醜い夫に添い遂げたわたしの来世

なかの豹吏

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醜い夫に添い遂げたわたしの来世

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 ――遥か昔、ある領主の家に一人の娘が産まれた。

 何不自由なく育ったその娘は、賢く、美しく成長していき、誰もが幸せな人生を送るだろうと信じて疑わなかった。


 ―――だが、悲劇は突然襲ってくる。


 対立していた隣の領主が、娘ら一族の領土を奪おうと侵略して来たのだ。

 何とか大事な娘だけはと主は家来に娘を託し、身なりを変え、身分を隠して滅びゆく地から逃した。

 追手が差し向けられ、傷を負わされながらも必死に家来は娘を守り、獣道を進んでいく。

 命からがらある村に辿り着くと、気力で身体を引きずっていた家来は一人の男に娘を託し、そして力尽きた。

 託された男は平凡な村の村民で、大きな身体に突き出た腹。 力持ちではありそうだが、お世辞にも褒められた容姿ではなく、どこか頭も鈍そうだった。


 ―――賢く、美しい娘は思った。


 自分は、なんて不幸な人生を生きるのだろうと。



 その後、娘はどんな人生を生き、そして閉じたのだろうか―――――









 ◇◆◇◆◇





 朝の電車の中、注目を集める一人の少女がいた。

 通勤、通学中の男達が視線を向けずにはいられない程に整った顔立ち。 理性をむしばむ強烈な女性らしさ。 その豊かな胸辺りまで伸びた美しい髪は、まるで男を虜にする胞子を飛ばしているかのような、芳しい香りを漂わせている。

 まさに見られる事が宿命として生まれた美少女、現在高校二年生の神座麗かむくらうるは

 それはどうやら、彼女自身自覚しているようで―――


( まったく、毎日毎日ジロジロと……言っとくけどわたしは超絶美形のイケメンしか興味ないからっ! あとバカも嫌い )


 大分正直に育った娘さんのようだ。
 自分の価値を理解し、相手にも高い基準を求める麗。 特に見た目にはかなり厳しい採点が下され、未だに合格者は一人としていない。




「おっ……大丈夫か?」
「貧血?」


 途中の駅に停まる直前、近くで騒めきが起こる。
 どうやら誰かが倒れてしまったようだ。

 電車が止まると、大柄な男が軽々と倒れた病人を抱えて電車を降りるのが見えた。


( あれ、うちの制服。 女の子も )


 男は麗と同じ学校の男子のようで、倒れた女性も偶然同校の女子生徒のようだ。


( 満員電車って程でもないのに、よっぽど具合悪かったのかな…… )


 麗は周りの人と同じように、降りた二人を見ていた。

 の筈が―――



「……なんで降りてんの……わたし……」


 麗がホームで茫然と呟いている間にも、男子生徒は意識の無い女子生徒を抱え、改札に向かって歩き出す。 駅員に話して、事務室か救護室で休ませようというのだろう。






「あの、この子倒れちゃって」

「えっ?  ああ、じゃあ事務室に……そのまま来れますか?」

 声を掛けた駅員は自分より明らかに大きな男子生徒を見て、彼の方がスムーズだろうと判断したようだ。


 事務室に入り、女子生徒をソファに寝かせると、

「ご協力ありがとうございます。 二人共同じ学校だよね?」

「わかりません。 俺、今日転校してきたばっかりだから」
「え、でも……」

 怪訝そうな顔をする駅員、その視線が自分から少し逸れている事に気付いた彼が横を向くと―――

「君は……」

「この子は一年生です、わたしと彼は二年生で」

 驚いた顔をする男子生徒の代わりに駅員に代弁しているのは、いつの間にか隣に居た麗だった。 ブラウスに付けているリボンの色で学年がわかったようだが、今日転校して来たと言う男子生徒にわからないのは無理もない。


( なにしてんだろ、わたし…… )


