異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

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第6章 王都近くのダンジョン編

どんどん進もう!

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7階層へと階段を登っていくと、確かに見た目は6階層と同じに見える。

だが、すでに出現するものが違う種類だと分かるほど、大量に骨でできた巨大な頭蓋骨を持ったコウモリ?が空中を飛んでいる。

でもまぁ、天井が低いのが幸いして対処はしやすいけれども。

大量の骨コウモリの集団を魔法であっさりと退治すると、今度は腐って半分溶けたような犬?の魔物が奥の方からこちらへと走ってきたのが見えた。

スコットさんに言わせると、この階にはこの魔物は居ないらしい。

それ以前にこのダンジョンでは初めて見たそうだ。

それらも俺とユーリの神聖魔法で無に帰すと、奥へは行かせないとばかりに大量の様々なアンデッドが急に出てきた。……あれらは、一体どこから出てきたんだろう?


とりあえずみんなで頑張って対処していたが、それでもやはり数の差に押されることもあった。

そんな時は俺があげたネックレスが大活躍したようで、結構な怪我をしても痛みを感じる間もなく瞬時に回復してくれるのだ。良いもの作ったね、俺!


そうやってどんどん先へと進んでいくと、途中で宝箱のある部屋に辿り着いた。

さすがに何かしらの罠があるのでは?と警戒していたが、リッキーに言わせるとこの辺りの宝箱には特に罠はないそうだ。

何かあっても俺には結界があるので大丈夫!ということで、俺が代表して開けることになった。

ドキドキしながら宝箱を開けると、中には宝石の付いた鞘に入った短剣が入っていた。

俺はそれを持ってみんなの所へ向かうと、とりあえずその短剣を鑑定してみた。



『鑑定結果』

この短剣は聖なる力を秘めた魔剣です。

もしでしたら、短剣を使って戦うエミリー殿にでも差し上げるのはどうでしょう?


……。
……君は、誰だい?
こちらの事をよく知ってるようだけど?

この鑑定魔法、最初の頃より人らしい表示をするようになったよね?

この表示を考えているのは絶対『人』だよね?


とりあえず俺はそんな事を考えながらも、宝箱から出た短剣をおすすめ通りにエミリーさんへと渡す。

「あら、良いの?ありがとうね!」

エミリーさんはとても嬉しそうに短剣を受け取るとお礼を言った。

「それはどうやら聖なる力を宿しているそうなので、アンデッドの階層では大活躍しそうですね。」

「あら、そんな機能が?それは助かるわね!」

俺がエミリーさんにそう言うと、リッキーが目をパチクリさせてこっちを見た。

「なんかこの階で便利な物をゲットできたけど、普通はそんな都合の良いものは出てこないもんだがな?運が良いなぁ、シエルは。」

リッキーが羨ましそうな顔をしてそう呟くと、スコットさんがなんともいえない顔で俺をこっそりとチラ見した。……なんだよぉ?

「……そうなんだよ、こいつは昔からそうだった。なぜか昔からホントに運が良くてな。よく家族で『こいつは神様に気に入られてるんだな』なんて冗談交じりに話していたもんだよ。違う世界の神だとはいえ、まさか本当に『神様のお気に入り』だとは思ってなかったがな。」

……確かに、考えてみればいつも運が良かった。

例えば旅行なんかで出かける前に雨が降っていようとも出かける時にはカラッと晴れていたり、くじ引きを引けば1等とかを引いたり、信号待ちをしている時に暴走した車に危うく引かれそうになったけどなぜか目の前で車が急に停止したり。

他にも色々あったけど、単なる幸運なだけでなく、どれも危険なものも勝手に回避していた。

それもこれもみんな何らかの影響があったんだろうか……?

俺は釈然としない気持ちを抱きつつ、襲ってくる魔物を次々と神聖魔法で倒していく。

……こんな階層では神聖魔法持ちは無敵だねぇ。

エミリーさんも先ほどゲットした短剣を使って次々とボーンソルジャーを一突きで倒している。

どうやら聖なる力が強いらしく、急所じゃなくてもしっかりと刺されば光が霧散するように消えていくのだ。

そんな感じでアンデッド階層の7階層、8階層を一気に攻略した。

途中の8階層半ばでまたもや宝箱が出たが、こちらはいわゆる『宝箱の魔物』だったのでちょっと危なかったが、俺の自動結界で難を逃れた。

その魔物を倒したドロップ品は拳大の巨大な魔石だったよ!


8階層でアンデッドは終わり、いよいよお次は新たな魔物が出る9階層。

ここまで来た時、もう外は暗くなっている頃みたいでとてもお腹が空いていた。

一応お昼は途中で軽く食べたのだが、さすがに休憩場所のないところだったのでゆっくり食べるわけにはいかなかったんだよね。

「もうそろそろ夕飯を食べる頃になっているんじゃないか?」

そうスコットさんも言ってくる。

みんなも休憩には賛成だったようで、とりあえず9階層へと進んだ所で壁と結界を使って外とは隔絶することにした。

以前ローランの街でオークの巣を殲滅する依頼を受けた時とは違い、上までぴっちりと土魔法で壁を作った。

さすがにダンジョンは何が隙間から入ってくるかわからないからね。

その上で、壁に沿って結界を張る。

これで万全だね!

「いや~あ、シエルがいると夜にゆっくりと休めるから助かるよ。」

「そうね、みんなで交代して見張りをしなくても助かるから、ぐっすり眠れるし。おかげで翌日の戦闘がきつくないもの。」

リッキーとリリーさんがそう言ってくれた。

大したことしてない気がするけど、そう言ってもらえると嬉しいよね!


それから俺達は火を起こさずにライトの魔法で明かりをとり、作り置きのご飯で夕食を取った。

ちなみに今日の夕飯はカレーにしたよ!


みんな久々のカレーにとても大喜びをし、そして俺が土魔法でベッドの台を作って布団を敷くとこれまた大喜びで「シエルと旅をすると、もう以前の旅には戻れなくなる」って言われてしまったよ。

確かに俺もそう思うが、さすがに俺自身が快適に過ごしたいので、これで良いと思う。



さあ明日からは9階層。
今夜もしっかり寝て、体力を回復させなきゃね!
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