ディスティニーブレイカー~最強の白魔法使いを兄に持つ黒魔法使いの俺。使える魔法は四つのみだが実はその内の二つがチート級!?〜

夏蜜柑

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魔法学院〜入学編〜

第27話 無事、決着

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 翌日――
 他の生徒は朝礼の時間、俺は風紀委員会室で今回の事件に対する裁定を見守っていた。

 呼び出されたのは例の三人。
 男はローガン=フレオニール、女二人はヒルダ=バルバラ、オーレリア・セント・ミラーと言う名前だった。
 シエンの報告を聞きながら不機嫌そうな仏頂面で俺を睨む奴、俯いて真っ青になっている奴、我関せずといった感じで無表情な奴、その様子はバラバラだ。


「――と調べた結果、処罰の必要有と結論付ける。釈明はあるか?」

 そうシエンに問われ、真っ先に口を開いたのはリファに怪我をさせた張本人、ローガンだ。

「大アリですよ。何で俺らが処罰を受けなきゃいけないんですか」
「校内で無闇に魔法を使った事も問題だが、一番の問題はその魔法を故意に対人へ向けた事だ。それが差別によるものなら尚更、罪は重い」
「誤解ですって! 魔法の試し打ちをしてる所に彼女が来て運悪く当たってしまっただけなんですよ。故意だなんてとんでもない! それに、使った魔法だって許容範囲内の初級魔法だ」
「本人の証言と、目撃者もいる」
「本人って、彼女は俺達の事を嫌ってますからね。いい機会だとこの事を利用して俺達を嵌めようとしてるんですよ」

 ――この期に及んでいけしゃあしゃあとよく回る口だな

「それに、目撃者ってコイツですよね? を見てそう勘違いしてるんじゃないですか? 実際に見てないのに故意だと決めつけるなんて、よっぽど貴族が気に食わないんでしょうね。ひどい話です」

 何がそんな自信になっているのか、ローガンは俺に不敵な笑みを向けた。

「しかし試しとは言え、魔法を不用意に使ったのは事実です。その件についての処罰は甘んじて受けましょう。リファ=フロンティーヌさんにも後日、謝罪させて頂きますよ。それはもう、

 口元に厭らしい笑みを残したまま、仰々しく反省の態度を示す。

 ――レイフロの診断による状況証拠とリファによる本人証言だけで十分だと思っていたが……随分と往生際の悪い口上を並べるもんだ

 しかし、悔しいが否定しきれるほどの矛盾がない。俺が見た現場が事件後なのは確かだし、魔法を当てた事は認めているため保険医の診断もとは立証できなくなった。リファ本人の証言も偽証と言い張られると、それを否定する材料が無い。あるのは見聞きした俺の心証ぐらいだが、それは証拠にはならないだろう。

 そんな一抹の不安を抱いた時、沈黙を貫いていたイグナスが口を開いた。

「釈明は以上か? ったく、貴族のくせに糞みてーな言い訳並べやがって。お前にはその分の罰も追加するからな」
「ハァ⁈ どういう事ですか‼」
「さっき言っただろ、目撃者がいるって。――シエン」
「目撃者はレミーラ=スイウォール。見た事、聞いた事を全て証言してくれている。正誤システムにより彼女の証言が嘘偽りない証拠として受理された」
「う、嘘だ⁉」
「ならお前も今までした話しを正誤システム付きでもう一回話してみるか? 一つでも嘘があったら即退学にしてやる」
「そんな横暴許される訳――っ」

 イグナスの目付きが変わり、纏う威圧感が急激に増した。
 その雰囲気にローガンは言葉を失い、代わりに唾を飲み込む音が室内に響く。

「お前もこの学院の生徒なら誇りと品位を身に付けろ。まだここに居たきゃお前はもう口を開くな」
「――――っ⁉」

 ローガンが悔しそうに唇を嚙みながら下を向く。
 イグナスはローガンが黙ったのを確認すると、他の二人に目を移した。

「お前らの釈明は?」
「わ、私は止めました! あいつが勝手にやった事で、私は関係ないんですっ」

 ローガンが凄い形相でヒルダを睨み、イグナスは呆れたように溜息をついた。
 この期に及んで自己保身とは何とも情けない事である。

「……で、お前は?」
「私ですか……まぁ一緒にいましたし、結果こうなったのだから同罪でしょうね」
「他人事のような言い方だな」

 青い顔をしたままのヒルダの横で、オーレリアが飄々と言葉を返す。

「実際、他人の事ですから」
「ほぅ、反省は無しか?」
「してますよ。自分の適当さと感心の無さを、ですが」
「被害者には?」
「どうでしょう……抵抗もせず助けも求めず、彼女は受け入れてましたから」