「わかりました。 彼女は休ませて様子を見ますので、君達の事は学校に連絡しておきましょう。 遅刻になっちゃうでしょ?」

 駅員はそう言うと、話は麗とした方が早そうだと二人で机のある方に向かって行った。


 暫くして―――


「ひぃぃっ……!」


 背後から聴こえた女性の悲鳴に振り向く麗。

「ぅ――あぁ……」

 その際に舞った麗の艶やかな髪が鼻先を掠めると、職務を全うしようと自制していた駅員が恍惚の表情を浮かべる。


「どうしたの!?」

 駆け寄ってみると、半身を捻ってこちらを見る困った顔の男子生徒と、怯えてソファにしがみ付く女子生徒の絵面が見える。


「まあ、目覚めにこんなデカイのがいたらビビるよな……」

 短めの黒髪をガシガシと掻いて苦笑いをする男子生徒。 麗は一つ溜息を吐き、ソファで震える女子生徒に寄り添う。

「車内で倒れたの、覚えてる?  彼がここまで運んでくれたんだよ?  怖くないから」

 簡単な紹介をしてもらった男子生徒は、まだチラチラと警戒して見てくる一年生女子に向けて、

「その、怖がらせてごめん」

 頭を下げるのも迫力がある体格だ。
 その大男に向かって立ち上がった麗は、何故か不機嫌そうに眉を寄せていた。

「別に謝ることないでしょ、助けてあげたんだから」

「あ、ああ」

 自分の何倍もある男子生徒を怯ませる美少女。
 余程気が強いのかと感じるが、本来麗は厄介事に関わらないし、目立つような事はしない。

 それでなくても目立つ存在なのはわかっているし、余計なやっかみを増やしたくないからだ。 つまり、今回は特例、というか、本人も何故こんな事をしているのか不思議なくらいだろう。

 それと、不思議な事は他にもあるようだ。


( わたしこそ、なに怒ってるんだろ…… )


 自分の感情が理解出来ない。
 何をした訳でもない彼を相手にして、向きになっている自分が恥ずかしくなってくる。


「で、あなたの名前は?」

 照れ隠しするように話題を変える麗。

「俺の名前は山木秀雄やまきひでおだけど、なんで?」
「なんでって……学校に連絡してくれるって言ってたでしょ!?」

「ああ、そっか」


( ば、バカなのコイツ……! 用もなくてわたしが名前なんか訊くわけないでしょ!?  背が高いだけでちょっと太ってるし、顔もなんか熊のプ◯さんみたいで締まりがないってゆーか……そもそもあんたなんか査定する価値すらないんだからっ! )




 それから、倒れた一年生の女子生徒はまだ様子を見るらしく、二人は事務室を出て学校に向かう事にした。



 また一緒に電車に乗り込み、秀雄を観察する麗。


( このプー、わたしと一緒にいてもなんか自然体なのよね…… )


 大体の男は自分を好意的に見てきたり、緊張してぎこちなくなる筈。  それが普通だというのはここまでの人生が証明している。

「山木くん、だっけ?」
「ああ」

「今日が転校初日なの?」
「そう」


( どうりで見たことないと思った。 こんなデカイのいたら知ってるもんね……―――てか、返事タイト過ぎない!?  もうちょっとなんかあるでしょ!? )


 話し掛けて感は麗の性質上仕方ないが、それにしても素っ気無い。  つい不満顔で秀雄を睨んでいると、

「さっきは助かったよ。 あの子大分怖がってたからさぁ」

「……仕方ないでしょ、あれじゃ」

 睨みを利かせても効果の無い秀雄に、恨めしそうな声色で応える。

「ありがとう」

 朗らかな顔でお礼を述べてくる秀雄を見て、麗は睨むのを諦めて表情を和らげた。

「いーえ、どういたしましてっ」

 皮肉交じりに応えると、秀雄は楽しそうに笑う。

「ははっ、おもしろいなぁ。 あれ?  名前なんだっけ?  ごめん」

「わたしは神座麗、まだ言ってなかったから謝らないでいいのに」

「かむくら、うらは?」
「うーるーはっ」

「そうか、ごめんごめん」

 眉を寄せる麗を気にも留めず顔を綻ばせる秀雄。


( 調子狂うな……一緒にいるとわたしのキャラが崩壊しそう…… )


「――って、ここ降りる駅だからっ!」
「おおっ?」

 慌てて秀雄の大きな手を引いて電車から降りる。

「もうっ、ほんといつもぼーっと……」

 ホームに降り立つと、振り返った麗が文句を言う途中言葉を止めた。 まだ繋いでいる手を見つめて、何か考えているような、ただ見ているような、読み難い表情を浮かべている。


( 違和感がない………のが、違和感…… )


