呪いのTikTokプロデュース ～ダサすぎ怨霊ちゃんをギャルJKがこわかわいいで全国バズらせる～

第18話 さだちゃんの初デート！？ 言葉が増えて、さらに萌え爆発！！

第18話　さだちゃんの初デート！？　言葉が増えて、さらに萌え爆発！！

週末、私はさだちゃんの手を引いて、外に出た。

「今日は初デート！！  
さだちゃんの復活祝いも兼ねて、遊園地行こ！！  
絶叫系もメリーゴーランドも全部乗る！！」

さだちゃん（新しいデートコーデ──白のふわふわワンピにカーディガン、リボン付きの帽子、ふわふわ髪にヘアピン──で、  
　無言で私の手を握り返す。  
　わずかに首を傾げて「デート？」という表情。  
　でも、瞳が少し輝いてる）

遊園地に到着。

入場ゲートをくぐった瞬間、  
さだちゃんは周りの景色をキョロキョロ見回して、  
目を丸くした。

さだちゃん（小声で）  
「……おおきい  
　……きれい」

私は萌え死にそうになった。

「さだちゃんの『きれい』最高！！  
遊園地初めて！？　かわいいすぎるヤバい！！！」

まずはメリーゴーランド。

馬に乗って、ゆっくり回る。

さだちゃんは私の隣の馬に座って、  
音楽に合わせて体を軽く揺らす。

さだちゃん（目を細めて）  
「……たのしい」

私はスマホで動画撮りながら叫んだ。

「さだちゃんのメリーゴーランド初体験！！  
笑顔増えてる！！」

次は観覧車。

ゴンドラに二人きり。

街が遠くに見えて、風が気持ちいい。

私はさだちゃんの隣に座って、手を繋いだ。

「さだちゃん、高いとこ平気？」

さだちゃん（窓の外を見て、  
　超小声で）

さだちゃん  
「……きれい  
　……樹音と、  
　……いっしょで、  
　……もっときれい」

私は鼻血出そうになった。

「さだちゃんの言葉の組み合わせ神すぎ！！  
『いっしょで、もっときれい』で心臓爆発！！  
かわいいの暴力エグい！！！」

さだちゃん（頰を赤くして、視線を逸らす。  
　でも、私の手を強く握り返す）

次はジェットコースター。

並んでる間、私は自撮り動画。

「さだちゃんと絶叫系乗るよ！！」

さだちゃん（無言でカメラ目線。  
　少し緊張した顔で、私の袖を掴む）

発射！！

急上昇、急降下、ループ。

私は絶叫しまくり。

降りた後、私は髪ボサボサでフラフラ。

さだちゃんは……髪ふわふわのまま、完璧。  
表情は無表情だけど、目が少し輝いてる。

私は笑った。

「さだちゃん髪崩れないのチート！！  
絶叫系乗ったのに可愛さゼロロス！！」

さだちゃん（私のボサボサ髪を見て、  
　指でそっと直してくれる。  
　小声で）

さだちゃん  
「……かわいい  
　……樹音、  
　……かわいい」

私はテーブルに突っ伏した。

「さだちゃん今私を2回『かわいい』って！！  
反撃きた！！　萌え死ぬ！！！」

お昼はフードコートでクレープ。

さだちゃんにいちごバナナクレープを渡す。

さだちゃん（クレープをじっと見て、  
　一口かじって、目を輝かせて）

さだちゃん  
「……あまい  
　……おいしい  
　……すき」

私は叫んだ。

「さだちゃんの『すき』連発！！  
デート効果で言葉爆増！！  
かわいいすぎるヤバい！！！」

さだちゃん（クレープのクリームが唇について、  
　そっと舌で舐めて拭う。  
　それを見て小さな笑顔）

夕方、帰り道。

夕陽がきれいで、二人で手を繋いで歩く。

私はさだちゃんに聞いた。

「さだちゃん、今日楽しかった？」

さだちゃん（私の手を握り返して、  
　少し長めに言葉を紡ぐ）

さだちゃん  
「……うん  
　……樹音と、  
　……いっしょで  
　……たのしかった  
　……また、  
　……いきたい  
　……だいすき」

私は立ち止まって、さだちゃんを抱きしめた。

「さだちゃんの『だいすき』聞いた！！  
言葉増えて笑顔増えて、  
毎日萌え死にそう！！！  
私もさだちゃん大好き！！！  
毎日デートしよ！！」

さだちゃん（私の腕の中で、  
　耳まで真っ赤になって、無言で強く抱き返す。  
　そして、そっと私の耳元で）

さだちゃん  
「……約束」

──さだちゃんの初デートは、  
言葉が少しずつ増えて、  
笑顔がたくさん見られて、  
萌え爆発の一日だった。

怖がられる必要がなくなって、  
さだちゃんは本当に、  
幸せそうに笑えるようになった。

これからも、  
ずっとこの笑顔を、  
一緒に守っていこう。