日目の今日お触り禁止令から等々一週間がたった
 そして俺は身体が筋肉痛に支配されたって事で学校行かなくていいかな?
 筋肉痛って病気じゃないから薬飲んでも治らないし、もう歩くの大変なんだよ
 腕が重い、足が怠い、腰が痛い、おじいさんになったように動かす度に悲鳴を上げている
 これもすべて日頃の運動不足と空きあらばセドに触れようと変に身体を捻ったせいだ
 
 こんな時は何時も自動セド抱っこ機が作動してくれるから気にしなかったけど、お触り禁止令がまだ継続中だからね……そのセドだけど今日は来てないな
 珍しい
 結局セドは来なかった
 少し心配だな
 取り敢えずダメな大人になるコースは諦めて俺は軋む体をよっこらしょっと年寄りくさく口にしながら一人学園へ向かった
 
 教室に向かう途中皆が見て来る
 婚約者という名の背後霊がいないからかな?

 視線を感じながら教室に入れば………聖女が俺を見て怯えた
 よしよしいい感じ
 
 ん?……あれ?れれ?セドが居る
 知らん青年と一緒に
 おい!連絡なくてギリギリまで俺待ってたんですけどね
 そしてお前の腕に絡みついている隣の方は何方?
 おはようと挨拶すれば返って来たが目を合わせようとしない
 ふ~ん……それだけ?
 
 何か言うかなぁっと思ってじーっと見てたらチャイムが鳴った
 誰かさんのおかげでギリギリだったからね
 仕方ないな
 言い訳は後で聞こう
 
 第3者目線で観察したくて俺はセドから後ろ席3つ空けて座った
 今直ぐ胸ぐら掴んで事情を聞きたいけど、ここは公共な場ですから目立つのはちょっと
 それに冷静になる時間って大切さ
 だって鳩尾に一発決めて、感情論でのお話しても何もいいことはない
 すっげぇイライラするけどな!
 お昼休みまで待つことにした
 
 待つことにした!けど、1限目から俺は何を見せられているんだろう
 前3つの席では見知らぬ青年がセドの頬を突いたり、撫で撫でしたり、腰に腕を回してベッタリくっついて傍から見たらラブラブよ
 授業中ですよね、今
 教師は事なかれ主義なので、注意することはない
 半眼で二人を観察していたら青年と目があった
 セドの背中をサワサワ触り、ニヤッとしやがりやした
 ホホゥ俺は今ケンカを売られたのかな?
 買ってやろうじゃないか!って思ってた2時間目までは、俺は冷静に段々なって来てあることに気付いた
 セドが一度も拒否してない
 表情は見えないが、それはどうでもいい
 拒否しない=受託している、だな
 婚約者の俺の前で堂々と浮気ですか、へ~ふ~ん、一週間触らせなかったら、そゆこと…………………………………………………………………面倒臭
 買うのは辞めだ
 俺は去る者は追わない主義だ
 そもそも俺は婚約破棄又は婚約白紙を目指していたしね
 
 でもな、仕返しはするけど
 
 

 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢と同じ名前だけど、僕は男です。

みあき
BL
名前はティータイムがテーマ。主人公と婚約者の王子がいちゃいちゃする話。 男女共に子どもを産める世界です。容姿についての描写は敢えてしていません。 メインカプが男性同士のためBLジャンルに設定していますが、周辺は異性のカプも多いです。 奇数話が主人公視点、偶数話が婚約者の王子視点です。 pixivでは既に最終回まで投稿しています。

モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた

マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。 主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。 しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。 平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。 タイトルを変えました。 前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。 急に変えてしまい、すみません。  

天使の声と魔女の呪い

狼蝶
BL
 長年王家を支えてきたホワイトローズ公爵家の三男、リリー=ホワイトローズは社交界で“氷のプリンセス”と呼ばれており、悪役令息的存在とされていた。それは誰が相手でも口を開かず冷たい視線を向けるだけで、側にはいつも二人の兄が護るように寄り添っていることから付けられた名だった。  ある日、ホワイトローズ家とライバル関係にあるブロッサム家の令嬢、フラウリーゼ=ブロッサムに心寄せる青年、アランがリリーに対し苛立ちながら学園内を歩いていると、偶然リリーが喋る場に遭遇してしまう。 『も、もぉやら・・・・・・』 『っ!!?』  果たして、リリーが隠していた彼の秘密とは――!?

第十王子は天然侍従には敵わない。

きっせつ
BL
「婚約破棄させて頂きます。」 学園の卒業パーティーで始まった九人の令嬢による兄王子達の断罪を頭が痛くなる思いで第十王子ツェーンは見ていた。突如、その断罪により九人の王子が失脚し、ツェーンは王太子へと位が引き上げになったが……。どうしても王になりたくない王子とそんな王子を慕うド天然ワンコな侍従の偽装婚約から始まる勘違いとすれ違い(考え方の)のボーイズラブコメディ…の予定。※R 15。本番なし。

なんでも諦めてきた俺だけどヤンデレな彼が貴族の男娼になるなんて黙っていられない

迷路を跳ぶ狐
BL
 自己中な無表情と言われて、恋人と別れたクレッジは冒険者としてぼんやりした毎日を送っていた。  恋愛なんて辛いこと、もうしたくなかった。大体のことはなんでも諦めてのんびりした毎日を送っていたのに、また好きな人ができてしまう。  しかし、告白しようと思っていた大事な日に、知り合いの貴族から、その人が男娼になることを聞いたクレッジは、そんなの黙って見ていられないと止めに急ぐが、好きな人はなんだか様子がおかしくて……。

婚約破棄された悪役令息は隣国の王子に持ち帰りされる

kouta
BL
婚約破棄された直後に前世の記憶を思い出したノア。 かつて遊んだことがある乙女ゲームの世界に転生したと察した彼は「あ、そういえば俺この後逆上して主人公に斬りかかった挙句にボコされて処刑されるんだったわ」と自分の運命を思い出す。 そしてメンタルがアラフォーとなった彼には最早婚約者は顔が良いだけの二股クズにしか見えず、あっさりと婚約破棄を快諾する。 「まぁ言うてこの年で婚約破棄されたとなると独身確定か……いっそのこと出家して、転生者らしくギルドなんか登録しちゃって俺TUEEE!でもやってみっか!」とポジティブに自分の身の振り方を考えていたノアだったが、それまでまるで接点のなかったキラキライケメンがグイグイ攻めてきて……「あれ? もしかして俺口説かれてます?」 おまけに婚約破棄したはずの二股男もなんかやたらと絡んでくるんですが……俺の冒険者ライフはいつ始まるんですか??(※始まりません)

すべてを奪われた英雄は、

さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。 隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。 それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。 すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。

【完結】弟を幸せにする唯一のルートを探すため、兄は何度も『やり直す』

バナナ男さん
BL
優秀な騎士の家系である伯爵家の【クレパス家】に生まれた<グレイ>は、容姿、実力、共に恵まれず、常に平均以上が取れない事から両親に冷たく扱われて育った。  そんなある日、父が気まぐれに手を出した娼婦が生んだ子供、腹違いの弟<ルーカス>が家にやってくる。 その生まれから弟は自分以上に両親にも使用人達にも冷たく扱われ、グレイは初めて『褒められる』という行為を知る。 それに恐怖を感じつつ、グレイはルーカスに接触を試みるも「金に困った事がないお坊ちゃんが!」と手酷く拒絶されてしまい……。   最初ツンツン、のちヤンデレ執着に変化する美形の弟✕平凡な兄です。兄弟、ヤンデレなので、地雷の方はご注意下さいm(__)m

処理中です...