「どうした?」

 何も言わずに立ち止まる麗に声を掛けると、きょとんとした顔で秀雄を見上げ、長い睫毛を何度か揺らした後、

「……ねぇ、前に会ったことある?」

「誰に?」

「………もういい」


 要領を得ない秀雄にムスッとした顔で手を離し、二人は再び学校に向かって歩き出した。






 ―――季節は秋。


 校門までの道には、鮮やかな紅葉が道行く人々を楽しませている。


「住む場所が変わっても、これは変わんないなぁ」

 転校初日、恐らく最近越してきた秀雄が景色を愛でるように見上げていると、


「―――もう一度、言って」


 何故か立ち止まっていた麗が呟く。

 微かに聴こえた声に振り向いた時、麗が足を止めている事に秀雄は気付いた。

「なにやってんだ?」

「もう一度言って……今の言葉」

 何を言った訳でもない、風景と交わした独り言だ。

 秀雄が困った顔をしているのは、それを『もう一度』、と言う麗の顔が、酷く歪んでいたからだった。

 あの何気無い言葉に心を痛めているような、悲痛な表情を向けて訴え掛けてくる。  

 麗と離れた距離を戻り、秀雄は心配そうに話し掛ける。

「今の……って、別になにも……。 どうしたんだ?」

「……わかんない、わかんないけど―――わたしのなのっ……!」


 ――― “わからない” ―――


 それなのに、確信のある強い語気で言い放つ麗。
 振り払い切れない “ナニカ” に俯き、それを掴めない、伝えられない悔しさに唇を噛む。


「……まいったな」


 当然理解出来ない秀雄は眉尻を下げ、頭を掻いている。

 今日出会って僅かな時間ではあるが、大きな身体の自分に全く物怖じしない態度、駅員への対応や、怯える一年生の女子生徒を宥める姿は、頼りになるしっかり者に見えた。

 その彼女がこんな無理解な事を言うとは思わなかっただろう。  秀雄の言った独り言のどこに『わたしのせい』、があるのか。


「……わたし、おかしくなってないから……!」


 麗は掌を強く握り、押し殺した声を放つ。

 自分は真剣に話している、気を違えた訳ではない。  それを秀雄に、或いは自分にも言い聞かせているのかも知れない。


「ああ、わかってる。 俺も、さっぱりわからないのに、どっかわかってるんだ」

「……ほんと?」

「だから、まいってる」


 弱々しい目で見上げてくる麗に、自分もその “ナニカ” に戸惑っていると応えると、麗の表情は安堵と嬉しさの混じった顔に変わる。

「でもまぁ、わかんないし、学校いこう」

「……てきとーな奴……」


 楽観的な秀雄に不満顔の麗。

 相変わらず「ごめんごめん」と笑いながら話す秀雄を見ていると、知らずに釣られて笑ってしまう自分が居た。


「一応言うと、俺が言ったのはだよ」

「あれ?」


 秀雄を追って目線を上げる麗の目には、季節の木々が織り成す芸術作品が映る。


紅葉もみじ


「はい」


「きれいだな」
「えっ……」



「って言ったんだ……けど、なんでうらはが赤くなってんだ?」

「だ、だって今、わたしのこと……」

「ん?」


「……ゔゔ~~―――知らない! わたしはうるはっ! いい加減覚えろッ!!」


 季節とは無関係に紅葉こうようした麗は、秀雄に怒声を浴びせて足早に登校を再開する。


 取り残された秀雄は、遠ざかる怒りの背中に呆然と呟く。


「……ああ、ごめん……」





 ◇◆◇




( わたし、どうしちゃったんだろ……あの時、気がして、当たり前に返事してた……。 それに、なんであんな奴のことずっと考えて……―――お、おかしいって……! あんなの全然タイプじゃないっ!  論外、余裕でアウトなんだから……! )


