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しおん

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21 ルキフェン・ゼラ・リンドウ

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 それは、一目惚れだった。完全なる。
 当時、遺伝子について調べていたユーリは、王立図書館に通い詰めて、それ関係の書籍を読みふけっていた。
 その中の一冊に、『遺伝子と二重螺旋』というタイトルの本があった。その本にまるで栞のように挟み込まれていた、一枚のフォトグラフを見つけたのが始まりだった。
 古ぼけたモノクロ写真の中の青年は、にこりともせず、薄い唇を真一文字に結んで、むしろこちらを、その鋭い切れ長の目で睨んでいるようでもあった。
 整った眉といい、すっと通った鼻筋といい、全体的に整った顔立ちであるが、どこか人を寄せ付けない怜悧さを含んでいるような感じがした。
 黒髪、だろうか。髪を長く伸ばして、頭の天辺で一つに結わえている。横髪を肩に垂らしているが、天使の輪が出来ていて、美髪だと察せられた。
 写真の裏には『千七百五十年四月 ルキフェン・リンドウ 二十五歳』と記されていた。と、言うことは、現在七十七歳だ。ユーリは頭の中のそろばんを弾いた。
 美しい、と思った。知らぬ間に、ユーリはその写真を懐に忍ばせ、本だけを棚に戻した。
 写真を見つめては、熱い吐息をこぼす日々。
 しばらく、ぼんやりとした日々を送り、そのうち写真の中の人物が、王宮付の高名な魔導師であることを小耳に挟んだ。その宮廷魔導師は『ゼラ』の称号を与えられた、類い希なる至高の存在であった。その称号を得られる者は、ごく僅かで、王国始まって以来たったの二人しかいないのだという。
 恋は盲目。当時のユーリはアグレッシブだった。
 王宮に出向いて、リンドウの研究室・ラボを訪ねたのだ。
「失礼します!」
 表に見張りもおらず、侵入するのは容易かった。
 ラボは広く、ざっと三十畳はありそうだった。右手の壁面にびっしりと本の詰まった作り付けの棚があり、樫の木の大きな平机が置いてある。机の上にはうずたかく本が積まれ、書類やさらの羊皮紙などで散らかっていた。
 部屋の中にはあちこちに雑多に物が置いてあり、百歩譲っても片付いているとは言えない状態だった。
 左手の一段高いスペースには白いグランドピアノが鎮座していた。
 正面は一面ガラス張りで、王宮から森を見下ろす、絶景が広がっている。
 陽光を受けて、その存在は窓辺に立っていた。背を向けているので、顔形は分からない。
 長い黒髪は白髪混じりで、床に届く程長かった。衣の裾も、同じく長く、床に垂れていた。驚く程、長身だ。
「ルキフェン・ゼラ・リンドウさま……?」
 ユーリは恐る恐る声を掛けた。
「何だ」
 響く低音。張りのある声だ。
 その人物がゆっくりこちらを向くのを、ユーリは生唾を飲んで見守った。
「なんだ、てめぇは。どこから入った」
 振り返ったその人は、写真の中の人物と、間違いなく同一人物だった。時を経て老成してはいるが、齢七十七とはとても思えない。肌つやもよく、目立った皺もない。老人と言っていいのだろうか。どう見ても五十代だ。
「正面から来ました!」
 リンドウの視界に入れたことで、ユーリは舞い上がった。
 彼の角膜に映し出されたのだと思うだけで、胸は高まった。
「うるせぇなぁ。そんなでけぇ声ださねーでも、聞こえてる。年寄り扱いすんな」
「す、すみません」
 ユーリの動作はいちいち大げさになる。腰を折っただけで、がばっと音がする。
「なにもんだ」
「ユリアン・ユリシーズと申します」
「ユリシーズ家の者か」
 王国に連なる血筋であることを、こんなに感謝した覚えはかつてない。だからこそ、こうして自由に王宮を行き来できるのであって、家柄の力とは強いものだ。
「リンドウさまは、ピアノを嗜まれるのですか?」
 何とか会話をしようと、部屋でまず目に付いた、ピアノについて触れた。
「ああ、大昔はな。今では、ただの飾りだが」
「一曲、お弾きしましょうか?」
「なんだ、弾けんのか、おまえ」
「ハイ!」
 幼い頃から情操教育、もしくは教養と称して母に習わされていたピアノの腕が、こんなときに役立つとは思わなかった。母に感謝しつつ、ユーリはピアノの椅子を引いた。
 ピアノの上にはごっそりと埃が溜まっていた。
 鍵盤の蓋を開けると、埃がぶわーっと立った。
