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36 知らん人現る
浮気者を成敗するにはどうしたらいいか?
取り敢えず剥げろ剥げろと後から念を送ってみたが、ツヤツヤフサフサでパラっとチラないねぇ
セドと知らん人がイチャイチャしてるから俺も誰かとイチャイチャしちゃう?
誰と?お相手は?そこらのクラスメイトAとかBとかでいいかな?………周りをみたら誰も目を合わせてくれなかった
さっきまでチラチラ見てたくせに……地味に傷付くんですけど
無理そう
仕返し……仕返し………って何したらいいんだろう
ん~~ん~~んと空を見ながら悩んでいたら友人Aがやって来た
「機嫌が悪そうね。お前たちどうしたん?痴話喧嘩?」
「違うけど」
「なら何故1人?」
「そんな時もあるさ」
「オレの記憶にはお前が1人だったことがないが、まぁいいけど」
友人Aは眉間に皺を寄せていた
「あれは何だ?」
あれとは、あれですかね。
視線で促されたあれは、我が婚約者と知らん人
「そうだね……浮気?されてるのかな俺」
苦笑いを浮かべる俺に友人Aは首を振り否定する
「浮気してるヤツの顔じゃないな。死んだ魚の目をしてるし。屍といっていいかもしれない。ジメジメして茸生えて来そうだ」
「そっか、そっかぁフフン」
さっきまで沈んでた気分が少し上がる
「嬉しそうだな」
「そお?」
「ちょっと見てこいよ」
「どうしょうかな」
「まぁまあチラッと見てみ」
仕方がない、友人に頼まれたから不本意だが本当に仕方なしにちょこっとだけ、ほんのちょっとだけ見に行った
ワ~ホントウダ
フフ……顔がニヤケちゃう
セドの顔が見えるギリギリの場所まで移動したら、確かに屍っぽい焦点のあってない婚約者が片腕に知らん人ぶら下げて佇んでいた
あそこだけ冷気が発生してる
寒くないのかな?
何なの?あの二人、どゆ関係?
陰と陽
雰囲気が両極端の二人だね
屍人セド
セドを殺った犯人は誰?
考えたがよくわからないので何となく十字を切って手を合わせておいた
ア~メン、な~む~
「死んでたろ」
「死んでたな」
「教室寒いんだよ。どうにかしろ」
「ごめん。今日の俺はそんな気分じゃない」
胡乱げな視線を俺に向けたがそれ以上は聞いてこなかった
「ところで誰?」
知らん人を指さして今日一番の疑問を聞いてみた
「今さら?!」
哀れみもの籠もった目で俺を見る友人
「隣国の第三王子が1月留学して来るって1週間前に先生言ってましたけど」
そうだったかもししれない
「今朝紹介されましたけどローレン君の頭には、オガグズが詰まってるのかね」
酷い言われようだが記憶にない
あれは他所の国の子だったのか
「傷付いちゃうよ俺」
「悪い顔してるヤツに言われたくない」
「どうするの?」
どうしよっかねぇ
俺が思うに絶対面倒臭いことになる
既になってるけど
「取り敢えずカフェでケーキ食べに行かな~い?」
セドの不幸を見て満足した俺は甘味を堪能しに友人と席を立った
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