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第11章 冬休み編
ベビーダンジョン攻略 9
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鑑定魔法をフロアボスにしたところ、『結界を張ったんだから、その中に水を入れて窒息させてはどうか?』と言われた。
そういえば俺がこの世界に来たばかりの頃、同じ事をして強敵を倒した記憶がある。
そこで俺は、フロアボスの鑑定結果をみんなに伝える。
するとリッキーが何とも言えないような顔をして俺を見る。
「確かにそれはありだな。あのオークキングの時もシエルがやっていたしな。ただ、それを『鑑定魔法』が言ってくるのもなんだかなぁ……。だって弱点を調べるために鑑定したんだろ?何で倒し方の提案をするんだ?」
「ま、まぁ……誰が提案したって良いじゃないか。とりあえず作戦は決まったんだし、魔法が使える奴で試してみないか?」
リッキーの呆れた言葉に、スコットさんは苦笑いで皆に話しかける。
みんなはそれに同意をし、水魔法の使える俺とエミリーさん、リリーさん、そしてリッキーの4人で結界の4面に散らばって待機をした。
「それじゃあ……始めっ!」
スコットさんの開始の声で、俺たちは一斉に水魔法を結界の中へと注ぎ込む。
すると中にいたフロアボスは何事かと一旦は事態を見守っていたが、その水の高さが体を飲み込んだところで危険を察知したらしく暴れ出した。
だが、そこまで来るともうほとんど身動きも取れなくなっているらしく、思ったようには暴れられないようだ。
そして完全に水没してから少しすると、そのフロアボスはドロップ品へと変わった。
みんながその結界から離れたところで、俺はすかさず結界を解除してドロップ品を拾いに行く。
だって、そのままの位置で解除すると皆ずぶ濡れになっちゃうからね
「……思ったよりでっかい革だな。」
俺はその革を引きずりながら腕輪へと収納する。
その大きさは少し歪ではあるが、大体このボス部屋の敷地の半分くらいを占めていたのだ。
「こんなに大きい革がドロップできたけど、どうしようかしら。鑑定結果では『服を作れ』的なことを言われたんでしょ?私たちの服でも作る?」
エミリーさんが俺の作業を見に来た時にそんな事を提案した。
「そうだな!それも良いんじゃないか?チームの制服みたいでさ!それに、ほら見ろよ。俺の服やばいことになってるだろ?これ、その革に擦られただけでそうなったんだぜ?ってことは、その革で作った防具は敵からの攻撃を受けても相手にもダメージを与えられるって訳だ。そんな防具、なかなかないと思わないか?それに……シエル、それって軽いんだろ?」
リッキーが皆に身振り手振りで訴えながら、俺に聞いてきた。
……確かに一着分の重さにすると意外と軽いのかもしれないが、この大きさではよく分からない。
そんな訳で俺が苦笑いを浮かべていると、リッキーもその点に気付いたようで、「すまん、その大きさではよく分からないか」と言って謝ってきた。
「……なるほど、揃いの防具か。それも良いな。」
スコットさんも2人の話に賛成すると、リリーさんも「私は別にどちらでもいいわよ?決まったらそれに従うわ」と言って肩をすくめる。
「じゃあみんな一緒の防具を作るとして……何処で作るの?」
俺は剣はゴーダさんの所で作ってもらったりしてるけど、防具についてはみんなに連れられて既製品を購入するので、オーダーメイドの防具は初めてになる。
そんな俺にスコットさんは苦笑いをして「実は俺たちも完成品しか買ってないからよく分からないんだ。」
俺の質問に、スコットさんはすまなそうにそう答えた。……やっぱりみんなもそうだったんだね?
「でも、あれじゃね?おっちゃんに聞いてみれば分かると思うんだけど?」
「そうか、その手があったな!ゴーダおじさんは元武器職人だ。その関係で防具職人とも知り合いかもしれない。」
リッキーとスコットさんは互いにそう言うと頷きあっている。
そうか、そうだよね!