 ゴホゴホと咳をする。
「下らねぇ曲聴かせたら、ぶっ飛ばすぞ」
「お任せください、お耳汚しはしません」
 ユーリは深呼吸を一つして、ノクターンを弾き始めた。流れるような手つきで鍵盤を叩く。流麗な音色がラボを満たす。
 リンドウは目を閉じて、演奏に聴き入っている。
 それで得意になったユーリは、ますます熱を入れて演奏を続けた。
 やがて、最後の一音を左手の小指で弾き、ノクターンを弾き終わった。
「ふん。悪くねぇ」
 リンドウは渋々、という感じで拍手を三度した。
「ありがとう、ございます!」
 リンドウが移動して、机の椅子に腰を下ろしたので、ユーリもピアノから離れて、机の近くまで近寄った。
 リンドウにはオーラがあって、おいそれとは距離を詰められない。
「で、おまえ。何用だ」
「は……」
 ユーリは固まった。用向きの理由を考えていなかった。ただ、現存する写真の中の男性の姿をこの目に焼き付けに来ただけだったのだから。
 ユーリは優秀とされる頭脳をフル回転させて、それらしい理由を探して構築した。
「リンドウさまは、今日ある『言の葉』や『はらから』の理論を考案された、第一人者だとお聞きました」
「まぁ、外れてはいねぇな」
 リンドウは机に頬杖を突いて、まじまじとこちらを見ている。
「是非、弟子にしてください!」
「は?」
 リンドウは頬杖から顎を滑り落とした。腕が、ガクンとなる。
「俺は弟子は取らねぇ」
「そんなこと言わずに、弟子にしてください。必ず、お役に立ってみせます! 損はさせません!」
「弟子はいらねぇっつってんだろうが」
 リンドウはにべもなかった。
「出てけ」
 リンドウは立ち上がると、ユーリをくるりと一回転させ、背中を押してドアまで追いやった。
 そのまま、ユーリは外に出されてしまった。
「二度と、来んな」
 バタン、とドアが背中で閉まった。
 だが、ユーリは一ミリも落ち込んではいなかった。老いて尚、あのかくしやくっぷり。それを見られただけで収穫は十分過ぎる程だった。
 恋に落ちる、とはよく言ったもので。禁断の恋ではあったが、ユーリはそれから毎日リンドウのラボを訪ねた。門前払いされても、追い出されても、めげなかった。諦めるということを知らなかった。アタックを続けること三ヶ月超、ユーリのあまりの熱量としつこさに、ついにリンドウが根負けした。
 老人は気が短い。それが彼に当てはまるかは不明だが。
「わーった。分かったよ、弟子にしてやる。ただし、ただの雑用係だからな! それ以下でも以上でもねぇ」
「はい、何なりとご命令ください!」
 ユーリは飛び上がって喜んだ。
 そうしてユーリはリンドウの押しかけ女房ならぬ、押しかけ弟子になったのだった。
 このときユリアン・ユリシーズ。十五歳になる年だった。
 リンドウにまず、言いつけられたのは、部屋の掃除だった。
 高級階級に生まれ、自分で部屋を清掃する、などという行為はしたことがなかった。それは下働きの者がすること、という認識だった。
 だが、リンドウの役に立つためだ、ユーリは張り切って腕まくりをし、散らかり放題の部屋を片付けた。埃をはたき、床を掃き、雑巾で拭って、不要なものは廃棄する。
 三日かけて片付け終わり、リンドウのラボは新築のような輝きを取り戻した。ピアノもピカピカだ。
 実験器具や何かと物が多いこのラボも、心なしか広々として見えた。
「見てください、リンドウさま。すっかり綺麗になりました!」
「ああ、よく三日で片付けたもんだな。エライ、エライ」
 リンドウは笑んで、子供に親がそうするように、ユーリの頭の天辺を叩いた。
 子供扱いされるのは心外だったが、褒められたので良しとした。
 それからユーリは、リンドウの研究の助手や論文の執筆、講演会の手伝いをした。
 時が過ぎゆくなかで、いつしか『ルキさま』と呼称することを許され、また、『ユーリ』と呼んでもらえるような関係になっていった。
 老人と少年というアンバランスな組み合わせに、驚きをもって宮廷内で噂が囁かれもした。人々はそれぞれに好きなことを言う。ユーリはそんな雑音は気にも留めなかった。
「ユーリ。おまえ、なんで、俺んとこに流れてきた」
 論文の整理をしていたユーリは顔を上げた。
「運命です」
 きっぱりと、そう伝える。
「おまえ、男に酷い目に合わされたな。酷く傷ついている。俺で気を紛らわそうと?」
「そんなことは、ありません」
 苦い過去に触れられて、ユーリは顔を歪めた。思い出すだに、忌まわしい。傷はまだ膿んでいる。例えルキ相手でも、詳細を語るに至らなかった。
