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第10章 国立学校 (後期)
『ブレイズ』へのダンジョン遠征 9
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翌日の朝早く、またもや俺は目を覚ました。
今回も外は真っ暗な時間帯。
……なんでこんな時間に起きたんだろうな?
そう思いながら、なんとなくベッドから降りずにそっと索敵魔法を使う。
すると俺たちのテントのすぐ外に、誰かがいるマークがある。それも『白いマーク』だ。
このマークは以前オーク討伐の時に出たことがある。
あの時は味方というよりは敵になる人物だった。
もしかして今回もそうなんじゃないのかな?
俺は急遽、寝たままテントの中に結界を張る。
そして俺たちが普段使用する他のテントにも白いマークがあるようだ。
だがそちらには元々アンドリュー達王族が使用することもあって、テントを張った時からずっと結界を張ってある。
もちろん他のクレイン国側のテントにもそれぞれこっそりと結界を張っておいた。
そうでないとすぐに結界の事がバレてしまうし、あいつらが一体誰を標的にしているのかが分からないのだ。
どうやらあの3人が忍び込もうとしているテントは俺たちのテントとアンドリューたちがいるテントだけのようで、他には行っていない。
少なくてもこれで、標的は俺たちスノーホワイトとアンドリュー達王族に絞られた訳だ。
しばらくすると、外にいた2人がテントを捲って中を見ていることがうかがえた。
そして1人を残して、もう1人はもう1つのテントの方へと向かったようだ。
……ということは、本来の標的は王族だったのか。
だがあちらには王族以外に、リーシェさんとリリーさん、エミリーさんも一緒にいてもらっている。
結界だけでも大丈夫だと思ったが、一応念のためにだ。
こちらを覗いている奴は特に何をしようとしてくるわけでもなく、まるで中を見張っているような感じだ。
俺は腕に抱いている子竜姿のユーリに念話で声をかけてみる。
最初は全く反応がなかったが、何度も呼びかけている間に目が覚めたようだ。
『どうしたの、にぃに?』
ユーリは念話で俺にそう話しかけてくる。
俺は今の状況を話し、俺と入れ替わってこのベッドに寝ていてくれと伝えた。
それだけで話が分かったのか、ユーリはすぐに布団の中で人型に戻り、俺も布団を被る。
そして俺はゆっくりと布団の影の中へと消え、移動を始める。
最初はアンドリュー達の所を確認に……と思っていたら、先程そちらへと行った1人が慌てた様子で戻ってくるのが見えたので、彼らからは見えづらい場所にある影から顔を出し、3人の会話を聞くことにした。
「おいっ!あっちのテントには結界が張ってあるぞ!おかげで中へと入れないんだ!こうなったらあの銀髪の小僧を起こして結界を解かせるしかない
その獣人は小声でそう吐き捨てると、チッ!と舌打ちをする。
それを聞いたもう1人の獣人……こちらを見張っていた奴がテントの入り口を捲って中へと入ろうとする。
だが結界が張ってあるので、思い切り足で蹴飛ばしてしまったようだ。
結界が鈍い音をたてて震えると、流石に2人もここに結界が張ってあることに気づいたようだ。
「チッ!あいつ……!テントを捲れるからてっきり結界を張ってないと思ったのに、しっかりと張ってやがった!」
「こうなったら、他の人族を人質に取ってでも言うこと聞かせようじゃないか。……俺たちを舐めるなよ?」
2人はとてもイライラした感じでそんな事を言っている。
……良かった、みんなのテントにもしっかり個別にだけど結界張っておいて。
これならみんなにも危害を加えることはできないからね。
それから2人は手分けしてあちこちのテントを見て回ったようだが、どこも侵入することはできなかったようで、最終的にまた俺のいるテントへと戻ってきた。
今度はもう1人の獣人もいるようだ。
「……どこもかしこも外からでは分からないが、しっかりと結界を張ってやがる。」
「あいつ……案外用意周到なんだな。見た感じただのお綺麗なガキかと思っていた。だが一緒にここまで来る間にその能力が異常だということは理解していたはずだが……まさかここまでやるとはな。」
「……こいつ、どこまで我々の計画を知っているんだろうな。」
「それは分からん。だが、少なくてもこんな風に結界を張るんだから、何かしらの情報は得ているのかもしれない。」
「……それはまずいな。できればこの状況を上の方に知らせたいのだが、さすがにこのダンジョンに入ってからはいつもの連絡手段が使えなくなっている。どうしたものかな……。」
3人はそんな事を話すと、一様に低く唸りだす。
3人とも肉食獣の見た目してるから、そうやって唸りだすと少し怖いね。
俺はこれ以上3人からは話が
今すぐ捕まえて白状させても良いが、全くと言っていいほど証拠がない。
それに先ほどまでの会話からも、こいつらが何をしたいのかが全く分からないのでは、捕らえたとしても他の獣人兵に不信感を与えてしまうかもしれない。
……音声や動画を録画する魔道具って無いかなぁ。
俺はそこまで思ったところで、ふと自分のスマホを思い出す。
……あれ?
あれってカメラ機能に動画を撮る機能があったよね?
