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変態が繋いだ公爵令嬢との縁2
しおりを挟む『これでわたしも百年の恋は覚めました』事件の真相は以下の通りだった
アメリアが学園へ入学して早々、恋する乙女の公爵令嬢のベリゼリアが絡んできた
ビオルヘンが教室までアメリアを送る姿は目立つ、とおってもぉぉぉ目立つ
主にビオルヘンが!アメリアは見えていなかった
存在を確認された時、それ即ち貴族令嬢達の合戦の開始を意味する
今王族で独身男性は第1王子7歳と第2王子5歳、王弟21歳
ショタで無ければ王弟1択しかないだろう
例え変態であろうと王族にはかわりない
変態を知らなければこれ以上の優良物件はいない
令嬢達の心は一つ
麗しの王弟の婚約者≒気にいらない
公爵令嬢が蔑んで苛めている私達も便乗してまずは一番の邪魔なアメリアを蹴落とそう
本音は毎度まいどあんな神が作りたもうた美形に送り迎えをさせるなんて、あの女何様よキィィ!ギリギリギリ……なんて羨ましい、代わりなさいよ!である
その為公爵令嬢を盾にアメリアに嫌がらせや蔑む者達が後を絶たなかった
影からアメリアの現状を知ったビオルヘンは憤る
愛しのアメリアが自分以外の者からそのような行為を受けるなど許せない
アメリアを泣かしていいのは自分だけだと
ならば手っ取り早く一番地位が高い令嬢の心をへし折り尚且アメリアの味方に付ければいいだろう
そんなビオルヘンの心とは裏腹にアメリアは令嬢達の仕打ちに対してそれ程ダメージは受けていなかった
だから泣くこともない
それよりも変態を毎日相手にしていたアメリアだ
令嬢達の嫌がらせなど可愛いもの
何故なら……
令嬢は嫌味を言っても隠語を言って来ない
令嬢は教科書を隠しても下着を盗んだりしない
令嬢は多人数で囲んでも半裸で迫って来ない
令嬢は水をかけても蔑むだけで身の危険を感じない
令嬢はスカートの中を覗かない、捲り上げないなど々
所詮温室育ち、変態に比べれば令嬢の仕打ちなど程度がしれている
アメリアの心はビオルヘンの変態行為により鉄から鋼へと進化していた
オリハルコンへとさらなる進化をするのも近い
静かに穏やかに学園を過ごしたいアメリアからしたらビオルヘンは正に癌!
病院へ行くと手遅れですと言われるレベル
とある日の昼休みアメリアはビオルヘンに壁ドンされていた
始めは何時ものように人があまり来ない木陰でサンドイッチを食べていた
偶々齧った時パンから出たタレがアメリアの口を汚した
ビオルヘンはチャンスと舐めようとするとアメリアは恥ずかしがり顔を伏せ拒否する
恥ずかしがるアメリアを見てポケットから布を取り出し、ビオルヘンは頭からパンツを被った
パンツで目元を隠す為
アメリアは引いた
一目散に逃げた
走って走ってそして捕まって、壁にドーンだ
そこに偶々用事でそこに1人通り掛かった公爵令嬢のベリゼリアは見てしまった
ベリゼリアから見た2人は変質者と少女だ
ベリゼリアは焦った
令嬢が変質者に襲われている
助けねば
辺りを見回しても誰もいない
今日にかぎって取り巻き達は家の用事で登校していなかった
自分が助けを呼びに行くしかない
走り出そうとしたベリゼリアの前に急に変質者が現れた
ベリゼリアは声のない悲鳴を上げた
恐怖が身を固まらせる
パンツを被った変質者などかなりやばい類だ
令嬢に視線をやればこちらに走って来る姿が見える
その間に変質者がベリゼリアに手を伸ばす
変質者の手がベリゼリアに振れるかと思われたが胸に手を当てベリゼリアに軽く頭を下げてくる
「こんにはタカビーツ嬢」
「ヘッ?」
「私は影が薄いのかな?ビオルヘン・タイアーツですよ」
そんな理由ない
パンツを被っているからだ
手遅れだと悟ったアメリアは手を胸の前で組み神に祈りを出す
名を聞いたベリゼリアの顔は赤くなり怒りを顕にする
「何を言っておりますのあなたは!!」
ベリゼリアはビオルヘンをまだ変態だと知らない
「名残惜しいけど仕方がない」
アメリアは脱ぐなと力強く心で思う
正体がバレる
今なら王弟の名を語る変質者で済む
パンツの下から美麗な顔が現れ、ベリゼリアは顔を青くさせ頭が混乱をきたす
アメリアも顔を青くさせ冷や汗が止まらない
「ビビビビビビビビビビィィィオオォォォォォ!!」
「君に名を呼ぶのを許した覚えはないよ」
パンツを手に持ち冷たく拒否する変態をアメリアは今直ぐ殴り倒して連れ出したい
喜ばすだけなので辞めておく
「ソソソソソソレハナンデスカ?」
混乱の極みのベリゼリアは片言になった
「ああこれかい。いいだろう」
「パパパパパパパパパンンンンンン……」
アメリアはベリゼリアに心の中で謝った
ごめんなさい。お詫びとして婚約者を差し上げます
「これの良さがわかるとはフフ……ちょとだけだよ」
薄ら笑いを浮かべてビオルヘンはベリゼリアにパンツを被せた
アメリアは直視出来ずに顔を背けた
あの婚約者やばい
マジやばい
ベリゼリア様マジすいません
心の中で浸すら詫びる
パンツを被った公爵令嬢に
今直ぐ宇宙の散りとかせとビオルヘンを睨む
公爵令嬢に何と言う卑わいな所業
誕生してしまった……
今だかつていただろうか
伯爵令嬢のパンツを被った公爵令嬢が!
又は恋敵のパンツを被った女
いや……いない!
そんな変態の代名詞的などした令嬢など
無理やりとはいえパンツを被った令嬢など
精神にクリーンヒット大ダメージだ
「フグッ?!!え……………」
顔色を失いベリゼリアは2重のショックで意識を手放した
もしこれで喜んでいたら変態令嬢ここに現るとなり、そしてビオルヘンのライバルとなっただろう
二人を見て
アメリアは祈った
ベリゼリアが今日の事を忘れますようにと
切実に祈った
彼女の為に
自分の為に
変態が死にますようにと
祈りは届かなかった
変態は今もアメリアの隣で変態行為にふけっている
ベリゼリアも覚えていた
あの変態の所業を
恋焦がれて止まなかった王弟に笑顔でパンツを被せられるなど
心が荒れ狂う
話して少しでも楽になりたい
でも話せない
何があったかなどと話せる筈がない
話せば自分が狂ったと思われるだろう
誰にも話せない事は彼女を苦しめた
心が病んでしまう
だがそんな彼女にも救いがあった
毎日届けられるアメリアからの手紙とお菓子だ
ベリゼリアを心から心配している内容
疲れた心に届けられる甘い菓子類
この日よりビオルヘンはベリゼリアの敵となった
毎日トラウマの元と顔を会わせているようなものだが心の友を守る為立ち上がるのだった
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