 そこでオーレリアの瞳が俺を捉える。
 その瞳は感情を宿さず、それは彼女の声も同様だった。

「私が止めてればこんな大事にはならなかったものね。彼女にも、ちゃんと謝るわ」

 その態度にはっきりと不快感を覚える。

「悪いと思ってないなら謝る意味はないと思うぞ」
「無関心でいたのには責任を感じてるわ」
「…………」
「……素直に羨ましいわね……嫌な事に耐えてまで執着したいモノがある彼女が」

 囁くように発せられた最後の言葉。
 それだけは、彼女の本心な気がした。

 オーレリアは俺からイグナスへと視線を戻し、そして目を閉じて口を閉ざした。
 この女子生徒、どうにも掴みどころが無い。何でこの二人と行動を共にしていたのか甚だ疑問である。

 満足したのか、イグナスが結論を口にした。

「犯した事の重大さを反省させるため、三人とも共通で一週間の謹慎とする。部屋を出る事は一歩も許さん。そしてお前らの処罰は全校生へ掲示する。追加の処分は後日、個々人に通達を出すからそのつもりで。以上だ」

 そう告げ終わると、シエンが一歩前へ進み出る。

「今から貴殿ら三名を第一部隊へ引き渡す。ついて来い」

 オーレリアが後に続き、下を向いたヒルダがそれに続く。
 一拍置いてローガンが歩き出すと、部屋を出る間際、殺気を帯びた鋭い目がこちらに向いた。
 その目は血走り、強烈な憎悪を宿した瞳には俺の姿がしっかりと映っていた。

 ・
 ・
 ・
 ・

 シエンと共に三人が退出すると、室内には俺とイグナス、そして部屋の片隅で壁に寄り掛かるレイフロだけが残った。

「無事終わったな。俺の出番も無かったし、相変わらず抜かりの無い良い裁定するじゃねーの」
「おう、ありがとよ。オッサンも時間取らせて悪かったな」
「そんじゃ、一足先に俺は戻るぞ。坊主も、お疲れさん」
「あ、はい。お疲れ様です」

 ヒラヒラと片手を振り、レイフロは保健室へと戻って行った。
 残された俺は同じく残っているイグナスへと目を向ける。すると彼もまた俺に視線を向けていた。その目は観察でもしているかのように細められ、口元には愉快そうな笑みが浮かんでいる。

 ――この人にはあんまり関わりたくないんだよな……

「まあそんな嫌がんなよ。悲しいじゃねーか」
「別に、嫌がってる訳じゃ……早くここから出たいなとは思ってますけど」
「そう急くなって、お前に話しがあんだよ」
「話し……」

 嫌な予感がして思わず身構える。

判定決闘ジャッジメントバトルをやったらしいな。模擬的とは言え、随分と見せつける戦いっぷりだったそうじゃねーか」
「……ハァ。やっぱそういう情報って回るんですね」
「そりゃあな。お前、ブラックリスト入りしてるし」
「そうしたのは貴方でしょう。ったく、面倒くさい事してくれて……恨みますよ」
「んなもん、お前が正確な情報を開示しねーからだろうが。自業自得だ」

 ――この言い合いは不毛なだけだな……

「ところでよ、お前が戦った相手、強かったか?」
「当たり前でしょう。訓練も鍛錬もしっかりされてて、羨ましいほど魔法の才にも恵まれてましたよ」
「そうか。でも苦戦はしなかったんじゃないか?」
「それはレミーラに失礼ですね」
「否定は無しか?」
「大精霊の守護持ち相手ですよ? 聞く事が間違ってる」

 呆れて溜息をつくと、イグナスはなぜか愉快そうに笑い出した。

「いや、そうか。ならいいんだ……クックッ」

 ――何がんだよ……

「まぁなんだ、一ついい事を教えといてやる。世界各地にある魔法学院での特異な出来事はな、全てこの星の特殊機関へと情報が送られるんだ。クライヴの行った実験も、今回のお前の事も、対象になってるからな」
「え」
「星の守り人候補が集まってるんだ。事前の情報収集は当たり前だろう」