俺はそこまで思い出し、先ほどの会話を動画で撮っていれば良かったとショックを受けた。
彼らは今日も諦めたのか、また自分達のテントへと戻って行った。
……よし、次回からは証拠を残そうかな。
今回も外は真っ暗な時間帯。
……なんでこんな時間に起きたんだろうな?
そう思いながら、なんとなくベッドから降りずにそっと索敵魔法を使う。
すると俺たちのテントのすぐ外に、誰かがいるマークがある。それも『白いマーク』だ。
このマークは以前オーク討伐の時に出たことがある。
あの時は味方というよりは敵になる人物だった。
もしかして今回もそうなんじゃないのかな?
俺は急遽、寝たままテントの中に結界を張る。
そして俺たちが普段使用する他のテントにも白いマークがあるようだ。
だがそちらには元々アンドリュー達王族が使用することもあって、テントを張った時からずっと結界を張ってある。
もちろん他のクレイン国側のテントにもそれぞれこっそりと結界を張っておいた。
そうでないとすぐに結界の事がバレてしまうし、あいつらが一体誰を標的にしているのかが分からないのだ。
どうやらあの3人が忍び込もうとしているテントは俺たちのテントとアンドリューたちがいるテントだけのようで、他には行っていない。
少なくてもこれで、標的は俺たちスノーホワイトとアンドリュー達王族に絞られた訳だ。
しばらくすると、外にいた2人がテントを捲って中を見ていることがうかがえた。
そして1人を残して、もう1人はもう1つのテントの方へと向かったようだ。
……ということは、本来の標的は王族だったのか。
だがあちらには王族以外に、リーシェさんとリリーさん、エミリーさんも一緒にいてもらっている。
結界だけでも大丈夫だと思ったが、一応念のためにだ。
こちらを覗いている奴は特に何をしようとしてくるわけでもなく、まるで中を見張っているような感じだ。
俺は腕に抱いている子竜姿のユーリに念話で声をかけてみる。
最初は全く反応がなかったが、何度も呼びかけている間に目が覚めたようだ。
『どうしたの、にぃに?』
ユーリは念話で俺にそう話しかけてくる。
俺は今の状況を話し、俺と入れ替わってこのベッドに寝ていてくれと伝えた。
それだけで話が分かったのか、ユーリはすぐに布団の中で人型に戻り、俺も布団を被る。
そして俺はゆっくりと布団の影の中へと消え、移動を始める。
最初はアンドリュー達の所を確認に……と思っていたら、先程そちらへと行った1人が慌てた様子で戻ってくるのが見えたので、彼らからは見えづらい場所にある影から顔を出し、3人の会話を聞くことにした。
「おいっ!あっちのテントには結界が張ってあるぞ!おかげで中へと入れないんだ!こうなったらあの銀髪の小僧を起こして結界を解かせるしかない
その獣人は小声でそう吐き捨てると、チッ!と舌打ちをする。
それを聞いたもう1人の獣人……こちらを見張っていた奴がテントの入り口を捲って中へと入ろうとする。
だが結界が張ってあるので、思い切り足で蹴飛ばしてしまったようだ。
結界が鈍い音をたてて震えると、流石に2人もここに結界が張ってあることに気づいたようだ。
「チッ!あいつ……!テントを捲れるからてっきり結界を張ってないと思ったのに、しっかりと張ってやがった!」
「こうなったら、他の人族を人質に取ってでも言うこと聞かせようじゃないか。……俺たちを舐めるなよ?」
2人はとてもイライラした感じでそんな事を言っている。
……良かった、みんなのテントにもしっかり個別にだけど結界張っておいて。
これならみんなにも危害を加えることはできないからね。
それから2人は手分けしてあちこちのテントを見て回ったようだが、どこも侵入することはできなかったようで、最終的にまた俺のいるテントへと戻ってきた。
今度はもう1人の獣人もいるようだ。
「……どこもかしこも外からでは分からないが、しっかりと結界を張ってやがる。」
「あいつ……案外用意周到なんだな。見た感じただのお綺麗なガキかと思っていた。だが一緒にここまで来る間にその能力が異常だということは理解していたはずだが……まさかここまでやるとはな。」
「……こいつ、どこまで我々の計画を知っているんだろうな。」
「それは分からん。だが、少なくてもこんな風に結界を張るんだから、何かしらの情報は得ているのかもしれない。」
「……それはまずいな。できればこの状況を上の方に知らせたいのだが、さすがにこのダンジョンに入ってからはいつもの連絡手段が使えなくなっている。どうしたものかな……。」
3人はそんな事を話すと、一様に低く唸りだす。
3人とも肉食獣の見た目してるから、そうやって唸りだすと少し怖いね。
俺はこれ以上3人からは話が
今すぐ捕まえて白状させても良いが、全くと言っていいほど証拠がない。
それに先ほどまでの会話からも、こいつらが何をしたいのかが全く分からないのでは、捕らえたとしても他の獣人兵に不信感を与えてしまうかもしれない。
……音声や動画を録画する魔道具って無いかなぁ。
俺はそこまで思ったところで、ふと自分のスマホを思い出す。
……あれ?
あれってカメラ機能に動画を撮る機能があったよね?
俺はそこまで思い出し、先ほどの会話を動画で撮っていれば良かったとショックを受けた。
彼らは今日も諦めたのか、また自分達のテントへと戻って行った。
……よし、次回からは証拠を残そうかな。
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