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さん
しおりを挟む2匹目を駆除したシャーロットは3匹目が現れる前にその場を離れる事にした
少し空腹を感じ、あまり人がいない料理が並べられたスペースのデザートコーナーへ移動する
色とりどりの甘味は心を擽り全てをコンプリートせねばと意気込む
先ずは高級感溢れるチョコから攻めるとしよう
薔薇の形をしたチョコを口に入れればほろ苦さが口に広がった。
「大人の味ね」
苦さの後には中に入っていた甘いクリームが幸せに浸らせる
これぞ飴とムチ
「素晴らしい……」
シャーロットは舌鼓をうちながら次の可憐なピンクの薔薇(チョコだけど)に手を伸ばそうとした時だった
「…………シャー……ロッ…ト…………」
自分を呼ぶ声が聞こえたような気がした
……一瞬手が止まる……だが振り返りはしない
再びチョコに手を伸ばす
「ウフフッこれも美味しい……」
シャーロットは気にしない
聞こた気がしただけだから
「次はどれにしようかな」
「シャーロット……」
今度ははっきりと聞こえたので仕方なく
仕方なく振り返る
「こんにちはクルス様」
クルスが木枯らし背負って立っていた
腕に青褪めた女性をぶら下げて
「すまないシャーロット………私と婚約破棄してほしい」
はぁっ!?っと低い声が漏れ出そうになったが令嬢である事を思いだす
「いきなり何をお言いになるのかしら?脳に空気が足りてないのですか?それも挨拶もなく人としてなっていませんよ」
アルカイクスマイルで答えるが甘い一時を邪魔されてきつい言葉が出てしまう
シャーロットが令嬢に視線を移すと何故かしきりに首を横に振ります
婚約破棄の場のセオリーといえば令嬢はか弱い振りして婚約者にベタベタしてニヤリ顔のはず
婚約者も婚約者で上から目線で偉そう口上をたれしたり顔………の雰囲気の欠片もなく悲壮感しかありません
「……したくない……本トはしたくない……」
何かブツブツ言ってるクルスをチラリ
病んでる?
令嬢をチラリ
壊れた玩具みたいにまだ首を左右に振っております
すすり泣きまで始めました
怖い……
この現状に頭を痛めるシャーロット
今日何があった?!
聞きたくない
すっごく聞きたくない
帰りたい
「クルス様そちらのご令嬢はどなたかしら?」
シャーロットの言葉にビクリと体が跳ねる
「クロモン子爵家のカーラだ。うちで侍女として先週から働いてくれている」
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