ゴーダさんは武器職人。知り合いに防具職人がいても不思議じゃないし、腕の立つ職人を知っているかもしれない。
「でも、もし知らなかったらどうするのよ?」
「その時は冒険者ギルドにでも聞きに行ってみる?」
リリーさんのその疑問に、エミリーさんは含みのある言い方をした。
冒険者ギルドねぇ……あっ、そうか!
「そうだね、エミリーさん!ルーシェさんに聞けばもしかしたら……ってことなんでしょう?」
俺がそう言うと、エミリーさんは「ご明答よ」と言って頷く。
そうだよね、ルーシェさんは300年も生きているんだし、冒険者活動も長期に渡っているそうだから何かしら情報をくれる可能性は高い。
結局俺たちはこのダンジョンを出たらまずはゴーダさんの所へ行き、その後ルーシェさんの所へ行くことになった。
俺たちはこの5階層のフロアボスのドロップ品の中にある転移石をそれぞれに持ち、転移しようとしたのだが……それにストップをかける者がいた。
「待ってくださいよっ!まだ5階層じゃないですか!10階層まで作ってあるので、そこまで試してください!」
焦った声でユヴェールがボス部屋の奥にある転移陣の部屋へと飛び込んできた。
「えっ、10階層までできたの?」
「はいっ!先ほど作りましたので、そこをクリアしたらお帰りくださいっ!」
驚いて聞いた俺の言葉に、すぐに肯定したユヴェール。
どうやらどうしても体験して欲しそうだった。
顔を見合わせた俺たちスノーホワイトのメンバーだったが、スコットさんは苦笑いをして「とりあえず確認のために向かうか」と言った。
「ありかとうございます!それじゃあお待ちしてますね!」
ユヴェールはそう言い残すと、風のように去っていった。……めっちゃ速いね。
そういう訳で5階層で帰るつもりが、ダンジョンマスター直々に残ってくれと懇願されたので、残ることになった俺たち。
次の階層からはどんな感じになっているのだろう?
そういえば俺がこの世界に来たばかりの頃、同じ事をして強敵を倒した記憶がある。
そこで俺は、フロアボスの鑑定結果をみんなに伝える。
するとリッキーが何とも言えないような顔をして俺を見る。
「確かにそれはありだな。あのオークキングの時もシエルがやっていたしな。ただ、それを『鑑定魔法』が言ってくるのもなんだかなぁ……。だって弱点を調べるために鑑定したんだろ?何で倒し方の提案をするんだ?」
「ま、まぁ……誰が提案したって良いじゃないか。とりあえず作戦は決まったんだし、魔法が使える奴で試してみないか?」
リッキーの呆れた言葉に、スコットさんは苦笑いで皆に話しかける。
みんなはそれに同意をし、水魔法の使える俺とエミリーさん、リリーさん、そしてリッキーの4人で結界の4面に散らばって待機をした。
「それじゃあ……始めっ!」
スコットさんの開始の声で、俺たちは一斉に水魔法を結界の中へと注ぎ込む。
すると中にいたフロアボスは何事かと一旦は事態を見守っていたが、その水の高さが体を飲み込んだところで危険を察知したらしく暴れ出した。
だが、そこまで来るともうほとんど身動きも取れなくなっているらしく、思ったようには暴れられないようだ。
そして完全に水没してから少しすると、そのフロアボスはドロップ品へと変わった。
みんながその結界から離れたところで、俺はすかさず結界を解除してドロップ品を拾いに行く。
だって、そのままの位置で解除すると皆ずぶ濡れになっちゃうからね
「……思ったよりでっかい革だな。」
俺はその革を引きずりながら腕輪へと収納する。
その大きさは少し歪ではあるが、大体このボス部屋の敷地の半分くらいを占めていたのだ。
「こんなに大きい革がドロップできたけど、どうしようかしら。鑑定結果では『服を作れ』的なことを言われたんでしょ?私たちの服でも作る?」
