37 / 80
37
しおりを挟む心の狭いクルー様
プルトック並じゃない?せめて本体の缶位にしましょうよ
まぁそれは置いといてヒローイン君どうする?
「チッ」
小さくヒローイン君が舌打する
本性ちょっと出ましたね、まだまだ序盤ですよ
すっと立ち上がりヒローイン君はワザワザ私にぶつかって横を通り過ぎようとする
「モブは大人しく僕の踏み台になれ、このブス」
去り際に耳元で囁かれた
「ひゃっんん」
悲鳴が口から飛び出た私は悪くない
耳凄く弱いんですよ
クルー様と出会ってから耳を責められない日はなかった。年々感度レベルが高くなってる為刺激に注意、でないと魔王が来ます
台詞を耳元で言われれば当然息も掛りますよね
「んぐっ?」
直ぐにクルー様に腕を引かれて抱き締められた
チラ見した私の目にはヒローイン君はガクブルしてる姿が写ったよ
顔は蒼白だった
私の知ってる展開と何かちょっと違う
まぁクルー様ってば黒い霧を出すのはお止め下さい
深淵を覗かせる笑顔は精神に悪いです
そういやぁブスって言われたな
見た目儚げな美少年から見たらモブでしかない私はそうなの?○ャニーズに入れてもらえる位と思うんだけど
「クルー様ボクって不細工?」
「ライルはおバカだけど可愛いいです。閉じ込めたくなる可愛さです」
一言多くない?可愛いだけでいいよね、あと監禁はちょっと、軟禁ならまぁ出不精なので許容範囲ですけど
「ライルあれに見えるが不細工ですよ」
ヒローインを顎で指すクルー様
「あれは体から滲みでた不細工汁が固まった不細工の細胞で固められた不細工100%、どこをとっても不細工、ブサ可愛いではなく穢れた不細工です。ライル見てはいけません。不細工が移ります」
移りません
どれだけ不細工言うの
ヒローイン君も可愛いは連呼される事はあっても不細工連呼されるのは人生で初めてじゃない
美神に愛されたクルー様だから言えるけど、普通の方はあの顔に言えないよ
ヒローイン君の顔は赤紫から青へ、青から白へ、白から灰色へそして真紅に落ち着いた
顔を真っ赤に目は吊り上がり眉間は縦線2本
ヒローインとして失格ですよ
「はぁ!!ちょっとお!!!不細工不細工って僕のどこが不細工なんだよ!!!こんな美少年捕まえて!!」
更に顔を真っ赤にキィキィ吠えるヒローイン君
さっきのガクブル何処行った
沸点低いぞ、着火型ですかな
プライドが勝ったのか、でも今はドブに捨てとけ命が欲しいなら
相手見て言った方がいいよ
消されるよ、物理的に
でも私だって侮辱されて気分が悪いのよ
「鏡みよ鏡み、この場で一番不細工なのはだ~あれ?」
攻めちゃうよ、私のバックに魔王様
私は虎の威を借る狐でOkなんで、全然問題無い
どんどん借りちゃう、調子にのっちゃうよ
「それは貴方です!」
鏡を素早く出してヒローインに向ける
意味が分からず勢い削がれキョトンしているヒローインの目が段々吊り上がって行く
あっ脳に浸透した
般若だ般若に変身したなヒローイン君、般若マンだ!
「ァ嗚呼!!巫山戯んなこのちびが!!」
叫ぶヒローイン、ぶりっ子しなくていいの?
では代わりに私がしましょう
「キャー、クルーさまこわ~い」
どうヒローイン君
同じみの台詞を棒読みで、チラッと見たヒローイン君は吊り上がった目を私とクルー様を行来して、手を奮わせ悩んでる
私は安全地帯のクルー様の腕の中、手が出せまい
でも私だってここから逃げれないのよ貴方のせいで!
腕でガッチリ抱き締められて困ってるんですからね!
それにしても私が読んでた小説のザマァヒローインの中でも質が悪いな
見た目と経歴は合格なのに残念だ
可哀想になってくる
不憫な子
「心が醜く、顔が不細工なので、生きる価値無し、可哀想に、もう、死んだ方がいいですよ」
クルー様が死止めに掛かった
そしてヒローイン君は負けを認め本気泣きして走って行った
クルー様恐いよね
頑張れヒローイン君
もう私に構わないでね
強く生きるんだぞ
でも廊下は走ってはいけませんよ
274
あなたにおすすめの小説
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる
路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか?
いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ?
2025年10月に全面改稿を行ないました。
2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。
2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。
2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。
2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました。これもひとえに皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございました。
俺の婚約者は悪役令息ですか?
SEKISUI
BL
結婚まで後1年
女性が好きで何とか婚約破棄したい子爵家のウルフロ一レン
ウルフローレンをこよなく愛する婚約者
ウルフローレンを好き好ぎて24時間一緒に居たい
そんな婚約者に振り回されるウルフローレンは突っ込みが止まらない
従者は知らない間に外堀を埋められていた
SEKISUI
BL
新作ゲーム胸にルンルン気分で家に帰る途中事故にあってそのゲームの中転生してしまったOL
転生先は悪役令息の従者でした
でも内容は宣伝で流れたプロモーション程度しか知りません
だから知らんけど精神で人生歩みます
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?
別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる