異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

文字の大きさ
301 / 531
第7章 新しい出来事

えっ、マジで!?

しおりを挟む

執事さんの先導で各部屋へ案内されている俺たち。

リッキー達4人には前回使っていた部屋を割り当てられた。

つまり、学校に通っていた頃に使っていたってことだね!

みんな懐かしそうにはしゃいでいたから、学校生活は楽しかったんだろう。

その後はミストさん達の部屋に行ってそこで別れると、残ったのは俺達3人と執事さんだけ。

この4人で廊下を歩いているのだ。

部屋の一つ一つが広いらしく、扉から扉までの距離が長いんだよね。



それにしても疑問が1つある。

何故に一時的な滞在のはずなのに部屋割りが決められているのか……?

しばらく王都にいる予定があって、宿に泊まるよりは良いってことなんだろうか?


最後に残った俺達3人がミストさんたちの部屋の隣に着いた時、俺は思い切って執事さんに聞いてみた。

「あのぉ~……俺たちスノーホワイトはミストさん達を送っていただけで、滞在する予定はないはずなんですけど、なんで部屋が決まっているんでですか?」

俺のその言葉に「何も聞いてないんですか?」と首を傾げる執事さん。……え?何か聞いてるの?

「てっきりシエル様も知っているのかと思っていました。実は旦那様から『シエル君はミストたちと一緒に短期間の体験入学をする事になったから、その間使えるように用意しておいてくれ』と連絡がありまして。どうやらシエル様も短期間ではあるようですが学生体験をするようですよ?」

執事さんはそんな驚きな事を言った、聞いてないよ、俺!

……あれ?

でもみんな部屋割りの時に何も疑問持たずに受け入れていたよね?

ってことは、皆は知っているのかな?

俺の頭にはその事がぐるぐる回っている。

「さあご使用になられる部屋に到着いたしました。少しの間、中でお休みください。後で入学の手続きにミスト様たちと一緒に学校へ参りますので、いつでも出られる準備だけはしておいてくださいませ。」

執事さんはそう言うと俺たちを部屋前に残して一礼して去っていった。

俺達も立ったままなのはなんだからと部屋に入る。

中にはベットが3台、廊下に対して垂直方向に並んでいた。なるほど、だから扉までの距離が長かったんだね。


とりあえず俺はベッドに座って、そのまま仰向けに寝転がる。

……おや?かなりふかふかのマットレスだ。

マットレスはなんだか身体が包みこまれるようなソフトタイプだね。

俺がベッドでまったりと横になっていると、子竜姿になったユーリが腹の上に乗ってきた。

『にぃに、学校に行っちゃうの?』

ユーリは寂しそうにそんな事を言う。

……俺だってお前と離れるのは寂しいよ。

ユーリの頭を撫でていると部屋をノックする音が。

声からしてリッキーのようだ。

部屋に入ってきたリッキーに先ほど執事さんから聞かされたことを話すと、「あぁ、聞いたんだな」と言って苦笑いをした。どうやらリッキーは知っていたらしい。

「実は父さんからお前を短期的にでも学校に入れないか?と聞かれていてな。みんなとも話し合って、お前にとってもいい勉強になるだろうと、ミスト達と一緒に入れることになったんだよ。まぁ夏休み前までの短期間だから、俺達もあのダンジョンがどうなったのか気になるから良いかな?とな。別に寮に入るわけじゃないから、まぁ気楽に行ってこいよ。」

リッキーはそう言って横になっている俺の頭をクシャッと撫でた。

その後ユーリの頭を撫でたら嫌がられてたのは御愛嬌だ。


それからしばらくして執事さんが呼びに来ると、リッキーも一緒に学校に来てくれることに。

どうやら3人の『保護者』的な立場らしい。

部屋を出る前にユーリとセバスは俺の鞄の中に入る。

ユーリは俺と離れたくないらしく、セバスは1人で部屋にいてもしょうがないかららしい。


玄関に向かう途中で一緒に向かうミストさん達と合流した。

その時に不思議そうな顔をされたので、2人にも俺が一緒に通うことは話していないんだろうと理解した。



みんな揃って向かうと、玄関にはもうすでに馬車が停まって俺たちが来るのを待っていた。

リッキーから中には入り、ミストさん、フォグさん、俺と続く。

中に入ると俺はリッキーの隣で、出入り口とは逆の方に座らされた。

出る時にリッキーが保護者として先に出る必要があるんだそうな。

「……それで、なんで君も学校への入学手続きに一緒に来ることになったんだい?」

ずっと気になっていただろうミストさんが、俺の方に顔を向けて話しかけてきた。

俺は苦笑いして話し出そうとすると、先にリッキーが俺にしたような説明をしてくれた。

「なるほど、伯父上のご意向だったのか。まぁ確かにフォグと同じくらいの年齢だろうし、知り合いがいるならなお安心だな。」

ミストさんはそう言って頷くと、フォグさんも頷く。

……フォグさんとはそんな話したこと無いけどね?



それから徒歩10分の学校へと馬車で向かうので、あっという間に着いた。

……なんで馬車?やっぱり見栄なのか?


