14 / 43
ポジティブで行こう
しおりを挟むあの後アメリアは布団の中に入っては居た
眠れない時を過ごして
ブツブツなにか言っている
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
悔しさと憤怒と、羞恥で呪詛を吐き出し変態が去った窓を、瞬きする事無く無表情で見詰めていた
一点を見つめ口だけが動いている姿は何かに取り憑かれたようにも見えて不気味だ
眠れない夜は人を狂わせる
変態も又人を狂わせる
「………殺す死ね殺す死ね殺す死ね殺す死ね殺す死ね殺す死ね殺す死ね、寝よう」
呪詛を吐き出す事30分それは突然止んだ
飽きたからだ!
アメリアは面倒臭いことが嫌いだ
そしてウザイ自分も嫌いだ
だからネガティブな事は長続きしない
嫌な事は忘れて寝よう
明日ビオルヘンをしばき倒せばいい
今は嫌な記憶と共にビオルヘンごと抹消しよう
瞼を閉じれば変態が?!
「ゲフッ……」
瞬間瞼が上がり瞳孔が開く
このまま寝たら悪夢を見てしまう
何時ものようにビオルヘンが酷い目に逢う想像をしながら再び瞼を閉じる
今回はオヤジ祭り設定でいってみよう
キャストは汗臭い40代以上の肉体労働のオヤジ達がいいわね
想像が膨らむと顔がニヤける
そこにビオルヘンを投入しモミクチャにされて、オヤジ臭いで酔いしれさせ、更に4方で顔をお尻に挟まれる想像を追加してみたら、あ~ら不思議。心が洗われるよう
「ウフフ。本当になればいいのに」
顔をニヨニヨさせて高ぶっていた神経が落ち着く
ようやく眠りに付くことが出来たアメリアだったが朝日が登ればその変態がやって来るのを忘れてはいけない
空に明るさがさした頃、静かに扉が開かれた
夜中の行ないがなかったかのように今度は扉から変態は姿を表す
何時もの儀式を行ない、アメリアのベッドへ忍び寄り
何時ものようにベッドの中へ
ゴスッ!!
「うがっっ?!」
入ることは出来なかった
いきなり顎を下から殴られ、体が動かなくなったからだ
その隙を付きビオルヘンの目を2本の兇器が襲う
「ゥアアッ!」
痛みで咄嗟に目を庇うと懐はガラ空きとなり今度は鳩尾に強烈な痛みが襲った
「ガフッ……ゲボッゲホッゥゥアッアメリア?」
ビオルヘンを襲ったのはアメリアだった
アメリアの必殺グーチョキパーを不届き者にお見舞いしたのだ
説明しよう
・グーはアッパーで顎を下から撃ち抜くことにより脳を前後に揺らし脳震盪を起こさせ暫く動けなくするのだ
素人も上手くいけば可能である
・チョキは捻りもなく目潰しだ
手加減してもそれ也に
躊躇なくすれば人の心を捨てたな
・パーはチョプで強烈な付きを撃つべし
今回は鳩尾に抉るように捻りを入れたので臓器の一つ位殺ったかもしれない
全ての攻撃を受けた常人ならば全治二週間
でもビオルヘンは変態パワーですぐに復帰する
相手がアメリアだからアドレナリンが溢れて過ぎて超人並の回復力だ
真夜中のお返しとばかりに怒りをぶつけたアメリア
「滅べ変態!」
「ハァハァ……やはりアメリアだね?間違い無くアメリアだね……ハァハァアアッアメリア」
痛みに悶ながらも何故が確認を取ってくる
最初の息遣いは苦しそうなのに後の息遣いは変態の息遣いに変わっていた
「黙れ変態闇に堕ちろ」
「アアッアメリアアアッ刺激的な朝だねハァハァ」
蕩けた顔で目を血走らせて悶喜んでいる
朝から変態120%のビオルヘンを無視してルビィナを呼んで朝の支度を整え食堂へ移動する
朝食はいつもと違った
アメリアのメインだけが桃のタルトに替わっていたのだ
目を輝かせるアメリア
この桃のタルトはビオルヘンの手作りでアメリアの大好物だ
ビオルヘンが作る桃のタルトは后妃のお茶会で出される物よりも美味しかった
国1番の美味しさということだ
仕方がない桃のタルトに免じて許してあげることにしたアメリアであった
尚その頃のビオルヘンはアメリアのベッドでアメリアの枕に顔を埋め安らかな眠りについていた
5
あなたにおすすめの小説
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
『有能すぎる王太子秘書官、馬鹿がいいと言われ婚約破棄されましたが、国を賢者にして去ります』
しおしお
恋愛
王太子の秘書官として、陰で国政を支えてきたアヴェンタドール。
どれほど杜撰な政策案でも整え、形にし、成果へ導いてきたのは彼女だった。
しかし王太子エリシオンは、その功績に気づくことなく、
「女は馬鹿なくらいがいい」
という傲慢な理由で婚約破棄を言い渡す。
出しゃばりすぎる女は、妃に相応しくない――
そう断じられ、王宮から追い出された彼女を待っていたのは、
さらに危険な第二王子の婚約話と、国家を揺るがす陰謀だった。
王太子は無能さを露呈し、
第二王子は野心のために手段を選ばない。
そして隣国と帝国の影が、静かに国を包囲していく。
ならば――
関わらないために、関わるしかない。
アヴェンタドールは王国を救うため、
政治の最前線に立つことを選ぶ。
だがそれは、権力を欲したからではない。
国を“賢く”して、
自分がいなくても回るようにするため。
有能すぎたがゆえに切り捨てられた一人の女性が、
ざまぁの先で選んだのは、復讐でも栄光でもない、
静かな勝利だった。
---
【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。
猫屋敷 むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で――
私の願いは一瞬にして踏みにじられました。
母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、
婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。
「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」
まさか――あの優しい彼が?
そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。
子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。
でも、私には、味方など誰もいませんでした。
ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。
白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。
「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」
やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。
それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、
冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。
没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。
これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。
※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ
※わんこが繋ぐ恋物語です
※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる