気づいたら隠しルートのバッドエンドだった

かぜかおる

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番外編

エピローグ ブリュエット Side マリールイーズの母

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そうして、カジミールと幸せになるはずだったその日にウスターシュと式を挙げた。


奴の妻という肩書きは不快にしかならず、夜会などでエスコートされれば鳥肌がたった。それだけでなく、醜聞好きの貴族のことカジミールとのことも隠しきれるものではなかったので、社交の場ではクスクスヒソヒソと話題の中心にいるのは殊の外神経を削られた。

閨に関しては王宮から派遣された侍女、もちろん普通の侍女ではない、と共に薬で眠らせた奴に秘術とやらで私と閨を共にしたと錯覚させるという驚くべき手段をとることとなった。術をかけるために、閨事を台本にしたものを読むという謎の苦行を行うこととなった。
秘術は制約が多くあり、油断していないと掛からない、さらには私がすすめる睡眠薬入りの飲み物をあっさり飲むあたり、私は奴に大分舐められているらしい。

そんな、気分はすこぶる悪いもののどこか危険であるという実感がないまま日々を過ごしていた。隠れてカジミールと関係を持つのも、不謹慎ながらスリルがあって楽しかった。

そうして何も収穫がないまま、一年が過ぎようとした頃に、両親が馬車が事故で息を引き取った。人為的な事故である様子だが、犯人に繋がるような証拠が出ない。
両親の死の悲しみが癒える間も無く、子供がお腹にいることがわかった。
つわりも酷く、寝込んでいるうちにあっという間にウスターシュは我が家を乗っ取っていった。娘のマリールイーズが無事産まれた頃には王都の屋敷の使用人の半数以上が入れ替わっていたのだ。

危機感がどんどん募っていったが、私にはどうすることもできず、なんとか公爵領での事業などを独立させて公爵の権限を減らしていくことに注力した。

幸か不幸か、私が妊娠している間にウスターシュは他所の女にのめり込んだらしく、出産してからも私の元に彼が訪れることは無くなっていた。そっちを意識しなく良くなったのは、精神的な負担を減らすことになった。


そうして公爵家の屋敷の使用人のほとんどが入れ替わった頃、私は体調を崩しがちになった。毒を盛られているのかも知れないが、私の味方の使用人はほとんどおらずそれを確かめることすらできない状態になっていた。

ベッドから起きられなくなった私の命は長くないだろう。残していくマリールイーズが心残りだった。
産まれながらにしておとりであるこの子が、幸せになることができるだろうか。

人を信じるなと、教えざるを得ない環境に娘を置いてしまったことが悔やまれる。

そうしてたくさんの後悔と心残りを持ったまま、私は息を引き取ったのだった。


************

ウスターシュがお送りしました
(❀ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾ᵖᵉᵏᵒ

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