気づいたら隠しルートのバッドエンドだった

かぜかおる

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裏エピローグ

① 裏エピローグ 悠人 Side 従兄弟

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ピンポーンッ
ゴンゴンッ!ゆーとさっさと開けろ~!

玄関のチャイムを鳴らすと同時にドアを叩いた犯人のドスのきいた声は、聴き慣れたものだった。

「ハイハイ!今開けるから静かにしろ!」

ドアを開けると目の前にいたのは想像通りの人物だった。
ガタイがよく、スキンヘッドに所々刺青をしている厳つい風貌の男。街中にいたらぽっかりと空間ができて見つけやすいことこの上ないだろう。
知らない人物であったら絶対に近づきたくない男が、躊躇なく部屋に進入してくる。

「おう、邪魔するぞ」

「ダルさん、近所迷惑だからドア叩くのやめてくれよ。Creaと柚葉さんもいらっしゃい。」

「ゆーとさんお邪魔します。あ、これ、お菓子とジュース適当に買ってきました。」

「ふふっ、お邪魔するわね。」

ダルさんと呼んだ厳つい男の後ろには、背は高いがヒョロリとしてメガネをかけているCreaと呼んでいる大人しそうな男と、柚葉さん、黒髪ストレートの正統派大和撫子が続いていた。

かくいう俺はチャラそうとよく言われる感じの見た目をしている。
いや、自分で言うのもなんだが、よく言われるんだこれが。
何なら、5、6股くらいしてそうとか、セフレ何人?とか今までいくら位貢がれてきた?とか聞かれる。
真っ当に生きてるつもりなんだがな・・・。

それはともかく、今この部屋にいる4人は一見何の関わりのなさそうに見える。
実際に普段の生活から考えると全然接点はないし、中高で同じクラスだったとしても、あ~そんなやつ居たな、くらいの関わりだろう。

そんな俺たちを繋いだのはとある女性向け恋愛ゲーム、通称乙女ゲームだ。

うん、ちょっと引かないで欲しい。説明を最後まで聞いてくれ。
男が乙女ゲーとかキモいと思うが、それはわかるが、ちょっと待って欲しい。

俺らがハマった乙女ゲーム、”テリトワール~恋する領地経営~”という題名のゲームは2部構成になっていて、1部は普通の乙女ゲームで、2部が領地経営ゲームになっている。俺らはこの2部にハマったたちなのだ。
このゲームは1部は乙女ゲームの王道を詰め込んでる代わりに特筆するものがなく、感想レビューを見ても普通という声が一番多いというある意味すごいゲームなのである。
そして、2部の領地経営ゲームがかなり本格的な仕様になっていて、リアルに経営学とかやってないと攻略を進められないような、何で乙女ゲームの2部にこれを持ってきたという感じのゲームになっているのだ。俺らがハマったのはこっちの方、領地経営ゲームの方!
だから、断じて、男に「愛してる」とか「かわいいね」とか、よく分からないが砂を吐くようなセリフを聞きたいとかいう願望はない!

知り合ったきっかけは、2部の攻略掲示板。
ゲームのイベントで直接会ってから、オフ会をするような仲になった。
初対面のダルさんは怖かったなぁ、柚葉さんは漫画みたいな大和撫子っているんだって感動した、Creaはどんな女の子かと思ったらネカマだったし・・・。

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