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第4章 ネシア国〜
宿での会話
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闘技場から宿への帰り、どうやら先ほどの試合を見ていた観客が大勢いたらしく、すれ違う時に「明後日も楽しみにしてるよ!」などと声をかけられた。
その度に会釈をするので、気疲れも加わってしまったようだ。
宿に着き、部屋へと戻るとまずはそのまま自分のベッドに倒れ込む。……つ、疲れたぁ……。
俺は思ったより疲れていたらしく、そのまま夢の国へと旅立ってしまった。
- - - - - - - - -
『スコット視点』
「シエルは寝てしまったか?」
俺はシエルに付き添っていたセバスに声を掛ける。
シエルのベッドにはユーリも寄り添って一緒に寝ていた。
「ええ、相当疲れていたのか、ベッドに倒れ込んだと思うとそのまま意識を手放したようです。」
セバスの報告を聞きながら部屋の中に入ってシエルのベッドのそばに来ると、椅子に座ってシエルの髪を指で梳いてやる。
「さすがにまだ身体は子供だからな。あれだけの試合をしたら、その場では気づかなかったとしても、やはり疲れは溜まっているもんだ。今回は魔力消費がほとんどなかったから昏睡とまではいかないだろうからすぐ起きるだろうからゆっくり寝させてやってくれ。」
俺はセバスにそう言うと、最後にシエルの頭をグシャッと撫でて部屋を出る。
みんながソファーに集まっているところに来ると、俺もエミリーの隣に座った。
「シエルの様子はどうだったの?」
「ユーリと並んでぐっすりだ。どうやらベッドに倒れ込んだらそのまま寝てしまったらしい。」
「それは相当疲れていたのね。ゆっくり寝させてやらないと。」
隣りに座っているエミリーとの会話を聞いて、みんなも頷く。
やはりみんなも同じ意見のようだ。
するとリッキーがおもむろに話を切り出した。
「なぁ、みんなは気づいていたか知らないが、俺たちが闘技場からこの宿に帰ろうとした時、俺達に敵意を送ってきたやつがいたんだ。」
すると竜の長たち4人は気づいていたようで頷いている。
人族の俺たちは、リッキーを除いて3人とも気づかなかったようだ。
「せやなぁ、なんや『明後日を楽しみにしてろ』みたいな事を言ってましたなぁ。」
「そうね。しかも敵意をしっかりと送ってくるくらいだから相当よね。」
「僕、振り向いたんだけど、猫科の顔をしている……なんだっけ、あの人!リッキーの後で戦っていたチャンピオン?だっけ?ともかくその人が呟いたみたい。」
「……クーガーだ。覚えておいたほうがいいぞ?」
皆の話を纏めると、どうやらクーガーが俺たちに向かって敵意丸出しで呟いた、ということらしい。
明後日ってことは、対象はリッキー……か?
確か明後日の第1試合がリッキーとクーガーだったはず。
何も無ければ良いが……。
そんな事があった後では不安しか残らない対戦だ。
まぁ、いざとなれば攻撃を避けるだけならリッキーにとっては楽勝だがな。
「そういえばシエルと最後に戦っていたリオンってやつ、初対面なのにかなりシエルと仲良さそうだったな。」
リッキーがちょっとムッとした顔でそう言う。
何だ、男のヤキモチか?
俺はニヤニヤしながらリッキーを見る。
すると逆に睨み返された。……フフフッ、図星だな?
「それに関してはシエルが起きたら聞こう。どうやら彼にも自分が使っていた魔力コーティングの技を教えてやったみたいだし、何か事情があるのかもしれない。」
俺がそう言うとみんなは頷いた。
そろそろ夕方になるので、シエルの分は適当に選んで夕飯を頼み、各々自由時間を満喫していた。
ちょうど夕飯が運ばれてきた時、シエルが寝ぼけた顔で部屋から出てきた。
それに続いてユーリとセバスも出てくる。
シエルとユーリはテーブルの上に夕食が並べられているのを見てお腹がぐぅ~と鳴ったらしく、シエルは顔を赤くしてお腹を押さえている。
「ほら、シエルとユーリ、セバスの分もあるから席に着きなさい。」
俺の言葉に3人ともダイニングにある席に着いた。
このフロアの中央のスペースにはソファーセットだけではなく、大人数が使える大きめのダイニングテーブルがある。
運んでもらった料理はそこにセッティングしてもらっているので、後はそれぞれの料理のところに座るだけだ。
先に俺たちが座っているので、残った席の食べたい料理のところに座るだけなんだが、先にシエルとユーリに選ばせてからセバスが座った。
さすがに従者気質が強いんだな、セバスは。
「さてみんな席に着いたし、食べ始めよう。シエルたちも腹が減っているしな。」
俺がそう言ってシエルを見てニヤリと笑うと、シエルは口を尖らせて拗ねた顔になった。
ハハッ、まだまだ子供だなぁ?