「……手、大っきかったな……」


「うーるはっ!」
「――わぁっ!?」

「おお、予想以上のリアクションだね……」

 自席で思案に耽っていると、ショートカットの悪戯そうな顔をしたクラスメイトが突然声を掛けてきた。

「お昼一緒に食べよっ」
「う、うん」

 今は昼休み、クラスメイト達は其々に仲の良い友人達と会話を弾ませながら食事をしている。


「ねね、D組に来た転校生見た?」
「え?」

「すっごーくでっかくて、熊みたいなんだって!」
「ああ……まぁ」


 その情報だけで充分、既に体験済みだ。


「きっとさ、お弁当ちょーデカイんじゃない!?」

「そうね、バカみたいに食べるから、あのひと」


 呆れた顔で、なのにどこか嬉しそうに話す麗は、その言葉の意味を理解していなかった。


「……知ってるの?  うるは……」

「えっ、なんで?」

「だって……」


 友達の反応は当然、麗がそれに気付いていないだけだ。


「それに、って……なに?」

「なに……って……」


 不思議そうな顔を向けてくる友達に、呟きながら自覚していく麗。


 秀雄に感じた違和感ナニカ、それがずっと頭の中にあった。 

 解ってきたのは、その “ナニカ” は蓋をして隠されたりしたモノじゃない。

 忘れたくない思い出の海で、忘れないように持ち帰ってしまった貝殻のようなモノ。



 ―――その貝殻思い出が今、麗の中で音を鳴らす。



 断片的ないくつかの映像、それと共に理解する感情。 自分と秀雄の関係。


 そして―――


 傷を負いながらも笑う、腹の出た大柄な男に泣きつく女。  二人の頭上から落ちてくる、紅く染まった枯葉達。


 泣き止まない女の背中に大きな手を添えて、頭上を見上げた男が口を開く―――







 ――――住む場所が変わっても、これは変わんないなぁ………な、だから泣くな。  紅葉もみじ――――





「――ッ!!」




 違和感がある。


 さっきとは違う違和感だ。


 今、感じている違和感は―――




「……こんなに……近くにいるのに……」

「う、うるは……?」


「なんで――――一緒にいないの……?」




 ―――それが、違和感の正体。




「あのバカ………来世まで引きずる程………」

「ちょ……っ! うるは! どこ行くのっ!?」


 突然立ち上がり、血相を変えて教室を出て行く麗を呼び止める声。


 それはもう、今の彼女には届かない。


 髪をなびかせ走る麗に、再び見えた映像。




 白く老いた長い髪、寂しそうな瞳を茜の空に向け、愛おしく零す、惜しみ切れない名前。


「っ……!」




 届かないとわかっていても、届けたい想いを何度、何百、何千と投げたことか。


 その想いが、もうすぐ届く―――






「あな――山木くんっ!!」


 秀雄のクラスまで走り、教室の入り口から叫ぶ。


「おい、神座さんだ」
「なんでうちのクラスに?」
「山木って……転校生だよな?」


 目立たないように過ごしていた目立つ麗が、後先考えずに叫んだ。


「――ん?  ああ、かむくらうらは」

「うは!  ちょっときてっ!」

「いや、だってまだ飯――」
「持ってきなさいッ!!」


 予想通り大きな弁当箱を広げていた秀雄は、「お、おお」と鋭い声を張り上げる麗に押し切られて立ち上がる。


 急いで弁当箱を持って教室を出た転校生、それを普段目立つ行動をしない注目の美少女が呼びつけ、連れ出した後の教室は―――



(((( な……なにごと? ))))






 再び大きな手を引き、階段を駆け上がる。


「お、おい……転ぶって……!」


「……知らないっ!  あんたなんか……知らなければ……っ!!」


 階段の途中、髪を振り乱し振り返った麗の目には、大粒の涙が浮かんでいた。



「……ごめん」

「なんで……謝るの?」


 震えた声で尋ねてくる麗。
 事態を理解せずに謝る秀雄に対し、非難の目を向けている。


 わかる筈が無い……が、わからない筈が無い。
 麗はそういう目をしている。


「これは、癖なんだ。  昔から俺は、何故か謝らなきゃならない気がしてた」


 段差の上にいる麗は、それでも少し背の高い秀雄にしがみ付いた。

 屋上まで行くつもりだったのだろうが、とても間に合わない、我慢出来なかった。  胸のワイシャツを両手で痛いくらい握り、顔をその上に埋める。


「謝ることないのに………バカっ」

「ごめ――」


 言葉を遮るように太い首に腕を回し、秀雄の横顔に涙で濡れた顔を『違う』、と左右に振って擦り付けた。  そして……


 謝る必要の無い言葉を紡いでいく―――



「――ありがとう……生まれ変わっても、忘れないくらい……愛してくれて………」



 麗の言った意味を、秀雄は理解していない。 そう思うが、それでも構わなかった。 



 だと、彼女は知っているから―――



「わたしが悪いの……先に逝ったあなたを、何度も呼んでしまったから………」


 生れながらに背負った秀雄の負い目、それを背負わせたのは自分だ。  一人過ごした晩年の日々、想いを空に打ち上げ続けてしまった妻の懺悔だった。


 謝る必要の無い “二人” は、永い時を置いて再び見つめ合う。


 両手で再会した愛しい夫の顔を包み、泣きじゃくった顔で見上げた妻は、全てを許し、慈しむ微笑みを見せ―――



「どうせ、覚えてないんでしょう?  昔からあなた、忘れっぽいから」



「……ごめん。  でも、わかった気がする。  俺が謝りたかったのは、お前なんだな」



「……ばか。  わたしじゃなかったら……謝っても許さないから……」







 ―――愛する人は、醜く馬鹿な男。

 大昔、初めて出会った時の印象を微かに残した麗は、美しく賢い男を求めたのだろう。


 時代が変わり、人も景色も昔とは様変わりした。
 二人も違う育ち方をしただろう。


 それでも―――


 取り戻した想いが傍に求めたのは、『山木秀雄』と名が変わっただけの夫だった。





 ◇◆◇◆◇




 美しく、賢い領主の娘は、平凡な村民の男に託された。

 強く、優しいその不男は、迫る追手を追い払いながら、時に傷付き、住む場所を変えてもなお、

 笑顔を絶やすこと無く生涯娘を守り、愛し続けた。

 故郷を追われ、家族を失った悲運の娘は、絶望した人生を救い、守り続けてくれた明るい人柄を愛した。



 ―――その想いは、生まれ変わっても失われない程愛に満ちた、幸せな人生だった―――


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