気づいたら隠しルートのバッドエンドだった

かぜかおる

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裏エピローグ

② 裏エピローグ 悠人 Side 従兄弟

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「ゆーと、これが例のセーブデータが入ってるやつ?」

「ああ、そうだよ。」

柚葉さんが示しているのは例の乙女ゲームがセットされたゲーム機。
わざわざ確認するのは、これが俺のセーブデータが入ったものではないからだ。

今日メンバーがわざわざ俺の家に集まった理由、それは俺の従妹がプレイしていたデータでゲームをするためだ。


俺には従妹がいた。
何人かいとこがいる中の一人だが、いとこの中で少し年が離れていて、幼い頃から病弱で病院と家を行ったり来たりしているような子であったこともあって親戚中から可愛がられていた。
そういう生活をしていたからか、少し我儘で、歳の割に幼く、世間知らずであったがそんなところも可愛い一因だったと思う。

その子が退屈をしないようにと俺たちいとこはそれぞれにおすすめの本やゲームなど病院でもできるようなものをよく持って行っていた。
面白くなければ面白くなかったとはっきり言いはするが、必ず一通り目を通したりプレイしてくれるのでそんなところは素直でいい子だったな。

そして、俺が持って行ったものの一つがこの乙女ゲームだった。

従妹は面白いようにこのゲームにハマっていった、1部の乙女ゲームのパートの方に。
2部も一応手をつけたらしいが、難しすぎて無理!と言われてしまった、さもありなん。

そんな従妹がこのゲームにハマった要素は、サポートキャラである。
サポートキャラとは、そのままだが、攻略をサポートしてくれるキャラクターで攻略対象の好感度などを教えてくれる。

従妹曰く、一目惚れだったらしい。
このゲームのサポートキャラは金髪碧眼の、ザ・王子様というような見た目をしている。実際に設定では第三王子だ。
サポートキャラではあるが、やり込み要素があったらしく従妹はサポートキャラのためだけに何周もここゲームをしていた。
俺は乙女ゲームパートは興味がなかった、というか、ゲームのPV見てゲロ甘な台詞を聞いて嫌悪感しか感じなかったので、ミュートで攻略サイトをお伴に無心でクリアした。
ので、サポートキャラにはほとんど会うことなく終わっていた。

さて、このサポートキャラには一つまことしやかに囁かれていた噂があった。
それは幻の6人目の攻略対象がこのサポートキャラであるというものである。

幻のと付くには訳がある。
公式発表でこのゲームの攻略対象は6人と発表されているのにも関わらず、6人目を見つけた人がいないのだ。

あまりメジャーとは言えないゲームだが、かなりの人数が6人目探しに躍起になっていた、一時期ネットの掲示板でスレが立って盛況だったらしいから。
ちなみに柚葉さんはそっち方面からこのゲームに入ってきた。見た目に似合わずゲームの隠し要素などを探すことを趣味にしている柚葉さんは、プログラムを解読して隠し要素を探すのを得意としているらしい、細かいことは分からないのだが。

いろいろな方面から探しても見つからない6人目、柚葉さんいわくプログラムの一部がブラックボックスになっているのでそこに6人目のデータが入っているのではないか?とのこと。
そして、そのブラックボックスに繋がるのがこのサポートキャラというところまでは分かっている。

そんなこんなで、作り込みもされているしサポートキャラが6人目でよくね?ってところで話が止まってしまっているのだ。
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