到着したのは、門に囲まれた広大な土地の中に歴史のありそうな雰囲気の巨大な建物が建っている場所だった。

そうか、ここが国立学校なんだね。

確かに歴史のありそうな建物だ。

馬車はそのまま門から中へと入り、玄関前の一時的な馬車停めの所で停まった。

馬車のドアを御者が開けると、まずリッキーが降り、ミストさん、フォグさんと降りた後、俺が降りる。


俺が降りる時にリッキーが手を差し伸べて「ほら、つかまって」と言ったので、そういうものかと手につかまると何故かミストさんとフォグさんが複雑そうな顔をした。……何故に?


みんなが馬車から降りると、馬車はお客さん用の馬車を停める場所へと移動し、俺達は玄関から建物の中へと入る。

建物の中をよく知っているらしい足取りでスタスタと歩いていくリッキー。

俺達はそれについてぞろぞろと移動する。


歩いていくうちにちょっとずつドキドキしてきた俺。

久しぶりの学園生活なんて……どんな事が起こるんだろう?
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

ゴミスキルと追放された【万物鑑定】の俺、実は最強でした。Sランクパーティが崩壊する頃、俺は伝説の仲間と辺境で幸せに暮らしています

黒崎隼人
ファンタジー
Sランク勇者パーティのお荷物扱いされ、「ゴミスキル」と罵られて追放された鑑定士のアッシュ。 失意の彼が覚醒させたのは、森羅万象を見通し未来さえも予知する超チートスキル【万物鑑定】だった! この力を使い、アッシュはエルフの少女や凄腕の鍛冶師、そして伝説の魔獣フェンリル(もふもふ)といった最強の仲間たちを集め、辺境の町を大発展させていく。 一方、彼を追放した勇者たちは、アッシュのサポートを失い、ダンジョンで全滅の危機に瀕していた――。 「今さら戻ってこい? お断りだ。俺はこっちで幸せにやってるから」 底辺から駆け上がる痛快逆転ファンタジー、ここに開幕!

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

異世界で大往生した私、現代日本に帰還して中学生からやり直す。~最強の補助魔法で、冴えないおっさんと最強美女を操って大金持ちになります~

タカノ
ファンタジー
異世界へ転移し、聖女として崇められ、愛する家族に囲まれて88歳で大往生した……はずだった。 目が覚めると、そこは現代日本。 孤児の中学2年生、小金沢ヒナ(14)に戻っていた。 時間は1秒も進んでおらず、待っていたのは明日のご飯にも困る極貧生活。 けれど、ヒナの中身は酸いも甘いも噛み分けたおばあちゃん(88歳)のまま! 「もう一度、あの豊かで安らかな老後(スローライフ)を手に入れてみせる!」 ヒナは決意する。異世界で極めた国宝級の【補助魔法】と【回復魔法】をフル活用して、現代社会で大金を稼ぐことを。 ただし、魔法は自分自身には使えないし、中学生が目立つと色々面倒くさい。 そこでヒナがビジネスパートナー(手駒)に選んだのは―― 公園で絶望していた「リストラされた冴えないおっさん」と、 借金取りに追われる「ワケあり最強美女」!? おっさんを裏から魔法で強化して『カリスマ社長』に仕立て上げ、 美女をフルバフで『人間兵器』に変えてトラブルを物理的に粉砕。 表向きはニコニコ笑う美少女中学生、裏では彼らを操るフィクサー。 「さあ善さん、リオちゃん。稼ぎますよ。すべては私の平穏な老後のために!」 精神年齢おばあちゃんの少女が、金と魔法と年の功で無双する、痛快マネー・コメディ開幕!

ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果

安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。 そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。 煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。 学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。 ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。 ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は…… 基本的には、ほのぼのです。 設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。

何故か転生?したらしいので【この子】を幸せにしたい。

くらげ
ファンタジー
俺、 鷹中 結糸(たかなか ゆいと) は…36歳 独身のどこにでも居る普通のサラリーマンの筈だった。 しかし…ある日、会社終わりに事故に合ったらしく…目が覚めたら細く小さい少年に転生?憑依?していた! しかも…【この子】は、どうやら家族からも、国からも、嫌われているようで……!? よし!じゃあ!冒険者になって自由にスローライフ目指して生きようと思った矢先…何故か色々な事に巻き込まれてしまい……?! 「これ…スローライフ目指せるのか?」 この物語は、【この子】と俺が…この異世界で幸せスローライフを目指して奮闘する物語!

レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル 異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった 孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。 5レベルになったら世界が変わりました

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

お子ちゃま勇者に「美味しくないから追放!」された薬師、田舎でバフ飯屋を開く

ファンタジー
現代日本から転生した味覚オタクの薬師ユージンは、幼い勇者パーティの“保護者枠”として命を守るため口うるさくしていたが、「薬が苦い」「うるさい」と追放される。 田舎ミズナ村で薬膳小料理屋「くすり香」を開いた彼の“バフ飯”は冒険者を覚醒させ、村を救い、王都の薬利権すら揺らす。 一方、追放した子どもたちはユージンの真意を知って大泣きするが、彼は戻らない──自分の人生を取り戻すために。

処理中です...