異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

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第4章 ネシア国〜

俺とスノーホワイトとの関係

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あの後すぐにリオンさんとパニアさんと別れて、俺達は宿に戻った。

宿に戻って広いリビングまで来ると、やはりかなり体力の限界だったのか、リッキーは早々に自分のベッドへと向かった。

怪我自体は内臓も含めて完璧に治してあるので、後は体力回復のためにゆっくり休んでもらいたいものだ。

残った俺たちは夕飯のメニューをカウンターのところで宿の人に頼んでおいたので、それが来るまで一休みをすることになった。

「それにしてもシエル、お前の身体どうなってるんだろうな?竜並みに詰まっているって事だろう?」

「そうよね、異世界人だから普通の人族と違うってことなのかもしれないけど……やっぱり異次元の穴を渡るにはそれくらい体が丈夫じゃないともたないのかしら?」

「じゃあもしかして、シエルの鞄を通ってこっちに来ている『あっち』の俺達は同じように丈夫なのか?」

おや、そうなんだろうか?

そこまでよくステータスを見ていなかったけど……?

「でも鞄の中を通って来るのと、実際に異次元の穴を通って来るのとではやっぱり体にかかる負担が違うんじゃないか?」

「それもそっか!」

「……あんたら、何の話してるんや?」

スコットさんとリリーさんの会話を聞いていたグリーさんが、訝しげな顔をして2人を見ている。

あ、そっか!

ドラゴンチームの4人は俺たちの関係性を知らないんだったっけ。

「実はみんなには話してなかったんですけど、このスノーホワイトのメンバーはみんな俺の家族なんですよ。」

「そら『家族』と一緒やろな。ほぼ常に一緒にいるしな?」

「いえ、そういうことじゃなくて……簡単に説明すると、俺が異世界人で、その異世界での家族がここにいる3人とリッキーなんですよ。」

「?」

「実は俺以外の4人の前世、スコットさんが兄さんで、エミリーさんが兄嫁、リリーさんが姉さん、リッキーが俺の親友であり、姉さんの旦那なんです。」

それを聞いたグリーさんは首を傾げながら眉根を寄せる。

「……百歩譲ってそれが本当やとしても、そうなると異世界にいるシエルさんの家族はみんな死んでしまっているってことでっか?」

「いやぁ~……そこが不思議なんですけど、この4人、現在進行系ではまだ『あっち』では普通に生活しているんですよね。」

「そら、おかしいやろ?ならここにいる4人は一体誰や?」

「どうもリッキーの話によると、今から見ると未来の世界で創造神が4人の魂をかき集めて転生させたんだそうです。」

「……。」

「俺も最初は信じられなかったですけど、4人とも前世の記憶があり、性格、仕草なんかがそのままで。それらを総合するとリッキーの話は本当だっていうのが分かりました。」

ドラゴンチームの4人は暫く考えていたが、これは神が関わっているという時点でそれ以上考えるのを放棄したようだ。

その時、それまで俺に抱っこされて寝ていたユーリが急に話に参加しだした。

ユーリはリオンさん達と別れる前から俺に抱っこされてうつらうつらしていたんだよね。

「僕からも言わせてもらうと、その話は本当だって言ってたよ!」

……その誰かさんは誰なのか、何とな~く分かった気がするけど、あえて俺は聞かないぞ!

するとユーリの話を聞いた4人は頷くと、「ユーリ様がそう言うなら間違いないですね。」と言って納得した。


そんな話をしているうちに結構時間が経っていたらしく、話し終わるとすぐに夕飯が運ばれてきた。

一応リッキーにも声をかけたが、相当深く寝ているらしく全く起きる気配がないので、俺の鞄に入れて保管することにした。それなら冷めないしね!

そのあと俺たちはリビングでゆっくり過ごし、俺とユーリ、セバスは早めにお風呂に入り、ベッドルームにいった。

他のみんなは『大人の付き合い』があるらしく、宿の従業員にお酒を注文していたみたいだよ。

俺も早く皆と飲める年齢にならないかなぁ~。



翌日の朝、4日連続で仲間が朝一番の試合に出場するので、支度を整えて早めに宿を出た。

リッキーは朝、普通に目覚め、「お腹空いた~~~!」と俺に訴えてきたので、熱々のままの昨日の夕飯を出してやるとものすごい勢いで食べていたよ。

うんうん、元気になって良かった!


今日は大会4日目。

今日が終わるとAグループとBグループそれぞれの上位4人が決まる。

明日の大会5日目にはそれぞれ上位4名が決まり、大会6日目にはそれぞれのグループ優勝者が決まる。

そして最終日の7日目にはそれぞれの優勝者同士で今大会の総合優勝者が決まるのだ。

今日はスコットさんが第1試合に出場し、ヒューザは今日の最終試合に出場すると思う。

俺とクーガーと同じく、2人も順調にいけば直接対決は6日目になる。

俺はクーガーと戦うまではなんとしても負けるわけにはいかない。……頑張らなきゃね!



闘技場に着くと、いつものごとく案内係のスタッフが待っていて、スコットさんを連れて行った。

俺達は観戦チケットを購入し、観客席へと向かう。

いつもと同じように、最前列の試合がよく見える位置の座席を取っておく。

今日はスコットさんの座席も取っておき、グループ最終戦で対戦するヒューザの戦い方を観察する予定なんだよ。


座席についてしばらくすると飲み物やつまみを売っている売り子さんが来たので、以前買っておいた飲み物用の容器にそれぞれ少しづつ入れてもらって皆で飲み比べたりしていると、アナウンスが流れた。

「皆さ~ん、そろそろ本日大会4日目の第1試合が開始されますので、座席に戻ってない方はお早めにお戻りくださ~い!」

おぉ~、そろそろスコットさんの試合が始まるね!

また圧勝になるのかな?楽しみだな!
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