 ――言われてみればそりゃそうか……

 久し振りに“やっちまった”と反省する。少し考えれば思い至った事だ。

「……やっぱり何が何でも目立たないよう行動するべきだった……」
「お前には無理だろう。随分と素直に正義感強く育てられたみたいだしな」
「それはまあ……否定しません」
「ろくに魔法を使えないくせに平然と闇魔法を使うんだ。遅かれ早かれだったろうぜ」

 確かにそれはそうだ。俺には限られた方法でしかここの秀才達に対抗できる術がない。自分のために目の前にある脅威や理不尽に目を瞑れるほど大人でもない。
 そんな利己的な大人になりたいとも思わないので、イグナスの言う通り、手の内がバレるのも時間の問題だっただろう。

「ちょっと色々早過ぎますけどね……もう開き直る事にしましたけど」
「お、正確な情報開示をする気になったか?」
「ちょっと意味が分かりません。ところで、レミーラにはいつ聴取なんてしたんです?」
「昨日の夜だ。ここに治療入院してたからな」
「正誤システムって嘘発見器ですよね。そんな準備もしてたなんて少し驚きました」
「確実な証拠が欲しかったからな。魔力切れの体には酷だったろうが」

 それを聞いて首を傾げる。

「何で酷なんです? 入学の受付でやったみたいな、水晶に手を置くやつじゃないんですか?」
「あ? そんな可愛いもんじゃねーよ。端的に言やぁ自白装置みたいなもんだ。真実を話す分には問題ないが、嘘を話した途端に自身の魔力が体中で暴れて激しい苦痛を引き起こす。仕組みは秘密だが、国の尋問でも使われる魔道具だ」
「……なるほど。それでローガンは慌ててたんですね」

 ――横暴だとか言って必死に抵抗してたもんな

「あれじゃ自白したも同然だ」
「自分と同じだと思ってた貴族のレミーラがリファに有利な証言をするとは夢にも思わなかったんでしょうね」
「むしろ迷惑を掛けたからって本人から提案があったくらいだ。本来よっぽどの事が無い限り学生には使わないんだがな、手っ取り早く済んで助かったぜ」
「レミーラもあんな奴と一緒にされたらたまったもんじゃないでしょう」

 疲弊してるところに無い魔力を絞り出してまで協力してくれた彼女の誠意に、レミーラに対する印象は180度違うものとなった。
 やはり彼女には彼女なりの誇りがあり、悪い奴では決してない。
 今後は嫌われない努力をしてみようと密かに思った。

「そんじゃ、俺は今から校長ん所に行かなきゃならん。お前は真っ直ぐ教室に戻れよ」
「やっと解放してくれるんですね。お疲れ様でした」
「クックッ、言うじゃねーか」

 頭を下げ、風紀委員会室のドアノブに手を掛けた――その時。

「ああそうだ。お前、フェリスんとこの部に入ったんだってな」
「……それもバレてますか」
「俺も在籍してるからな。次は今週の終わりに行くんだろ? 集合命令掛かってんだが俺は行けねーんだ。悪いな」

 その衝撃的な事実に目を見開く。

 ――この威風堂々、暴君のような委員長が……

「フェリちゃん部に……」
「あ゛ぁ? あいつまだそんな事言ってんのか! あそこにはちゃんと【楽園守護部】って名前があるんだよっ」
「何だ、そうなんですか」

 ――良かった……これで心置きなく口に出来る

 一瞬エプロン姿で花の世話をするイグナスが頭に浮かび、その横で俺が同じようにしている光景が見えてしまって、鳥肌が立ったのは内緒だ。

「……お前……今、気色悪ぃ事考えただろ」
「え? いや、そんな事ありません……よ?」
「……フン。授業始まってんだ、早く行け」

 あんたが引き留めたんだろう……と喉元まで出かかり、それを飲み込んで一礼をし、今度こそ風紀委員会室を後にしたのだった。



 余談だが、一限の途中で教室へと戻った俺は盛大な拍手に出迎えられる事となった。
 静まり返った教室内と向けられた皆の視線に入った瞬間こそ居心地の悪さを感じたが、誰かが打った拍手を切っ掛けに次々と拍手が起こり、賛辞と称賛の声まで上がった時には気恥しさが勝って終始苦笑いするはめになってしまった。