「それで、セクシュアリティーをぼやかしてんのか」
 しかし、ルキにはきっと、全部お見通しだ。
「まぁ、俺はおまえがどっちであっても、一向に構わねぇけどな」
「あの…ルキさまには、私の過去が見えているのですか?」
「ああ、大雑把にはな。子細までは分からねぇが」
 ルキには千里眼と呼ばれる能力が備わっていた。特に未来視といって、遠い未来の出来事を詳しく記録する力においては、驚異的な精度を誇っていた。
「ぜひ、未来視の儀式を見学させてください! 後学のために!」
 と、いつかユーリは頼んでみたのだが、
「嫌だね。てめぇは、自慰行為に耽ってる所を他人に覗かれても構わねーのか?」
「そ、そんな、言い方……」
 返ってきたルキの直接的な表現に、口ごもって頬を朱に染めるユーリだった。
「それだけ、繊細なんだ。儀式はよ」
 ぽん、ぽんとルキに頭を叩かれた。
 それから何度かトライを試みたが、いずれも、
「駄目だ」
 と一蹴されるに終わった。
 ルキは酒好きだった。ユーリが晩酌に付き合うのもしばしばだった。
 酒が入ると饒舌になり、昔話をしがちだった。
「五十年前、魔人を生命の樹を模した、街全体を利用し、展開させるという術を使って封じ込めたことがある。イド・イシュタルという人猫族と手を組んでな。あれは、なかなか大がかりな仕事だった。俺が成してきたあらゆる偉業の中でも、トップクラスに数えられる功績だ。お陰で名が上がったがな」
「魔人、ですか……? そんな存在が実際にいるのですか?」
 その響きは、物語のなかにしかいない、幻のような存在だった。
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「何体かは俺がシメておいたから、しばらくは大人しくしているだろう。そう簡単に悪事は働けねぇ。だから、安心しろ。そんな心配そうなツラすんな」
 湿っぽいだろうが、とルキはワイングラスを傾けながら、ユーリの髪を撫でるのだ。
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「現在進行形でとある実験をしている。俺のなかの陰と陽を分かち、魂を分け与えて造ったホムンクルス二体を、それぞれの環境と家庭に置いて、どのように育つか」
「ホムンクルスですか? それを動かす動力源は、やはり、賢者の石ですか?」
「ああ、そうだ。よく勉強してるじゃねーか」
 ルキに褒められて、ユーリはぽっと赤くなった。
「賢者の石の精製に成功したのですか?」
「俺は錬金術師でもあるからな」
 ユーリは驚愕した。
 お伽話が急に現実になった。
 そんな感じだった。
 ルキはどこまでも先を行く先駆者なのだと、改めて畏敬の念を感じる。
「ホムンクルスを造ったというのは、秘密だぞ? 法律で禁じられているからな」
 倫理観の問題から、ホムンクルス製造は国に認められていない。
 尤も、そんな夢物語が実現されているとは、誰も考えもしないだろうが。
「ホムンクルスの成長具合が、滅法おもしれーんだ。まるで、父親になった気分だぜ。妻もめとらず、子も成さなかった、この俺がよぉ」
 ピスタチオの燻製をつまみに、お気に入りのアイリッシュウイスキーを煽りながらそう語るのだ。
 何か、オペラなどの見世物を見ているように、ルキの視線は遠くに投げられた。
 ホムンクルスを使った実験については、シラフのときに詳しく話を聞かされた。いつか、弟子であるユーリが継ぐ事になる計画だ、と。
 ルキはよくバルコニーに出て、煙草をふかしていた。
 部屋で吸わないのは臭いが染みつくのと、壁がヤニで汚れるのが嫌だからだという。
 ある日、ユーリが何をするでもなく、いつも通り隣に立っていると、
「おまえもやるかい?」
 と、ルキに煙草を勧められた。
「私、未成年ですが…」
「ま、かてぇこと言うなよ。ヤクとかキメるヤツよりゃマシだ」
 差し出されたパッケージの中から飛び出した一本を抜いて、口もとに咥えてみる。
 すると、ルキが顔を寄せて、煙草の火をユーリの煙草に移した。
「……」
 まるで、キスをしているようで、ユーリの顔は燃えるように赤く染まった。いつだってユーリはルキの前では乙女だった。
 しかし、息を吸った途端、むせて激しく咳き込んだ。苦くて、苦しい。煙が肺まで入ってしまった。
 ユーリは煙草から口を離した。
 足下に落として、つま先で火をもみ消す。
「初心者に、いきなり十ミリはきつかったかぁ」
 その様子を、楽しげにルキが眺めていた。
 大人はどうして、こんな苦くて不味いものを好んで吸うのだろうか。ユーリは不思議でならなかった。