エミリーさんが俺の作業を見に来た時にそんな事を提案した。
「そうだな!それも良いんじゃないか?チームの制服みたいでさ!それに、ほら見ろよ。俺の服やばいことになってるだろ?これ、その革に擦られただけでそうなったんだぜ?ってことは、その革で作った防具は敵からの攻撃を受けても相手にもダメージを与えられるって訳だ。そんな防具、なかなかないと思わないか?それに……シエル、それって軽いんだろ?」
リッキーが皆に身振り手振りで訴えながら、俺に聞いてきた。
……確かに一着分の重さにすると意外と軽いのかもしれないが、この大きさではよく分からない。
そんな訳で俺が苦笑いを浮かべていると、リッキーもその点に気付いたようで、「すまん、その大きさではよく分からないか」と言って謝ってきた。
「……なるほど、揃いの防具か。それも良いな。」
スコットさんも2人の話に賛成すると、リリーさんも「私は別にどちらでもいいわよ?決まったらそれに従うわ」と言って肩をすくめる。
「じゃあみんな一緒の防具を作るとして……何処で作るの?」
俺は剣はゴーダさんの所で作ってもらったりしてるけど、防具についてはみんなに連れられて既製品を購入するので、オーダーメイドの防具は初めてになる。
そんな俺にスコットさんは苦笑いをして「実は俺たちも完成品しか買ってないからよく分からないんだ。」
俺の質問に、スコットさんはすまなそうにそう答えた。……やっぱりみんなもそうだったんだね?
「でも、あれじゃね?おっちゃんに聞いてみれば分かると思うんだけど?」
「そうか、その手があったな!ゴーダおじさんは元武器職人だ。その関係で防具職人とも知り合いかもしれない。」
リッキーとスコットさんは互いにそう言うと頷きあっている。
そうか、そうだよね!
ゴーダさんは武器職人。知り合いに防具職人がいても不思議じゃないし、腕の立つ職人を知っているかもしれない。
「でも、もし知らなかったらどうするのよ?」
「その時は冒険者ギルドにでも聞きに行ってみる?」
リリーさんのその疑問に、エミリーさんは含みのある言い方をした。
冒険者ギルドねぇ……あっ、そうか!
「そうだね、エミリーさん!ルーシェさんに聞けばもしかしたら……ってことなんでしょう?」
俺がそう言うと、エミリーさんは「ご明答よ」と言って頷く。
そうだよね、ルーシェさんは300年も生きているんだし、冒険者活動も長期に渡っているそうだから何かしら情報をくれる可能性は高い。
結局俺たちはこのダンジョンを出たらまずはゴーダさんの所へ行き、その後ルーシェさんの所へ行くことになった。
俺たちはこの5階層のフロアボスのドロップ品の中にある転移石をそれぞれに持ち、転移しようとしたのだが……それにストップをかける者がいた。
「待ってくださいよっ!まだ5階層じゃないですか!10階層まで作ってあるので、そこまで試してください!」
焦った声でユヴェールがボス部屋の奥にある転移陣の部屋へと飛び込んできた。
「えっ、10階層までできたの?」
「はいっ!先ほど作りましたので、そこをクリアしたらお帰りくださいっ!」
驚いて聞いた俺の言葉に、すぐに肯定したユヴェール。
どうやらどうしても体験して欲しそうだった。
顔を見合わせた俺たちスノーホワイトのメンバーだったが、スコットさんは苦笑いをして「とりあえず確認のために向かうか」と言った。
「ありかとうございます!それじゃあお待ちしてますね!」
ユヴェールはそう言い残すと、風のように去っていった。……めっちゃ速いね。
そういう訳で5階層で帰るつもりが、ダンジョンマスター直々に残ってくれと懇願されたので、残ることになった俺たち。
次の階層からはどんな感じになっているのだろう?
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