 昼はリファとミサを誘って昼食をとりながら事の顛末を報告した。
 複雑そうではあったが二人の表情に安堵の様子が見て取れて、これで俺も一安心である。

 放課後、三人で保健室へ足を運ぶと、レミーラは既に寮の自室へ戻ったと聞かされた。
 レイフロ曰く治療の経過は良好で、あとは調子が戻るまで自室で安静との事だ。
 リファは礼が言えず残念そうだったが、こればっかりは仕方がない。


 そんなこんなで、一連の出来事は無事決着したのである。




 ******




『コンコン』とドアをノックする音が聞こえた。

 浴びていたシャワーを止め、適当に水気を拭き取り、スウェットパンツを履いてドアを開ける。

「――――っ!!!!」
「ああ、なんだセシルか。どうした?」
「ど、どうしたって――っ」

 頬を赤らめ、焦っているのかしどろもどろになっている。

 ――あ、上半身裸はまずかったか……

 貴族は人前にこんな格好で出る事など有り得ないのだろう。

「悪い、何も考えず急いでシャワーから出て来たんだ」
「い、いや、急に来たのは僕だから謝らないでくれ。少し驚いただけなんだ」

 そう言って「ハハハ」と笑っているが、その頬は明らかに引き攣っている。やはりマナーとして有り得ない事なのだろう。少し恥ずかしくなってきた。

「あー……とりあえず、入るか?」
「だ、大丈夫! すぐ済むからここで!」

 セシルはコホンと咳払いをし、顔を引き締めて用件を話し始めた。

「一言謝りたくて来たんだ。……君を見くびり、侮るような発言をして本当にすまなかった」

 頭を下げようとするセシルを慌てて止める。

「おいおい、俺はそんな事思ってない。お前だってそんなつもりなかっただろ?」
「もちろん! でもそれは言い訳だ。ルル達と反省してね……僕達の言葉は、結果として侮りだったんじゃないかって……」
「心配してくれたのは伝わってる」
「うん……ありがとう」

 そう言ってセシルは微笑した。

「君には驚かされてばかりだよ。素晴らしい戦いだった」
「学年一の実力者に褒められるとは光栄だ」
「はは、僕もうかうかとしてられないね」

 表情は笑んだまま、しかし、セシルの目から笑みが消える。

「無詠唱魔法に多重バフ、戦闘慣れした身のこなしと確かな技術。瞬時に判断を下せる程の知識と、行動に移す度胸は経験からかな? 貴族の中でもここまで卓越した能力がある者はなかなかいないよ」
「……買い被り過ぎだ」
「極めつけは君の使った闇魔法だ。あの魔法を文献以外で見る事が出来るとは思わなかった」
「…………」

 そしてセシルの口元からも笑みが消えた。

「君はいったい、何者だい?」

 俺達の間に沈黙が流れる。

 ――何者……か。胸を張ってそれを言えたら、どんなに嬉しいだろうな……

 そんな感慨に浸り、現実を再確認する。
 笑みを消したセシルに、今度は俺が微笑み返す番となった。

「……無いなりに努力をしてきた結果が今の俺だ。『何者か』……その答えに、俺は俺だとしか言えないな」

 セシルは一瞬キョトンとした顔を見せ、その後に綺麗な顔を崩しておかしそうに笑った。

「はは、違いない! ここでは誰もがそうだったよ。もちろん、僕も僕だ」
「ああ。悪いがお前がどんなに凄い奴でも、俺は今後もアクアマリン家とか関係なく接するからな」
「それは是非お願いするよ。僕も、君が何者であっても変わらず接すると誓おう」
「大げさだな」
「ただ者じゃない……それは確かだからね。でも、今はそれでいいや。――それじゃ、時間取ってくれてありがとう。ルル達もだけど、何気にゼルが一番気にしてたから機会があったら声掛けてやってくれ」

 そう言ってセシルは自分の部屋へと戻って行った――……のだが、俺はある事を思い出し、部屋に入る寸前のセシルをドアから頭だけを出して呼び止めた。

「そうそう! お陰様でブラックリスト入り、絶賛継続中みたいなんだけど」
「――っあ!!」
「……ちょっと嫌味。でも不可避だったのは知ってるから気にするな。それじゃ」

 笑いながら扉を閉めると、外から「ごめーん!」と叫ぶセシルの大きな声が聞こえた。
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