みんなで食事を堪能した後、シエルに俺達と別れた後の出来事を聞いた。
どうやら対戦相手はリオンさんといって、この前この国に連れ帰ってきた獣人の避難民の中に従兄弟がいたらしい。
ちょうど避難民にクーガーの兄の事をなにか知らないか聞く予定だったから、そのうちの1人の住所を聞けたのは幸運だったと思う。
さっそく明日の初戦が終わったら皆で聞きに行くことになった。
そう、明日は俺の試合がある。
まぁ……ちょっと緊張はするが、2人の戦いを見て、俺も第1試合ぐらいは大丈夫な気がしている。
問題は「明後日の試合を楽しみにしてろ」と言った人物がリッキーと戦うということだ。
この事は一応シエルにも伝えておく。
明後日の試合に出るのはリッキーとシエルだからな。
できれば何か対策を取れたら……とは思うが、どうかな。
それにしても初戦だからなのか、大会前日の集まりの時に言っていた「巫女」とやらの姿は会場には見当たらなかった。
最終試合のリオンさんが倒れた後も、出てくる感じは全くなかったしな。
もしかして大会の日程の終わり頃じゃないと出てこないんじゃないかという疑惑もありそうだ。
なんだか嫌な予感がするから、できれば明後日のクーガーとリッキーの試合の時にはいてほしいんだが……。
子供組が寝に退室した後、そんな思いを胸に抱えながらも、夜更けまでリッキー達と酒を酌み交わした。
その度に会釈をするので、気疲れも加わってしまったようだ。
宿に着き、部屋へと戻るとまずはそのまま自分のベッドに倒れ込む。……つ、疲れたぁ……。
俺は思ったより疲れていたらしく、そのまま夢の国へと旅立ってしまった。
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『スコット視点』
「シエルは寝てしまったか?」
俺はシエルに付き添っていたセバスに声を掛ける。
シエルのベッドにはユーリも寄り添って一緒に寝ていた。
「ええ、相当疲れていたのか、ベッドに倒れ込んだと思うとそのまま意識を手放したようです。」
セバスの報告を聞きながら部屋の中に入ってシエルのベッドのそばに来ると、椅子に座ってシエルの髪を指で梳いてやる。
「さすがにまだ身体は子供だからな。あれだけの試合をしたら、その場では気づかなかったとしても、やはり疲れは溜まっているもんだ。今回は魔力消費がほとんどなかったから昏睡とまではいかないだろうからすぐ起きるだろうからゆっくり寝させてやってくれ。」
俺はセバスにそう言うと、最後にシエルの頭をグシャッと撫でて部屋を出る。
みんながソファーに集まっているところに来ると、俺もエミリーの隣に座った。
「シエルの様子はどうだったの?」
「ユーリと並んでぐっすりだ。どうやらベッドに倒れ込んだらそのまま寝てしまったらしい。」
「それは相当疲れていたのね。ゆっくり寝させてやらないと。」
隣りに座っているエミリーとの会話を聞いて、みんなも頷く。
やはりみんなも同じ意見のようだ。
するとリッキーがおもむろに話を切り出した。
「なぁ、みんなは気づいていたか知らないが、俺たちが闘技場からこの宿に帰ろうとした時、俺達に敵意を送ってきたやつがいたんだ。」
すると竜の長たち4人は気づいていたようで頷いている。
人族の俺たちは、リッキーを除いて3人とも気づかなかったようだ。
「せやなぁ、なんや『明後日を楽しみにしてろ』みたいな事を言ってましたなぁ。」
「そうね。しかも敵意をしっかりと送ってくるくらいだから相当よね。」
「僕、振り向いたんだけど、猫科の顔をしている……なんだっけ、あの人!リッキーの後で戦っていたチャンピオン?だっけ?ともかくその人が呟いたみたい。」
「……クーガーだ。覚えておいたほうがいいぞ?」
皆の話を纏めると、どうやらクーガーが俺たちに向かって敵意丸出しで呟いた、ということらしい。
明後日ってことは、対象はリッキー……か?
