14 / 526
第1章 出会い〜旅の始まり
街へ行こう!
しおりを挟む翌朝起きてすぐにスマホを見てみると山田から連絡があった。
『何わけのわからないこと言ってんだよ!ホント、どこにいるんだ!』と入っていたので、ちょうど呼びに来たスコットさんとリッキーさんに部屋に入ってもらった。
「ちょっとすみませんが、お2人と一緒に写真撮らせてください。」
そう短く断って、俺を挟んで並んでもらい、素早く自撮りを試した。
「何だ、その魔道具は!?っていうか、今、何をしたんだ!?」
スコットさんがかなり驚いた感じで問いかけてきたが、リッキーさんは何をされたのかよく分からなかったようだ。
「これは俺の元いた世界の機械です。どうも俺がこっちに来たことによってこれも魔導具化したようで。で、何をしたかというと、写真っていうものを撮ったんですよ。」
「…しゃしん?それは何だ?」
「写真っていうのは、こうやって物や人なんかを綺麗にそのまま残せるものです。」
俺はスマホで撮った写真を見せた。
すると2人は目を見開いて画面を見つめている。
その間に俺はサクッと山田に画像を送る。
『これ、今いる世界で俺を救ってくれた人たち。真ん中は前と変わっているけど、俺ね。』というメッセージ付きで。
そうこうしている間に2人はショックから立ち直り、今のは見なかったことにすると伝えてきた。
…刺激、強かったかな?
その後、食堂で5人揃って朝食をとり、食後からは前日に話していたようにエミリーさんは宿に残り、俺とリッキーさん、リリーさんは図書館に向かい、スコットさんは武器屋に向かった。
街の中は昨日初めて街に入った時と違い活気に満ち溢れていた。
昨日は人がまばらだった道も、今はいろんな人種が歩いている。
俺はこっそりスマホを取り出し、道歩く人たちを撮っておいた。
あとで山田に送るためだ。
多分あれだけでは信用してもらえないだろうからな。
図書館に着くと入り口で冒険者カードを渡す。
これ1枚と料金だけでいろんなところに入れるようだ。
中に入るとそこは天井が高くて円形の広い場所で、その高い天井までびっしり本が棚に収まっている。
「ドラゴンに関しての記述や異世界人についての記述はこっちの棚にあるわよ。」
小さい声でリリーさんが教えてくれた。
リリーさんが先頭になり俺たちが続いてその場所に向かうと、そこは他の本よりさらに古めかしい感じの本ばかりが並んでいる棚だった。
「えっとねぇ…これとこれにドラゴンのことが、こっちに異世界人のことが載っているわよ。」
そう言って数冊の本を手渡してきた。
俺は近場にある机に座り、その本を読んでみた。
まずは自分のことからと思い、異世界人についての本を読んでみた。
どうやら異世界人にはいくつかの種類があるらしい。
1つは俺と同じように『偶然に異次元の歪みの穴に落ちて渡ってくる者』。
もう1つは『こちらの世界の者に召喚されて連れてこられる者』。
他にもあるらしいが、稀な異世界人の中でもよくあるパターンがこの2つらしい。
1つ目でこちらに来た場合はまず問題はないが、2つ目は問題がある。
2つ目の場合は異世界から召喚するということで、こちら側の召喚する術者に相当負担がかかるらしい。
莫大な魔力を必要とするため、多数で召喚術を行使しなければならない。
下手をすると呼べないにも関わらずその術者たちが死んでしまうことがあるそうだ。
実は、召喚術を使ったにも関わらず実際に召喚できる確率はとても低い。
そんな低確率な危険な術でもいまだにやっている国がある。
そう、例のあの国、神聖法国だ。
あの国は一体何を目指しているのか?
やはり世界統一か?
とりあえず異世界人のスキルについても書いてあって、『異次元ポケット』のことも書いてあった。
『異次元ポケット』とはその名の通り異次元と繋がる口らしい。
過去に来た人達はそのスキルを使って生活を便利にしていたそうだ。
ちなみに使い方については載ってなかった。
次にドラゴンについて書いてある本を読んでみた。
どうやらドラゴンはリリーさんが言っていたように巣の中で卵を足の間で温めるかのように座りながら自分の魔力を卵に受け渡すそうな。
その間、母親は一切動かず、飲まず食わずで孵化するまでそのままでいるらしい。
だからドラゴンの孵化は鳥類などと違って卵を産んでからの日数が短い。
ドラゴンの種類にもよるそうだが、1週間~2週間ほどらしい。
そういえばもうこの卵を預かってから1週間は経っている。
もういつ孵化してもおかしくないわけだ。
あと、ドラゴンは鳥とは違って1番最初に見たものを親と思うことはない。
自分に魔力を注いでくれた者を親と思うらしい。
まぁ、実際は親がつきっきりで魔力を注いでいるわけだから当たり前か。
だからこの卵から孵化する子も俺を親だと思うんだろうなぁ。楽しみ♪
あと、これも書いてあったがワイバーンは見た目が少し似ていて、劣化竜として『竜』とはついているがドラゴンの一種ではないらしい。
どこが違うのかというと知能の違いらしく、簡単に言うとワイバーンは人と会話ができず、ドラゴンは人と会話ができるそうだ。
それらのことは大昔にドラゴンと共存していた人が書いた書物に載っていた。
昔はそのドラゴンのことを世界では『神の代理』として崇めていたらしいが、ある時、今でいう神聖法国の前身の国がそのドラゴンを思いのままに操ろうと何かしたらしい。
だが人ごときが何かしたからといって操れるような存在じゃないのがドラゴンだ。
そのせいでそのドラゴンを含めた全てのドラゴンたちは人間から離れてどこか人が来れないような場所へと去っていってしまったそうな。
こう考えると、例の国はとことん悪いことばかり考えている国だなと思えてしょうがない。
改めて彼の国には捕まらないように気をつけねばと心に刻んだ。
983
あなたにおすすめの小説
転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう! 公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
アルファポリス様より書籍化!
転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。
どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。
- カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました!
- アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました!
- この話はフィクションです。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*本作の無断転載、無断翻訳、無断利用を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる