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しおりを挟む「縦ロールよ。聞きたい事がある。答えによって婚約破棄もありえる。心して答えよ」
縦ロールが会場入りして突如行われたこのパーティーの主催者である眼鏡、銀縁眼鏡侯爵の嫡男による婚約破棄の4文字を突き付けられた
「それはどういった意味でしょうか?」
婚約者の癖にエスコートもしない眼鏡に対し、いきなりの詰問に縦ロールは訝しむ
「わたしの隣にいる花畑が貴方に嫌がらせを受けたとの報告がある」
眼鏡の隣にその令嬢は瞳を潤わせ弱々しいく震える姿は誰しも庇護欲を誘う
女性から見たらとてもイラッとするので殴っていいですか?縦ロールの拳を誘う
眼鏡以外に花畑の隣には脳筋とタラシがいた
「心当たりはございませんが嫌がらせはとは何を指してかしら?」
例えそうだったとしてもエスコートしない理由にはならない
冷めた目で眼鏡と花畑を見る
「私がそこにいるだけで品性が問われると、3人で囲んで恥を知れ家に帰れとおっしゃられて………私怖かったです」
本当に怖かったら本人を目の前にしていえない
きっと心臓に毛が生えてる
眼鏡の腕に縋るはチワワみたいに震えてる花畑
抱き寄せはしないが振り解きもしない中途半端な眼鏡に心の中で剥げろと願う縦ロール
「それは嫌がらせはではなく注意ではなくて。何度注意しても貴方が廊下を走るからですわ。令嬢が走るとは嘆かわしい………廊下は走ってはいけないのは幼児でも知っておりましてよ。家に帰ってもう一度マナーを勉強してから学園にいらっしゃい申し上げましたが。それに3人で囲ってとおっしゃいましたが友人と移動してる横を貴方が走り去ろうとしたからです」
「だからと言って3人で責めるのは淑女として恥ずべきだ」
眼鏡が令嬢を庇うので縦ロールは又も願ってしまった。眼鏡が今夜角で額を打ちますようにと
「注意をしたのはわたくしだけです。二人は横で待っていて下さっただけですわ。花畑様の行為について貴方はどおお思いですの?」
縦ロールが眼鏡に問う
「それは……」
どもる眼鏡
賢そうに見える眼鏡は早くも負け犬状態だ
「う、嘘よ!私を睨んで来たわ………」
花畑が戯言を言ってきた
頭に咲いてる花を根っ子ごともぎ取りたくなりたくなった
「被害妄想は辞めて頂けるかしら。何故貴方を見なくてはならないの」
友人の天パーが呆れた顔で縦ロールの横に立ち
「ええ、そうですわ。貴方にわたくし達全く興味ありませんわ」
花畑を批難する
「縦ロール様が貴方に注意をしたのは1番高位貴族からで、本当はマナーのなってない方とは関わり合いになりたくないはずです。不愉快でしかありませんから」
扇子で口元を隠した友人のストレートが天パーと反対側に立ち嘲笑う
「酷いです~眼鏡さまぁ~」
語尾を伸ばし始めた
流石花畑ウザい
「ぐっ!苦、しい……」
腕ではなく今度は花畑が眼鏡の腰に抱き着いた
とても苦しいそうだ
眼鏡が軟弱なのか、花畑が剛力なのか、どちらにしても残念なのには変わりない
青い顔した眼鏡は口元を手で覆う
何か出てくるかもしらないと縦ロール達は3歩下がった
脳筋が急いで花畑の腕を眼鏡から外させる
縦ロールは思う
眼鏡パリーンとなったら面白いのにな、と
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