「ユーリ、見てろ」
 ルキに呼ばれたので、ユーリはルキの方を見た。
 ルキがぽっと口から煙を出して、輪っかを作ると、後から吐き出す煙の塊を、その輪に器用に通して見せた。
「わあ」
 子供だましなのに、手品を見ているようで、ユーリは目を丸くした。
 ルキは、少年のようなイタズラっぽい笑みを作っていた。
 後日。
「ほれ」
 バルコニーでルキに新品の煙草のパッケージと、上品にルビーとダイヤモンドがあしらわれたジッポライターを渡された。
「日頃よく働いてっからな。ご褒美に、プレゼントだ」
「でも、私、うまく煙草を吸えません」
 それはルキも知ってるだろうに。ユーリは戸惑った。
「それは、一ミリのメンソールだ。後味がすっきりしていて吸い易い。初心者向け」
「はぁ……」
 ユーリは試しに一本取り出すと、咥えて火を点けた。貰ったばかりのジッポライターで。
「う……」
 確かに、ルキの吸っている煙草に比べれば、苦さはマシだったが、慣れない為か、やっぱり咳き込んでしまう。
「ま、そのうち美味く感じるようになるぜ」
 ルキは自分の煙草を咥えると、この間とは逆パターンで、ユーリの煙草から火を点けていった。
 二度目のキスだ。
 現実では決して叶わない、ルキとのキス。
 ユーリは思いきって煙草を肺に吸い込んでみた。何故だか、今度はすうっとした。顔は赤らんだままだったが、少し大人に近づいたような気がした。
 ルキに、まだだった煙草とジッポライターの礼を伝えた。
「ありがとう、ございます」
 ルキと過ごす日々はしあわせだった。
 充実した、なにものにも代え難い、至福のときだった。
 だが、突如としてそれは終わりを告げる。
 ルキが病に倒れたのだ。
 病床で、ルキの手を取ったユーリの手を握り返してくる。温かく、大きな手。
「おまえが、五十年早く生まれててくれりゃー良かったんだがな」
「私も、早く生まれたかったです! 同じ時代に生きたかった!」
 ルキの命の火が消えてしまう。
 ユーリは手を握り締めて、涙を散らせながら、頭を振った。
「あ、ああ、ああ、ルキさま!!」
「ユーリ。俺はもう、逝く。例の子供たちのことを、頼んだ。ああ、願わくばもうちょっと、おまえと一緒にいたかったなぁ」
 それが、遺言になった。
 ルキは急逝し、七十九年の生涯に幕を引いた。
 ユーリが、ルキと共にいられたのは、たった二年足らずだった。
 自分はルキにとって、役に立つ弟子だったろうか。頼りになったか、よくやったか、気は利いたか、信用は得られたか、愛されたか。
 分からない、分からない。
 死んでしまった今ではもう、何も。
 あれだけ愛しかったのに、ルキはユーリの腕の中からすり抜けて消えてしまった。
 ユーリはしばらく泣けもせず、無気力な日々を送った。やっと泣けたのは一ヶ月が経った頃だった。泣き出すと、止まらずに、いつまでも泣いていた。涙は尽きなかった。枯れなかった。追いかけても、追いかけても、届かなかったルキの背中。埋めようのない年の差という溝。六十余年の年の隔たりが介在した恋はついぞ実ることはなかった。
 煙草は、ルキと過ごすなかで、いつの間にか覚えていた。
 それもナユタに肺がん死を疑わせるほどの、ヘビースモーカーになった。
 そして、ルキから託された計画を、今、ここで実行しようとしている。それはユーリにとっても悲願だった。
 何としてでも成功させる。
 亡くしたものを、取り戻すのだ。
 ここ、アースシアは今日から三日間、幸福節と呼ばれる収穫祭に突入する。
 ナユタは今し方街の様子を見がてら、目的を果たすべく外へ出て行った。
「いるか、『あり』『何処いずこ』」
 机に座っていたユーリは、後ろを振り向かずに『はらから』の名を呼んだ。
 すると、すぅっと幻である二人の少女が姿を現した。
『はい、ここに。ユーリさま』
『何か、ご用でしょうか』
 『在処』と『何処』はこの状態では他人の目には見えない。その代わりに、現実世界に干渉も出来ない。そうするには顕在化させる必要がある。
「ナユタの行方を追え。何か、動きがあれば逐次逐一報告しろ」
『はっ』
『御意』
 二人の少女の幻は、霧のように消え去った。
 ふと、開け放った窓の外から、ドンドンと号砲が鳴るのを聞いたユーリは、気まぐれで窓から空を見上げた。
 白い煙が尾を引いて空を踊っている。
「昼花火か……」
 如何にも祭りらしい、とユーリは空模様ををしばらく眺めていた。
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