確か明後日の第1試合がリッキーとクーガーだったはず。
何も無ければ良いが……。
そんな事があった後では不安しか残らない対戦だ。
まぁ、いざとなれば攻撃を避けるだけならリッキーにとっては楽勝だがな。
「そういえばシエルと最後に戦っていたリオンってやつ、初対面なのにかなりシエルと仲良さそうだったな。」
リッキーがちょっとムッとした顔でそう言う。
何だ、男のヤキモチか?
俺はニヤニヤしながらリッキーを見る。
すると逆に睨み返された。……フフフッ、図星だな?
「それに関してはシエルが起きたら聞こう。どうやら彼にも自分が使っていた魔力コーティングの技を教えてやったみたいだし、何か事情があるのかもしれない。」
俺がそう言うとみんなは頷いた。
そろそろ夕方になるので、シエルの分は適当に選んで夕飯を頼み、各々自由時間を満喫していた。
ちょうど夕飯が運ばれてきた時、シエルが寝ぼけた顔で部屋から出てきた。
それに続いてユーリとセバスも出てくる。
シエルとユーリはテーブルの上に夕食が並べられているのを見てお腹がぐぅ~と鳴ったらしく、シエルは顔を赤くしてお腹を押さえている。
「ほら、シエルとユーリ、セバスの分もあるから席に着きなさい。」
俺の言葉に3人ともダイニングにある席に着いた。
このフロアの中央のスペースにはソファーセットだけではなく、大人数が使える大きめのダイニングテーブルがある。
運んでもらった料理はそこにセッティングしてもらっているので、後はそれぞれの料理のところに座るだけだ。
先に俺たちが座っているので、残った席の食べたい料理のところに座るだけなんだが、先にシエルとユーリに選ばせてからセバスが座った。
さすがに従者気質が強いんだな、セバスは。
「さてみんな席に着いたし、食べ始めよう。シエルたちも腹が減っているしな。」
俺がそう言ってシエルを見てニヤリと笑うと、シエルは口を尖らせて拗ねた顔になった。
ハハッ、まだまだ子供だなぁ?
みんなで食事を堪能した後、シエルに俺達と別れた後の出来事を聞いた。
どうやら対戦相手はリオンさんといって、この前この国に連れ帰ってきた獣人の避難民の中に従兄弟がいたらしい。
ちょうど避難民にクーガーの兄の事をなにか知らないか聞く予定だったから、そのうちの1人の住所を聞けたのは幸運だったと思う。
さっそく明日の初戦が終わったら皆で聞きに行くことになった。
そう、明日は俺の試合がある。
まぁ……ちょっと緊張はするが、2人の戦いを見て、俺も第1試合ぐらいは大丈夫な気がしている。
問題は「明後日の試合を楽しみにしてろ」と言った人物がリッキーと戦うということだ。
この事は一応シエルにも伝えておく。
明後日の試合に出るのはリッキーとシエルだからな。
できれば何か対策を取れたら……とは思うが、どうかな。
それにしても初戦だからなのか、大会前日の集まりの時に言っていた「巫女」とやらの姿は会場には見当たらなかった。
最終試合のリオンさんが倒れた後も、出てくる感じは全くなかったしな。
もしかして大会の日程の終わり頃じゃないと出てこないんじゃないかという疑惑もありそうだ。
なんだか嫌な予感がするから、できれば明後日のクーガーとリッキーの試合の時にはいてほしいんだが……。
子供組が寝に退室した後、そんな思いを胸に抱えながらも、夜更けまでリッキー達と酒を酌み交わした。
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